変わるのは自分だけじゃない、周りも変わるから、自分も変われる

太郎と??/俺の世界は小さくて、サラとデートでキャパオーバー

 夏休み…店は適当に開ければ良い、給料はその分出すからと言われた。

 適当に?とはなんぞやと思ったが…まぁ給料はくれるというのでなるべく出ていた。

 しかしテンション高めなのが1人…


「先輩〜しぇんぱい〜海行きましょうよ〜!私、夏休み後半忙しくなっちゃうかもですよ?今のうちに攻めたいですよ?楽しい事しましょーよー♥」


 何言ってんだこの娘は…しかしサラは、夏休みに入ってバイト先に来ては、自分の絵を書きながらグイグイ攻めてくるようになった…夏休み始めから攻めが凄い。

 サラの話だと、もしかしたら夏休みの後半は仕事で俺のいる店には来れなくなるかも知れないとの事で今のうちに夏休みを楽しむそうだ。

 何か年末に行われるイベントの何からしい…


 大変だな…てか、高校一年生で凄いな…


「じゃあまぁ、何時でも良いなら明日でも行こか…」


「もぉぉ!何でそんな態度何ですか?ほら!み、水着…女子の水着ででで…す…よ…」


 そんな目を瞑りながら…ガクガクしながら言われても…


「あー楽しみだ…ウンウン、本当だよ?」


 貧乳つるペタンのサラの水着…楽しみにしよう。


――――――――――――――――――――


 そして次の日…夏の日照り、本日は晴天也。

 いや、アチィよ…暑い…ちょっとしんどいな…昨日の夜…ちょっと色々な事があったから…


 待ち合わせは古本屋の前、バイクはガソリン満タン、タンデム用のヘルメットは鬼頭君から借りた。


『買っても大体無駄になるし、彼女ってのは前の女のメットって基本、嫌がるぞ…お前、案外モテるからな。それとな…ちょっと話が…いや、今は良いや』


 なんか気になる終わり方だったけど、まぁ良いやらしい。それにヘルメットはちゃんとした奴じゃないと、不安だからね。


「おはよ~ございまーす!ふぃ~デートですよ~…アハ!アハハ!何だか改めると恥ずかしいっすね」


 急にカラカラ笑いながらやってくるサラ…一体何がおかしいのかなと思ったが…制服と本屋バイト仕様以外の服を着ているサラを久しぶりに見たなぁ。

 髪を上でお団子にした、ほんのりと、特に目かな?化粧してるし。


 身体のラインが分かる紺のニット風だけど涼しそうな素材のノースリーブワンピースに膝丈のカラフルなスパッツ、話題のスニーカーの新作…そして今流行りの玩具っぽい腕時計、それは以前のヘンテコリンな格好じゃない、無難に流行を抑えたサラがそこにいた。

 

「何ですか?その顔…いつもみたいな色が付いてもOKな野暮ったい感じのほうが良かったですか?それとも出会ってすぐのパンクバージョンが良かったですか?」


 今の姿を知るとどっちも凄いな。でも、ちゃんとするとますます、なんつーかアイツに…いや、これ思ったら駄目。俺はもう目の前の人を見るんだ。

 まずはデートを楽しもう、蘭子とはほぼした事無いし…まぁサラともまだ付き合ってないけども。


「ハハハ!いや、イメージ変わったからびっくりした!今日はサラが綺麗でドキドキするよ。まぁ行こうか!海でも山でも!」


「いやいや!水着持ってきたから海ですよ!何いってんですか!?」


 どぅるん!ぱぱぱぱぱぱぱぱぱーん

 

 二人乗りで安全運転、去年のニケツはシアに会って、知らん人にぶん殴られたり街中で怖い目にあったからな…違反してたし。

 今日は安全運転、アメリカンの醍醐味、ゆっくり、のんびりドッコドコドッコと走る…と言っても単気筒だけど。

 こういう時に思うんだなぁ。

 俺はバイクが好きなんだな、乗るのが好きなんだよなぁって。


 知らない道、微妙な国道、ちょびっと高速みたいな道路、海沿いの道、山道…走っていると自分が自分で無いような、不思議な気持ちになる。

 シアやメグミを困らせて、サラや蘭子に気を使わせた。

 俺は1人の方が…こうして1人で走っている方が良いのかなって思う。

 世界は道路で繋がって、何処までも誰かと繋がっているような気がして、寂しくないんだ。

 もしかしたら今の環境から逃げたいのかも知れないなぁ…


 と、女の子を後ろに乗せてながら好き勝手いっている。

 バックミラーに映る髪をなびかせてニコニコ、たまに話しかけてくる可愛いらしい女のコ、後ろでサラがスマホでナビしながら、移る景色の感想や、経路を説明してくれている。

 こんだけ可愛くて、才能あふれる女の子連れて…何てことを思ってるんだろうな、俺は。


「んん?何ですか?もうちょっとで海ですよぉ!風が気持ち良いですねぇ!?潮のにおおおい!」


「サラの水着姿、楽しみだなぁ!」


「なっ!?うぅ!あう…子供っぽいですよぉ」


 ただの高校生の日常。俺はこれで良いのかも知れないと思い始めていた。


――その頃。目的地の海岸の隣の海岸では…―――


 180センチに近いガタイの良い黒髪ポニーテールの青色と、170越えた身長でブロンドのロングヘアーをなびかせたスタイルの良い赤色の…全身タイツ風忍者2人が砂浜で揉めていた。


「Tさん!?本当にこれで合ってるんですか!?場所も!格好も!周りが凄い見てきますけど!?こんな目立ち方するなんて聞いてないですけど!?何でそんな堂々と自信満々なんですか!?」


「フッ…有名人であるお前への配慮といえる…」


「違う意味で有名人になりますよ!?顔隠れてますけど目立つんですよ!コスプレみたいで!砂浜で!ほぼ半裸で!マスクが暑い!目のアイマスクも熱くて涙が出る!!」


「…うるさいなっ!お前が有名人だからアイマスクと口マスクダブルにしたんだろうが!!あんまり目立つ目立つ言うな!意識しちゃうだろうが!2人して乳首立てて馬鹿が!モデルなんていつも乳首出してんだろうがっ!ギャーギャー言うな!」


「違いますよっ!生地が薄いんですよ!下着着れないってぴったりし過ぎなんですよ!何で私赤なんですか!?どうしてこんな格好何ですかっ!?昨日と全然話が違うじゃないですか!?」

 

「うるせぇな!お前はシラガじゃねぇ、対魔忍のシャーだから赤色何だよ!それに今まさに、NTR作戦ステップ1の海デート覗きをやってんだろうが!」


「昨日の夜はステップ1の男確認とか言って部屋でタロァを困らせたのに、何でまたステップ1何ですか!?全部で5ステップとか言ってたのに!永遠に1を繰り返すつもりですか!?」


「カアアァァァッッッ!最近の若いやつは『どうしてどうして』って、お前は赤ずきんちゃんかよ!もういいっ!お前はステップ69の感度100倍浣腸した状態で固定偵察忍として首だけ出して砂浜に埋める!死ねっ!」


「ちょっ!?やめ!やめてくださっ!死ねって言いました!?今!?何てことを!」


 砂浜で揉み合う美しい2人、注射器のようなものを尻に挿そうとする手を必死に止める赤色…


 馬鹿と美女が砂浜でじゃれあっていた…



※遅れた上、短くてすいません!どうなっていくか、それは恋愛師範れんあいマスターTしか分からない…コメント徐々に返していきます〜ペースもあげます!

 

 

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