■カミサマと黒いキューブ

アッハハハ!

この時代にマシュマロボディとかウケるー。


さて、と。

…やぁやぁ。


ちょーっとだけいじってみたんだけれど。


んー…。これなら基本的な流れは変わらないかぁ。


まぁ…別に?完全に物語を壊す事はしない予定ではあるから。


でもなーんかやっぱり物足んない。


あ。そうか。選択肢の幅がもっと奇抜になんないと予想外の事が起こんなくてつまらないかもね。


じゃあこれを…こうして…ルーレットの選択肢をプリセットされた中からの…。


━━ “自称”カミサマはどこからか取り出した黒いキューブのボタンをポチポチと押しながら、何かを操作しているみたいだ ━━


今までのあらすじとしては、爺さんが竹林で罠にかかっていた赤ん坊を連れて帰って育て、立派なマシュマロボディになったかぐや姫、と。


次の内容は…かぐや姫のお披露目会で選ばれた、それぞれ権力のある5人の公家との宴会かぁ…。


ん?何?

…あぁ、。気になる?


━━ カミサマは黒いキューブを見せつけながら指先でくるくると回す ━━


このキューブはね、僕が床に伏していた時に…。


ん??いや、違うな。


流れ星を眺めていた時に空から…いや…違うな?


んん??…伝家の宝刀的なものだっけ?


あれ?そもそもいつから持ってたっけ…?あっ!


ポチッ


━━ 指先から黒いキューブが落ちそうになって掴んだ時に…どこかのボタンを押した様だ ━━


ヴゥウンッ…


『物語体感モードを起動します』


━━ 機械的な音声が黒いキューブから流れ、説明を始めた ━━


『物語体感モードでは、物語の人物の中に入り込み、実際に物語内で行動する事が出来る様になります。物語体感モードを終了する際は、再度物語体感モードを起動して下さい』


何これ?初めてこのシステムを見たかも…?


━━ 空間には はい/いいえ と書かれたウィンドウが浮かんでいる ━━


あ!でもこれをすると誰かしらの人物に入って遊べるって事じゃない!?


面白そう!勿論【】一択でしょ!


━━ カミサマは嬉々として空間に表示されたウィンドウの【はい】を力強くタップした ━━


『物語体感モードを終了します』


…ん?


『“物語をルーレットで改変しちゃう娯楽のカミサマ“の物語を終了しています。暫くお待ち下さい』


物語をルーレットで…改変…え、えっ…何!?どういう事?ちょっ…止まって止まって!えっ!さっきどこ押した!?


━━ 何が起こっているかわからず、慌ててボタンを押しまくると、突如耳をつんざく様な警告音が鳴り響いた ━━


【 エラーが発生しました 】

【 その操作は実行出来ません 】

【 誤動作により、ロックがかかリました 】

【 データの損傷を確認{ましタ 】

【 デ(¥の修復をしテイま@ 】

【 頽?タの修[が出来;#^?で¥た 】


なっ…意味わかんない!えっえっ!!?うわぁぁ━━ぁあぁ…━━━



━━ 細かな粒子となって黒いキューブに“自称”カミサマは吸い込まれ、何も無くなった空間はぐにゃりと捻じ曲がっていった ━━



【 ル*驪ットの設^にヨり、物/の人物デ_?が迴変さ令!ス 】

【 ゑラ$が発生シ/しタ 】

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