お買い物②

心美「ドーナツだけで一時間※①だったぞ・・・」


 驚きを隠せない顔で言う


鈴音「買いすぎちゃったね」苦笑いをしながら言う


珠美「大富豪・・・」


優希「確かに、毎日のお小遣い※②の6倍だからな・・・」


 ここぞとばかりに苦手な算数を得意げに言って見せる


心美「君たちがたくさん買ったからだろ」


 申し訳無さそうに鈴音を見る


鈴音「人数が多いと仕方ないよ」


心美「まあ、確かにそうだけど」


 ため息をつく


優希「ため息つくとドーナツ美味しくなくなるぞー」


 恐る恐る冗談を言う


心美「たしかに・・・あ! 鈴ちゃん!飲み物は奢らせて!」


優希「私も払うよ」


珠美「タマもー」


鈴音「みんなありがとう、お願いするね」


 いつも元気で優しい皆を見て嬉しく少し涙目になる


珠美「鈴ちゃんの兄弟達には飲み物何が良いかな?」


 スキップしながら考える


心美「凛華ちゃんって飲めないものある?」


鈴音「炭酸飲料やカフェインの入ってるもの以外なら大丈夫だよ」


優希「なら、りんごジュースだな!」


 これだと言わんばかりの顔で言う


鈴音「そうだね・・・りんごジュースと、いちごミルクをお願いしていい?」


 手を合わせて笑顔で聞く


珠美「任せなさい!」


 胸を張り、胸に拳を当て言う


優希「買ってくるから鈴ちゃんは待っててね」


 手を振りながら走っていく



 




※①1時間は3600円


※②高校生まで政府からお小遣いをもらえる


3才~小学生未満=2分(120円)


小学一年~三年生=4分(240円)


四年~六年生=6分(360円)


中学生=10分(600円) 


高校生=20分(1200円)

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