8月31日を、むかえる方々へ

久坂裕介

第1話

『つらいことから、逃げてもいいと思います』


『カクヨム甲子園2022』を読んで、ちょっと気になることがありました。

『つらいことがあって、消えたい』という小説を結構、目にしたことです。


 私は一人の大人として、どうすればいいのか考えました。


『大人になったら、楽しいことが待っています。命は1つしかないので、大切にしてください』とは、コメントできませんでした。『つらいことがあって、消えたい』と思っている人に、届くとは思えなかったからです。


 私は高校生の時も今も、『消えたい』と思ったことはありません。なので『消えたい』と思っている人の気持ちが分からないからコメントできなかった、という理由もあります。


 私は負けず嫌いで、『自分で命を絶ったら人生に負けた』と思っています。


 でも『つらいことがあって、消えたい』という内容の小説を読むと、私の想像以上に苦しんでおられる様子が、ありました。これはフィクションだったらいいな、と思ったんですが、リアルとしか思えない物もありました。


 夏休みが終わる8月31日や、新学期が始まる9月1日は、自分で命を絶ってしまう生徒さんが多いようです。


 私は、今、『つらいことがあって、消えたい』と思っている方々に提案したいです。


 そのつらさを『カクヨム』で、ぶちまけたらどうでしょうか、と。小説でも、詩でも、ただ感情を書きなぐった物でも、かまいません。『カクヨム』には、『その他』というジャンルもあるので。


 また、それをしたからといって、何かが変わる保証はありません。何も変わらないかも知れません。ただ、今現在、Web小説家である私としては、こういう提案しかできません。


 最後に、もう一度、言わせていただきます。


『つらいことから、逃げてもいいと思います』

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8月31日を、むかえる方々へ 久坂裕介 @cbrate

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