ありがとうって言葉を、いまあなたに伝えるから

胸に迫る。
良い話である。
明るい昼間に読んだほうがいい。

反抗期を過ごした人、過ごしている人、ひどいことを言ってしまったりしてしまったりの覚えがある人、または現在進行系の人には、胸に響くものがあるだろう。

父親の、「俺より先に逝くなよ……」は本心だろう。
好きで結婚して家族となったときは、こんな別れが来ることを想像していなかったはず。
自分の悲しみよりも、息子に声をかけている。
しかも反抗期で冷たく当たってきた息子に対して、ありがとうとかけている。
実に立派な父親である。

人に愛されるような道を歩いていこう、と決意した主人公。
これまでの行動を改めて、生まれ変わったように生きて行くことを切に願う。