第11話 四重③ ~二口女~
「ふふ、ふふふ」
笑いながらミナミはチン之助を責め続ける。
チン之助のイチモツは人並み外れた大きさだ。Fカップの乳でパイズリをしても亀頭が顔を出す。そこにミナミは唾液をたっぷりと垂らした。
ぬめりが加わったことでパイズリの快感がより立体的になる。
「な、なあ」
二口女の後ろの口、サイカが言った。シリアスな口調だ。
「ミナミ、こんなことはもうやめようぜ。また新しい人間を廃人にしてもよ、お前が自信を失うだけだって。人間の友達作るだけならそんなに難しいことはないだろ。帽子でオレを隠せば、あとは流行りのドラマとかSNSとかチェックして、うんうん言ってりゃいいんだ。オレも後ろから口を出したりしないからさ」
くチュン、くチュン、くチュン。
ミナミが上下させる胸と、唾液で濡れた陰棒が交わるいやらしい音が講堂に響く。
「サイカを隠すなんて絶対嫌だ。キラキラするってそう言うんじゃないと思うんだ。男の人がボクを見てこんな女とやりたい、女の人がボクを見てこんな女になりたい。そう言う存在になることが、ボクの、目標なんだ。でも、うまくいかない、うまくいかない! うまくいかない!!」
ミナミの行き場のない怒りとともにペニスを抑える乳圧が強まった。尻の中のエネマグラが前立腺を突き上げる。
「うっ」
低いうめき声を出してチン之助はミナミの胸の中に精子をぶちまけた。ペニスが何度も脈打つ。
顔の上半分ほどが髪の毛で隠されているミナミは妖艶な笑みを浮かべると、乳房を左右に広げてみせた。
「ザーメンたっぷり出たね。ボクのおっぱいの半分が白くなっちゃったよ」
彼女の言う通り、粘性の高い白濁液がベッタリと両の乳房に広がっている。ミナミはその精液を肌にすり込むように伸ばしていく。
「すぅ、はー。あはっ、すごいエッチな匂い。シャワー浴びても落ちないかも。……ねえ、お兄さんはまだ、ボクに興味津々だよね。もうエッチしたくないなんて言って、ボクのこと見捨てないよね」
「ああ……もちろんだ」
視線が定まらないままチン之助は応える。彼はいついかなる状況だろうと、セックスの申し出があれば、受け入れてきた。
長机に手を置き、よろめく足で立ち上がる。腰の角度を変えたことでエネマグラが彼の肛門をさいなむ。
ミナミは満面の笑みを浮かべ、男の腕に飛びついた。
「うれしい。それじゃ次はお布団でしよっ。ほら、こっちこっち」
チン之助は脱いだジャケットを肩にかけると、彼女に引っ張られながら講堂をヒョコヒョコと歩いた。
ミナミは荒々しくチン之助を布団に押し倒すと、エネマグラの前立腺刺激によってなかば無理やり勃起させられたペニスを自身の秘所に押し当てた。
「ほら見て。チン之助さんのおちんちん、どんどんボクの中に入ってく。あは、熱くて、ン、硬い……」
騎乗位の姿勢になった二口女は、チン之助のペニスを深く味わうように腰を上下に動かす。
タン、タン、タンという肉がぶつかる音に、淫水がかき混ぜられるクチュクチュ音がまざり卑猥さを増していく。
ミナミの大きな乳房が弾むように揺れる。チン之助はうつろな目をしながらもその胸をつかんだ。
「あん、ンん、あぁあ。気持ち、気持ちいい! ねえ、おにーさんも気持ちいいでしょ」
「ああ、気持ちいい。もう、イキそうだ」
「イって! ボクのなかで出して。もっともっと、ボクで気持ちよくなって!」
彼女の言葉に従い、チン之助は膣の中に精を放った。
ミナミも体を弓なりにそらして感じている。美しいくびれが強調される。彼女は姿勢を戻すと、チン之助にキスして言った。
「ねえ、まだ出来るでしょ。まだボクのこと好きでしょ。もっともっと、ずっと愛して必要としてくれるでしょ」
「もうやめてくれよミナミ。そいつも壊れちまうよ。そうなりゃ傷つくのはお前だ」
サイカが泣きそうな声で言う。
「そ、そうだ。チン之助、負けを認めるんだ。敗北した人間の処遇は倒した嬢が決める。二口女のサイカとしてすぐに釈放してやるぞ」
「それはどうでしょうか」
引き戸の前にいる受付嬢のキキョウが氷のような声を出した。
「確かに、倒した者の処遇は嬢が決めていい取り決めです。しかし、サイカさんとミナミさんは二人で一人。どちらかが認めてももう一人が拒絶したなら、その意見は通りません。そして、ミナミさんはおそらく、セックスを中断した相手を許さないでしょう」
「そんな……」
全身に玉のような汗を浮かべ、仰向けでゼェーゼェーと息をしているチン之助は、傍らに投げ捨てられたスーツのポケットに手を伸ばした。
ズズズ……。チン之助のイチモツより一回り小さい、黒いバイブがゆっくりと姿を見せる。階段の棚で手に入れたものだ。
「サイカちゃん。ミナミ君のことを慮る君は美しいし、多少なりとも俺の身を案じてくれるその気持は嬉しい。だが……セックスに集中できないのはいただけないな」
「な、どういう、んぐ、うぐぐ~~」
チン之助にまたがった二口女の、頭の後ろの口にバイブが突っ込まれる。
「さあ、続きをしよう。俺の身体も、ちょうど温まってきたところ。勝負はまだまだ、これからだ」
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