第6話 誰が頭がいいだ、ふざけんな

お前、またふざけた題名つけたろ、なあ!!!

なんだこのぽんって、やつは!


狸のぽん


じゃねぇ、そりゃあのクソジジイの腹だろうが!


お前のばあちゃんな、いんや、おばあさまだよ


お前な、あたし舐めてんのかい!

おっしゃい!舐めてんのかい!!!

あ―あ、腹が立つ腹が立つ

何が一枚程度原稿をいただけませんでしょうか、だ!おい!

紙ってのはな、たった一枚でもな


一円?


いんや、違うね。


ぜ、ぜろ?


そんなわけねえだろうが!死ね!!

お前の原稿をこうやって指ごと喰ってやろうか!?ああ?

何が腸だ、天使様だ、参考文献はどちらにありますでしょうか?だ。

そんなんじゃ、ねーんだよ。

いいか、祟りが怖くてな。なんか書けると思うな!!

知ってっか?もうな

お前の同輩で開花してねえ奴はいねえんだよ。

お前そんなんでな―、作家になんてなれると思ってるのかい!

いい加減諦めろ!


痛い、おばあさま止めてください


い―や、やめるわけがないだろうが!こ―の、ろくでなし!!


痛いです―、おばあさま―

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