第3話 行為を兄に見つかり戒められる

 あれから梅田さんとは何回もセックスしているが、あれが入って来る瞬間はまだ痛くて怖い。彼の物が大き過ぎるのではないかと、疑ってしまう。入ってしまえば何ともないが、彼の言う快感は未だにない。ただ、彼が行く時の顔が可愛く、それを見るだけで満足だった。

 いけない遊びをしているという自覚はあって、誰にも言えない事だと分かっていた。それでも求めに応じ、体を触られておっぱいやあそこをいじられるのが嬉しく、体は彼に慣らされていた。


 中2になった千晴と梅田の関係は続いていた。梅田は家族の留守をねらってやって来て、千晴を何回となく抱いた。いたいけな少女を犯しているという意識は薄れ、ただ自分の欲望を満たすためだけにやって来た。一方、千晴もそれを当然のように受け入れ、心も体も彼の虜になりつつあった。


 家に帰ると、異様な空気を感じた。忍び足で部屋に入ると、梅田と千晴が抱き合っていた。それも、二人とも素っ裸で、梅田が千晴の上で腰を振っていた。妹のあられのない姿に唖然として、

「おまえら、何やってんだよ!」と大声で叱責した。梅田は「あっ!」と言って、慌てて千晴から離れて全裸でうろついていた。その情けない姿を見るにつけ、怒りが込み上げて来て殴り付けた。

「ごめん、そんなつもりはなくて…」という言い訳がさらに腹立たしく、蹴り倒した。千晴はというと、裸のまま成り行きを見守っていて、醜い姿をさらしている妹を平手でぶっていた。

 

二人の性行為を目の前で見せ付けられた兄の晴幸は、あきれると同時に怒りが込み上げてきて、梅田を殴り蹴り、千晴の頬も平手で張って戒めた。梅田が逃げるように帰った後、泣きじゃくる妹を諭したが、梅田を家に引き入れたのは自分だと後悔した。


 兄にぶたれて恨めしく思ったが、今までのあたしはどうかしていたと反省した。梅田さんに抱かれる事で寂しさを紛らし、体が快感を示すようになった矢先だった。兄は父には内緒にすると言ってくれたが、もしこの事を父が知ったら大変な騒動になっていた事だろう。

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