第3話 狼は少女でした。

「うん?」


あれ?俺は何をしていた?

確か、会長に会ってそれから、押し倒されて。そこからの記憶が曖昧だ。


「ああ。起きた?」


さっきから頭に柔らかい感触がすると思っていたらどうやら膝枕をされていたようだ。


「ん?ここは?」

「ここはそうね…私とあなたの愛の巣といえばいいのかしら?」


周りを見るそこは。


「ここってホテルじゃないですか」

「そうだけど?しかもラブホテル!!」

「なんで俺はここにいるんでしょうね?しかもラブホテルに」


というかなんで会長は嬉しそうなの?


「ここまで運んだだけだけど?私があなたに意識が朦朧とする薬を吸わせてね」


「肩に頭を乗っけてきて寄りかかってきたから可愛かったわー」


頬に手を当てて幸せそうな表情を浮かべる。


「まあそれよりもね?ラブホテルに来たらすることは一つよね」


そういいながら俺に近づいて制服を脱がし始める。


「ちょっと何やってるんですか」


会長を押しのけようとするがまだ薬の効果が切れてないのか思うように体が動かない。

そんな俺に対して会長は静かに体を支える。


「大丈夫よ。私がリードしてあげるから安心して私に体を委ねて?ね?」

「そういう問題じゃなくて、俺は」

「もうごちゃごちゃうるさいわね。うるさいこにはお仕置きしちゃうぞ」


そう言って会長が顔を近づけてきて唇が重なる。


「ん…」

「ふぐ…」


会長のスイッチが入ったのか舌までもが入ってくる。


「ん…んん…」


どうにかして押しのけたいなのに体が動かない。

もう身を任せてもいいんじゃないかという考えも浮かんでくる。会長が求めてくるんだからいいんじゃないか。

だけど俺は陰キャでチキンなので。


「はあはあはあ」


どうにか会長を引き剥がすことに成功した。


「あーもう。もう少しぐらいファーストキス味わってもよかったじゃない」

「はあ……はあ……、何言ってるんですか。俺は許可した覚えはありませんよ」


というか俺もファーストキス奪われたんですけど。

『責任取ってください』そう言ったら負けなんだよな。絶対結婚してあげるって言われる未来が見える。

もしかしてこれをこんな行動をしたのだろうか。まさか狙って…まあ考えすぎか。


「略奪愛ってなんか良くない?」

「それ意味違いますよ」

「まあそういうことよ。あなたがどれだけ私のことを拒もうとも私はあなたを犯すわ」

「それ普通男の人が言うことなきがするんですが」

「私狼だから」

「そんなドヤーと言われても」

「だからね?こんな事もできるんだよ」


そう言って自分の服を脱ぎ始める。


「え?あっちょっと」


止めるまもなく下着姿になり、その暴力的なスタイルの良さを見せつけられる。


「どう?これでも私着やせするタイプだから、想像より大きいでしょう?」


失礼ながらその胸を顔見してしまった。


「これでもEカップなのよ?どう抱きたくなった?」


頬を赤く染めながらそんなことを言ってくる会長。

なんというか完全に痴女のそれだった。


「もうなんかどうでも良くなりました」

「じゃあいいってことよね」

「帰ります」

「あーちょっとちょっと」


そういって俺に抱きついてくる。


「お願いだから私とヤッて。もう我慢できないから」

「無理です」

「ああもう最終手段」


カバンから何かを取り出して、それを持ちながらこちらに近づいてくる。


「これ何かわかる?」

「わかるわけ無いというか早くそれしまってください。瓶のラベルにドクロマークあるんですけど」

「大丈夫これは私が調合した薬だから安心安全。私の体で実証済み。だから気にしないで飲んでね?」

「絶対飲まない」

「ほらほら遠慮しないで」

「んっぐぅ…」

「ハイのんだね。ちなみに睡眠薬と媚薬と力を奪う?みたいな物が入っているから」

「なんてもん飲まさせるんですか。解毒剤は?」

「あるわけないじゃん。大丈夫優しくしてあげるから」


その時ふっと会長の目から光が消えた。

またかよ。このひとがこの目をしたときはろくな目に合わない。もう知ってるよ。どうせ俺で遊ぶんでしょ?今から。いいよ。もう俺は覚悟ができたから。

そんな諦めたムードを思いながら眠気が襲ってくるのを待っていると。


「まあ嘘なんだけどね。だってヤるなら二人で納得しながらしたいじゃん」

「さっきまで俺のことを誘拐してヤろうとしてたひとがよく言えますね」


呆れながらそう言うと


「あら?犯されたほうが良かった?別にあなたがそう言うならしちゃってもいいんだけど」

「いいえ結構です」

「というかなんであなたそんなに冷静なの?少なくとも私に誘われたら断るひとなんていないと思うんだけど」

「まあ俺にも色々あったんですよ。あんまり思い出したくはないですが」

「ふーん?でもあなた童貞でしょう?」

「さあどうでしょうね?あなたが一番理解してるんじゃないですか?」

「…まあそうね。あなた以外でなら一番あなたのことを理解してるでしょうね」

「自信あるんですね」

「まあね。あなたと同じで私にも色々あったから」

「そういうことで。俺は帰らせてもらいますよ」

「帰らせると思う?」

「…はい」

「今日は寝かせるわよ」

「?どういう……」


言い切る前に俺をベッドに引きずりこんで一緒に寝るような体勢になった。


「これならいいでしょう」

「まあ…」


どうやら妥協するしかないようだ。


「かわいい♡」


そして俺は会長の抱きまくらのような状態で寝ることになるのであった。

そういえば会長が俺に飲ませた薬は何だったのだろうか。

真実は闇の中ということなのだろうか?




___________________


どうしようかな?プロットとかなんにも考えずに行き当たりばったりに書いてるからここからの流れどうしようか全く決まってないんですが!?

それと今回の話ちょっと強引すぎた気がする。


pv1700超え、フォロワー数200超え、星50超えありがとうございます。そこそこいい順位も日刊、週間でとれました。みなさん応援ありがとうございました。


モチベ保持に星、フォロー、応援よろしくおねがいします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る