ぐにゃりぐにゃぐにゃ

教訓として、面白そうだからと知らない道に入らないようにしよう。

進めば道が柔らかく、
「はは、じゃあ早く来い! 堀川、この道は楽しいぞ!」
と中道は進んでいく。
舗装された路地で、地面がやわらかいなんてことはありえない。
中道は、
「非ニュートン流体の一種、ダイラタント流体あるいはダイラタンシー流体だ」
と心のなかで叫んでいたかもしれない。

遅いせん断刺激には液体のように振る舞い、より速いせん断刺激に対してはあたかも固体のような抵抗力を発揮する現象が起こる物体をさす。

賢い中道だからこそ、ダイラタント流体だから、沈まないよう先へ先へと足をはやく動かし、前にすすむ感触を楽しんでいたと邪推したい。