第3話

俺の名前は東礼於。今日から新学期。

新学期は嫌いだ。たくさんの人が1ヵ所に集まり、これからの期待やワクワクでざわざわしているから。

どうせこれから行っても遅刻だし、行ったところで体調悪くなって保健室第一号になるのが落ちだろ。行かない方がましだ。

ということで、静かな場所を求めて人通りの少ない方へ、ひたすらに歩いてみた。


  ☆★☆ ☆★☆ ☆★☆


誰もいないと思って、数メートル先に見えてきた公園を、今日のサボり場所に決めた。

あともう少しというところで人が出てきた。よくみたら、俺と同じ学校の制服だ。

どういうわけかこそこそしながら出てきた。

その子がどこかに行ったのを見届けたあと、なにがあったのか気になって、公園をのぞいてみた。

そしたらなんと、うずくまってる人がいた。そいつも俺と同じ制服だった。

体調が悪いのか?声かけてみるか。

「おい。」

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