S10 アガーテの薔薇冠 12月10日

――ギルドハウス:カンターレ――


アリシア「サッカー、割といい夢見せてもらったわ。日本負けたけど、クロアチア見る感じ弱いわけじゃなさそうだし」

旗風「アリシアくん、どうせ一次予選敗退して自分たちのサッカーが出来なかった~とか言うってとか言ってたのに」

アリシア「それはそれよ」


ナナ「じゃあ今日はサッカーする?ボールもともだち!」

ヴィオ「たまには運動して汗を流すのもいいのだわ」


ナズナ「あのー……。最近私、噂に聞いたあの街に行ってみたいんですよ。でも、ちょっと遠くて1人じゃその、野盗とかが……」


アリシア「あー、あそこか……。女の子1人で行く場所ではないわな」


ソメイユ「あの街……ってどの街かな~?もしかしてまたヤバいとこ~?」

ヴィオ「って、誰なのだわ。新しい人を雇ったの?」


旗風「1年会ってなかったの……。最近入ったナズナさん。プラチナの葉っぱ持ってるの」


ヴィオ「プラチナ!?金よりすごかったりするのだわ!?」

リモ「最近は黄金だ金だの換金アイテムより、幸せな気持ちになれるナマモノだと思うよ私は」


呉羽「インフェルノから更にアルカディア王国側に寄った最前線基地だな。名前はアガーテの薔薇冠だったかな」


独羽「この世界なのに洒落てて逆にきしょい」

ナナ「そこはどんな噂があるの?」


アリシア「何もない。魔弾の射手とかいうやつが街を監視していて、犯罪を物理的にさせない街だ。だから女性ユーザーの駆け込み寺になってる」

旗風「†魔弾の射手†」


ヴィオ「魔弾の射手……」

ナズナ「だから取り敢えず行ってみたいなって……。そこならつべとかもゆっくり警戒しないで見れそうじゃないですか」


アリシア「まあ一理あるか。荷造りしとけ。チリエとジア留守番!ほかは行きたいやつは行く感じで」


ナナ「はーい、今度はどれくらいの冒険になるかな~」

チリエ「了解いたしました」


ヴィオ「お土産買ってくるからいい子にしているのだわ」

ソメイユ「はたして噂は本当なのか~、突撃取材~」


――インフェルノ西:街道――


▶ゴブリンの巣穴を見つける。幸い、出来たてのようで楽に殲滅するが、リモンチェッロが巣穴の奥に生えていた植物の触手に襲われる


ヴィオ「触手なのだわ!」

呉羽「斬!」

ナナ「どんどんいこー!」


ソメイユ「ゴブリンはなんとかなったけどまさか巣穴の奥に触手もあるなんてね~……リモちゃん大丈夫~?」

リモ「おああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ヴィオ「ぬめるのは精神にくるのだわ……。これでキレイにしてくるのだわ」


▶旗風とヴィオは協力して馬車の影を使って消毒液でぬめり落としの簡易シャワーを作ります。浴び終わったリモにヴィオは牛乳を手渡します


リモ「ん"ぎもぢい"い"ぃ"ぃ"ぃ"ぎがえ"る"う"う"う"う"」

リモ「美味しかった。あんがとね」


アリシア「ゴブリンを楽に倒せる時代が来るとはなあ……」

旗風「単独じゃ未だに全然やばいですけどね」


――アガーテの薔薇冠:城門――


▶もうなんかめちゃくちゃなろうで見た感じの城塞に囲まれた街です。ドリームランドとは違い、壁だけが丈夫でそれ以外は中世の平凡な農村のような印象を受けます。ただ、所々に櫓のようなものが立ち並んでいて、上から見たときに死角もないように思われます


アリシア「いや厳重だな。前線基地でもこんなしっかりしてねえぞ」


ソメイユ「中は普通にゲームとかでよく見るとこって感じだね~。外観はちょっと物騒だけど~」

リモ「でも壁も含めて鬼に壊されて国が亡びるのよね……」

独羽「女の子多いなあ……。ハーレム狙いとか?」

ヴィオ「駆け込み寺という名のドリームランド?」


旗風「どうだろう……。取り敢えず紅葉いってみよっか」


――アガーテの薔薇冠 紅葉――


▶中に入ると、平均年齢が低そうな女性ユーザー達がわいわいとYouTubeを見ていますね。お酒はあんまり出回っていないようで、タテワキも心なしか暇そうにしています


ヴィオ(なぜゲームの中に来てわざわざ動画を見ているのだわ)

独羽「まあ、外敵いないなら娯楽に時間使うよね」

呉羽「治安の良さを実感するな。ドリームランドで韓流なんて見ようものならおじさんに取り囲まれてるぞ」

アリシア「まあな……。心の処女だっけ?女の子女の子が至高なんだっけな」


タテワキ「そうだね。今はこの辺かな」


ナズナ「あ、あれ?!アリシアさん、せんぱ、秋月このはから依頼来てますよ」


アリシア「本当だ。最近このはちゃんの配信見ても食欲が勝ってきてまずいからリアルにあっときたいわ」

旗風「えぇ……。まあ、それで」


タテワキ「わかったわ。じゃあ依頼受注しちゃうからね」


▶タテワキは紙を1枚上空に放り投げた瞬間、その紙が真っ二つに斬られスタンプを中央に押します


タテワキ「じゃあ依頼達成したらこの紙をここに持ってきてね。完了したかは判でわかるから、証明の首とかは不要よ」


ナナ「そろそろあの切るやつ真似したらできないかな」

呉羽「本人でも本人じゃなくても、今のこの世界で秋月このはって名乗る度胸感じるわ」

ナズナ「このはさんはどこに?」


タテワキ「えーっっと……。奥の部屋でお待ちのようですね。どうぞお通りください」


――アガーテの薔薇冠 紅葉:奥の部屋――


▶奥の部屋に入ると、スラッとしたイケメンが待っていますね。冒険用の軽鎧ですが、返り血が落としきれていなかったり眼光が君達を警戒しているのが肌で感じ取れます。プラチナの葉っぱもついていますね


イケメン「君達が依頼を受けてくれたギルド、カンターレだね。噂はかねがね。――売春している人がいるのはマイナスですが」


アリシア「ああ……。調べるのがお早いこと。正直、依頼内容とかもさっぱりだからその辺の説明からお願いしてもらっていいか?」


イケメン「ああ。内容は簡単だ。ある人物をぶち転がして死体でも身元でもここに持ってきてもらいたい。名はユウガ。【処女厨の】ユウガと呼ばれてるみたいだね」


ヴィオ「!そいつ、このゲーム初めた時に出会ったやつだわ!」

ナナ「ヴィオちゃんお知り合い?」

ヴィオ「あ、ナナちゃんは知らないか……。いきなり襲い掛かってきたのよ、変なアイテムで逃げられないようにしてきて。返り討ちにしてやったのだけど」


イケメン「正直彼には迷惑しててね。謎の道具もどこからか拾ってきたみたいだし、ちょっとこの辺で痛い目に遭ってもらおうかな、と」


アリシア「わかった。そいつのいる場所の目星と、後あんたの名前は?」


イケメン「今は若い女冒険者を襲う為にアガーテの街道沿いの森に身を隠しているみたいだね」

イケメン「僕は†魔弾の射手†幽雅。現状、このはさんに会わせるほど君達には、信用がない」


旗風「あー。同姓同名だし風評被害がやばいって感じか。道理で」

ソメイユ「なるほどね~、そゆことか~」

ナズナ「あー。この人が "ゆーがくん" ですか。そりゃメロメロになっちゃいますよ。イケメンですしかっこいいですもんね」


幽雅「申し訳ないが、よろしく頼むよ。僕は今、治安維持もやっていてね」


――アガーテの薔薇冠 広場――


アリシア「はいはいはい。あいつ普通に人前でも人殺せるタイプだわ。そら治安いいわ。櫓あるのも完全に狙撃ポイントだわ」


ヴィオ「顔がいいのは認めるけど私はどっちかというと魔弾の射手って二つ名の方が気になるのだわ。やっぱり銃を使っていたりするのかしら」


呉羽「ずっと品定めされてたね。得物は銃と、多分仕込み刀とかじゃないかな。返り血の位置的に」

独羽「わかるのも怖いよ~」


ヴィオ「遠距離と近距離両方とか反則なのだわ……なんか考えようかしら」

ソメイユ「物騒だね~」

旗風「それで、あのユウガを殺して持ってくるってことね。ログアウト禁止されるはずだから、死んだらやばいわ」


ヴィオ「あのアイテム一回限りじゃなくて何度も使える……みたいよね、さっきの人の言いぶりだど」

ナナ「うまくそれだけ先に壊したり……とか」


アリシア「何にせよ準備はしっかりしておきたいな。ナズナもいるし、流石に負けられん。後が怖い」

ナズナ「え!?あ、ありがとうございます……」


ヴィオ「奪うか壊すか……なんとかしておきたいのだわ」

リモ「処女厨って二つ名きもすぎるよなァ……」


――アガーテの薔薇冠周辺 近くの街道―― 


▶前線基地を無理やり拓いたというのもあり、周囲は深い森になっています。視界も狭く、所々に猛獣や触手などのやべーオーラを感じるやつの痕跡もたくさんありますね


▶ナナ 動物知識

 成功

▶街にほど近いのもあって、危ない要素はなさそうです。北、北東、北西にそれぞれ足跡があり、北方面には動物の足跡も混じっているようですね


ナナ「あっちにもこっちにも足跡あるけど、あっち(北)の方は動物のが多いかなー」


――アガーテの薔薇冠周辺 深い森:北――


▶ヴィオ 嗅覚

 成功

▶どうやらサーベルタイガーに近い猛獣に、初心者狩りの一部が襲われた後みたいですね。襲われて時間があまり経っていないのか、ウサメリが所々に飛んでいます。足跡は東と西に伸びているようです。獣の足跡は北に続いていますね


ヴィオ「うわ、ウサメリがいるじゃない……」

アリシア「ハエが集るのが速すぎるんだよな」


――アガーテの薔薇冠周辺 深い森:北西――


▶リモ 風向き

 成功

▶野営した跡が残っています。ただ、交戦した跡が残っており、1人死体が残っています。死体は腸が食べられており、何かがいたことを表しています。また、足跡はここで全て消えています


――アガーテの薔薇冠周辺 深い森:北西・北――


▶ソメイユ 哨戒

 成功

▶キノコエルフの棲家のようですね。アリシアにあっという間にたかられていって、アリシアが奥に連れ去られてしまいました。キノコエルフがベッタリとくっついている目がイってる女ユーザーが槍を持って襲いかかってきます


リモ「おいあいつの貞操大丈夫か」

呉羽「キノコエルフの寵愛を受けている!1度殺せば治るから確実に殺せ!」

旗風「アリシアくん南無」


▶女ユーザーからウサメリが飛び交い始めます


▶ナナ 罠知識

 成功

▶ヴィオ ゲーム

▶キノコエルフが散り散りに逃げていった周囲を探索したところ、女ユーザーの死体からなにかのメモ書きを発見しました。

中には「月姫リメイク、ダイパリメイク、連載再開、アーマードコア、( )」

と書かれていました

▶ネットのオタクの集団幻覚でよくあるやつ四天王ですね。( )だけはわかりませんでした。女ユーザーはどうやら中身は男らしく、腹の部分に淫紋があるのがわかります。これはキノコエルフと契約した人間につく模様ですね


ナナ「なんのメモだろ、ヴィオちゃんわかる?」

ヴィオ「集団幻覚ってやつのあれか……。Xは……なにかしら」

リモ「ひとまずあいつ助けに行くか……」

リモ「このままほっとくわけにはいかんだろうし……」

ソメイユ「間に合うかな~」


――アガーテの薔薇冠周辺 深い森:キノコエルフの群生地――


▶リモ 駆け引き

 成功

▶小さいツリーハウスのようなものが大量に建てられている村のようですね。

中央には祭壇のようなものがあり、そこにアリシアを含めたユーザーがキノコエルフに対して子作りをしているのが見えます。

キノコエルフは爆速でお腹が膨らんでいき、ニコニコとした顔でユーザーと手を繋いで小さいツリーハウスに入っていくのをアリシアは絶望した顔で眺めています。

どうやらアリシアは順番待ちしているようですね


ヴィオ「居た居た、結構元気そうなのだわ」

リモ「あれはだめだ。性欲が目と顔と姿勢と気持ちを支配してる」


アリシア「今の俺にはアレがないんだが???ないんだが!?!?」


▶縄で緩く縛られていたアリシアを助け出しますが、キノコエルフに舌なめずりをされて追いかけられます


リモ「待合所でガンギマリしてる奴の顔だぞあれは」

アリシア「た、助かった……。まだお嫁さんを取るつもりはないんだわ」


――アガーテの薔薇冠周辺 深い森:北・北――


▶キノコエルフの棲家から離れると、今度はサーベルタイガーの棲家のようですね。急に襲われます

▶全員 回避判定

 成功

▶サーベルタイガーを始末して、棲家を探索すると古い人骨が大量に見つかります。更に探索を進めると、ユーザーから1枚のメモが出てきます

「エアライド、新作……」とだけ書かれています


▶ヴィオ サモン鳥

▶ナナ テント


▶サーベルタイガーの巣穴でテントをテキパキと張り、夜まで休みました。暗すぎて本当に何も見えませんね


▶イヌァバ 仄灯


ヴィオ「さすがに暗いわね、イヌァバ出て来て周囲を照らして」

ヴィオ「これでとりあえず見えるはずね、向こうからも見つかるけど」


――アガーテの薔薇冠周辺 深い森:北東・北――


▶洞窟がありますね。篝火を持った人間が見張りをしているようですね。光を出してるやつのせいで気づかれますが、門番は何やら叫んでいます


門番「現実になっていない幻覚は?」


ヴィオ「は? ……あ、さっきの紙……『エアライド、新作……』」


門番「そうだ……アーマードコアも新作発表されたんだ、出るはずなんだ……」

門番2「パルテナの鏡も移植頼む、頼む……」

門番「味方だな!入ってよし」


リモ「こいつ言ってることは間違ってないのに幻覚見てるみたいな言い方してんな……」

アリシア「まあ信じられないのはわかる。俺も二度見したし」


――アガーテの薔薇冠周辺 深森の洞窟――


▶門番に案内され、奥に見た顔がいます。【処女厨の】ユウガですね。彼は君達を見た瞬間立ち上がり、部下と思われる人たちを引かせてガンランスのようなものを構えます


処女厨のユウガ「ちっ……。お前らじゃすぐ殺される。下がっとけ。大方、何かの依頼だろうが……」


▶機械を作動させ、ガンランスを排熱させて両刃開きにして肩に接続します


処女厨のユウガ「てめえら……今度こそ潰す!!!」


ヴィオ「おっと……見つけたわ、今度も潰し返すのだわ!」

ナナ「よくわからないで入ってきたけどここであってたんだ」

リモ「誰だてめぇ!!!!!!!」

リモ「難癖吹っ掛けてんじゃねぇぞ!!」

旗風「まあまあ。弱くはないから油断しないで」

ソメイユ「おひさだね~。依頼のために恨みは……あるから遠慮なく戦いの時間だよ~」


▶戦闘前行動 ヴィオ 猛炎 広き心 ヴェルフェン エーテル飲み薬

▶戦闘前行動 ソメイユ 蒼星 ディストラ 水籠笑彌 夜泉濡 ホープファインド

▶戦闘前行動 リモ リート 美声 咲きクラ 急に歌うよ[竈、竈、竈、昼目、昼目]

▶戦闘前行動 処女厨のユウガ 

フルリロード(サモンアシストブレイブ:杭砲を12ストック)


▶処女厨のユウガ 

ブラストダッシュ(すり抜け。移動すり抜け時物理8d8。移動時地形効果破壊)

フルバレットファイア(杭砲を全て使って1個毎に魔7d7)リモ

 41ダメージ

[ナナ:絆庇う リモ]

[ソメイユ:所有[夜明けのカノン]][ヴィオ:ティアズカタログ、水都×2]

[ナナ:ティアズカタログ、薄い本2個]

[メガベトール]

 計372ダメージ

[リバースブラスト(杭砲ストックを2貯めて10m下がる。1人に魔7d7)]ソメイユ

 30ダメージ

[ソメイユ:縁故[桔梗館のとある夜]蚊雷]

[クイックリロード(杭砲ストックを6貯める)]

[部下のサポート(フィールドステージギミック。ユウガの物防を+40)]


▶ヴィオ 空振 最高級牛乳 回復薬G2

 通常攻撃[瀬音x3、静寂x3、悠久の幻影、三点バースト、雷汞、洋銀]

 成功 計1189ダメージ[追撃]計217ダメージ

[シャイニングエッジ]

 計1094ダメージ[追撃]計217ダメージ

[ガードエッジ(爆杭を1個使用するたびにダメージ-100)]

 800軽減

[ガードリロード(被ダメージ時、爆杭を3個ストック)]

[ヘイルカッター(爆杭ストック時割り込み。物理8d8+落下ダメージ8m)]

▶ソメイユ 回避判定

 成功

[フルバースト(命中失敗時、命中失敗対象以外に物理9d9。必中)]

 28ダメージ

[エルフラワー]

[回復薬G3]

[クイックリロード(杭砲ストックを6貯める)]

[部下のサポート(フィールドステージギミック。生命を200回復する)]


ヴィオ「相変わらず……いきなりなヤツなのだわ!なら、全弾ご馳走よ!バレット・フィーバー!」

独羽「サポートするからリモちゃんも援護よろしくっ!」


[援軍回復:独羽]55回復

▶リモ スプラッシュストリング デリバリー[フルメタルジャケット5]

[勇壮のセレナーデ]

[援軍攻撃:呉羽]101ダメージ

[ガードエッジ]

 100軽減

[ガードリロード(被ダメージ時、爆杭を3個ストック)]

[ヘイルカッター(爆杭ストック時割り込み。物理8d8+落下ダメージ8m)]

▶ヴィオ 回避[天運]

 成功

[竜撃砲(行動時割り込み。1戦闘に1回使える。全体に物理25d25。回避回数を3回使って回避可)]

 302ダメージ

▶ソメイユ 回避判定

 成功

[ナナ:回避珠]

[リモ:嵯峨野の秋]302ダメージ

[ヴィオ:もこたんの羽根]

[援軍回復:旗風]28回復


ヴィオ「……ゴハァ……ッ!」

呉羽「これで終わりだ!」

旗風「死ね!」


ユウガ「ぐっ……!」


▶旗風はユウガの首元に木刀を思いっきり叩きつけて、酸欠で気絶させました


アリシア「機械の無効化ヨシ!っつーかなんでこんなハイテク機械この世界にあんだ?うちのゼミよりいいやつじゃん」


旗風「これで後は部下のみなさんか……」


▶ユウガが捕縛されたのを見て、部下たちは散り散りに逃げていったよ。しばらくすると、猛獣の鳴き声やキノコエルフの嬌声が聞こえてきます


ソメイユ「わたしさん避けてるだけで勝っちゃった~。みんなつよ~い……ってサーシャちゃん大丈夫~……!?」

ヴィオ「ソ……ソメイ……ユ……ガクッ」

ナナ「みんなまだ遊んでいけば良かったのに」


アリシア「ま、まあ……。インガオホーってことで……」


――アガーテの薔薇冠 紅葉:奥の部屋――


▶街について、謁見を申し込んだのは朝4時頃ですが、幽雅は爽やかなイケメンスマイルで対応してくれます


幽雅「お疲れ様です。確かにパーソナルデータは巷の僕のデータを参考にして作ってますね。ユーザー情報を逆算してIPロックかけて口座番号をENOKIに変更して……」


アリシア「さらっとやべーこと言ってない?」

ナズナ「やっぱりあのゆーがくんなんだなあ……。優秀なマネージャーさんでいいなあ」


幽雅「はい。お疲れ様です。ゲーム内報酬とは別に皆さんの口座にも僕からの気持ちということで、少ないですが300万程振り込んでおきました。今後とも仲良くさせてもらえると嬉しいですね」


旗風「こわいこわいこわい」

ソメイユ「え、リアルマネー?ひえ~……」

ヴィオ「キャンプ用品が買えるのだわ!助かるわ魔弾の射手!」

呉羽「こっそり私らの銀行口座透けてるんだけど?完全にやばい事業に巻き込まれてるわこれ」


アリシア「やっぱこの街もやべーわ。関わらんとこ……商売は堅実に、が身に沁みるわ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る