8月24日

 8月24日、今日も午前中に部活動があった。けれど、そこに若宮さんの姿はなかった。顧問の先生が言うには体調不良らしく、女子達は大丈夫かなと心配し、男子達は若宮さんがいない事を残念がっていたが、僕だけは少しだけ不安を感じていた。

昨日、みんなが帰った後に僕は男子の部室で若宮さんを抱いた。僕をオオバさんに会わせたくないがために若宮さんは自ら志願してきたわけだが、オオバさんの熟した肉体の虜になっていた僕には物足りなく、その子供っぽい体や心について指摘した後に何度も抱いた事で足腰が立たなくなっていた若宮さんを他の男子に襲わせようとしていたため、そのショックから部活に来れないのではないかと流石に考えたのだ。

その後、僕は物足りなさからオオバさんに会いに行ってその肉体を堪能していたが、あの哀しそうな姿がどうにもちらついてしまっていて、家に帰ってからもやはり悪い事をしたのではないかと罪悪感に苛まれていた。

だけど、もう過ぎてしまった事はしょうがないのだ。僕の心配は杞憂かもしれないし、変に心配をする必要もないと僕は結論付けて今日も午後からオオバさんに会うために廃墟へと歩き続けていた。


「……罪悪感なんて持つ必要はない。若宮さんは自分から抱いてくれと言ってきたんだ。それなのに、僕が罪悪感を持ったってしょうがない……」


 自分に言い聞かせるように呟きながら歩き、廃墟に着いた後、僕は縁側を覗いた。すると、そこにはいつものようにオオバさんがいたが、その姿はまた違った物だった。


「お、オオバさん……!」

「……あら、青志君。今日も暑いわね」


 オオバさんはタンクトップにホットパンツという服装だったが、タンクトップにはその豊満な胸部と頂点に“たつ”山の形がくっきりとしており、下着を着けていないのがはっきりとわかった。

そして、度々縁側に出ていたからかオオバさんも少し小麦色に日焼けをしていたが、ホットパンツの裾からは日焼けしていない肌がチラチラと見え隠れしていたため、そのしっかりと分かれた二色の肌がとても色っぽくて僕はさっきまでの罪悪感も忘れて喉をゴクリと鳴らしていた。


「きょ、今日も少し涼しそうな格好ですね……」

「ええ、今日も暑いから。それに、昨日の青志君、なんだか何か悩んでるように見えたから、元気を出してもらおうと思ってね」

「げ、元気は出ますけど……」

「……ふふっ、ちゃんと元気にはなってるようね。さあ、上がってらっしゃい。この格好でも暑いものは暑いから」

「は、はい……」


 また違った魅力で僕を魅了してくるオオバさんに僕は改めて心を奪われながらゆっくり服を脱ぎ、今日はパンツまで脱いだ一糸纏わぬ姿で服を持ちながら僕はオオバさんに抱きついた。

そして縁側に上がった後、待ちきれなくて股間から溢れてくる“欲求”で太ももを濡らしながら和室へと入り、僕は破れ障子を少し強めに閉めた。

少しの時間でもおあずけを食らっていたからか僕の中で大きくなっていた性の獣はオオバさんという熟した甘美な果実を一心不乱に貪っており、その間、僕の頭の中に若宮さんの姿はなかった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る