第28話「ダンジョンを探そう」

「そういえばセツナ朝ごはん食べてるときなんだけど……」


「なんだテンキ」


「お前はどうやってダンジョンを見つけているんだ?」


「野生の感だ……もしくはスライムたちがなんだ」


 とまあネコマツ公園のダンジョンは巨大そうなので他のところにダンジョンがないかを今日は探索しつつ探すだろうと言う感じだ。



 と言うわけでなんか高野山に来た。


 ここはなんか有難き神仏の魂が眠っているようなそんな凄まじい院がある。


 そして高野山が魔物たちの楽園となっている。


「お坊さんが戦っている……」


「お坊さんも神仏の悟りを開いていたらなんとかなるのか……」


 俺たちもダンジョンを探す。そしてダンジョンらしきものが見つかった。


 ダンジョンの中は鬼に攻められていた。


 鬼はガタイが良く、巨大だ。


 鬼が棍棒を持ちて、攻めて来る。


 鬼に言遊をぶつける。


「鬼など恐れるに足らん……鬼よ滅せよ」


「ぐああああああああああああ!!!」


 鬼が苦しそうにする。

 鬼退治ならやってみたかったんだぞ。


 鬼が鈍いスピードで動き回る。だが力強い。

 そんな鬼を言魔法を使い焼却する。


 並行する鬼が棍棒を振り上げて、攻めて来る。


 だがかなえさんが炎魔法で焼却する。

 セツナさんがスライムたちを操り魔法で木っ端みじんにする。

 セイナちゃんが魔法を使えるようになったので炎魔法で焼却している。


 鬼は崩された。


 餓鬼が現れた。


 小さめの鬼でゴブリンよりも小さい。

 しかもすばしっこい。


 そいつらがゴブリンを上回る怪力で怪物じみた腕力を奮ってきた。


 言遊と字游を使い散弾銃のごとき言葉の刃と字の刃を喰らわせる。


 ガキと書いた文字を潰す。


 すると字懐の効果で餓鬼は破壊される。


 セツナちゃんがスライム魔法の強化で身体の能力が超絶強化されている。


 複合効果だと言う……つまりみんなの力を合わせれば超人になれるのだと。


 前の時にゲットした次元の剣を使い舞を踊る様に剣を奮う。


 セツナは意外にも剣の扱いにも慣れたようだ。


 かなえさんは光魔法で鬼を殺す。


 光の槍を振り払う。殲滅の光の槍は鬼に降り注ぐ。


 フィールドにいる鬼たちは震えている。


 そして次のフィールドに行く。


 鬼の乱集は止んだ。だが今度はヤタガラスがいる。


 白いカラスが一団を率いている。

 全体の一部が崩壊の勢いで突撃してくる。


 乱雑に組まれた躁撃の舐められるように石を砕くように破壊の乱を土留めなく綺麗に、あっさりこの隅から放たれる骸骨の砲撃が始まる。


 ヤタガラスの骸骨が砲弾のように攻められてくる。


 優しくなれないように俺たちはモンスターを化け物としか見れない……

 セツナのスライムとかは協力関係なのだろうが……それでも魔物は魔物だ。


 ヤタガラスの攻撃が止む、そして字を言葉を実体化させる。


 字魔法を使う。火炎。と書く。すると大ぶりの火炎が凄まじい業火とともにヤタガラスに迸る。


 全てのヤタガラスが消え去る。


 さらにすすむ。三階層にまで来た。


 宝箱を見つける。

 しかし罠だった。


 怪物箱という魔物だった。

 凄まじい強さだ。


 咄嗟に字貯めのスキルで既に書いてあった破壊の文字で破壊しなかったらヤバかった。


 かなえさんが雷の槍を放って無力化した。


 セツナがスライムの炎魔法と風魔法と水魔法の複合魔法を使い炎風の水恋とか言ってた。


「セツナちゃんのスライムは最強なのだ~~~☆」


「セツナ……お前は自信家だな……」


「そうかな~☆ 天器君のほうが自信家だよ~☆」


「セツナちゃんは自信たっぷりだよね!」


「えへへっ……かなえさんありがとう!」


「私は褒めないのだ」


「セイナちゃんは気難しいだね」


 四階層は河童の魔物だ……もはや妖怪と言ってもいいのではないだろうか?


 水手裏剣を飛ばしてくる。


 ならば水反射!!


 盾の字を書いて反射と書く。

 すると盾もできて反射する盾になる。


 そのすきにショートソードを使い斬る。

 

 だが河童と言い、ヤタガラスといい、鬼と言いかなり貴重な物を落とす。


 鬼は鬼札と言う鬼の迫力と気力を籠めた札だ。

 これは札のスキルが使えるセツナに渡すことにした。

 ヤタガラスは八咫カラスの羽根と骸骨のアクセサリーを落とす。


 羽根はワープ効果のある力と骸骨のアクセサリーはMPを少しだけ回復する。


 俺の合成の剣で何かできないか試せそうだな。


 河童は河童の皿と言うお皿が沢山ゲットできる。

 お皿は換金アイテムで一枚500円で店売りできると書いてある。


 どこでも売れるのか……謎だ。


 今度リサイクルショップにでも持っていくか。


 ただお皿自体の効果もあり、どんな不味い食べ物でも載せれば美味しく食べられると書いてある。


 なんだそれ……凄くない結構?


 そして五階層に来た。

 泥人形が現れた。


 動きは鈍いが、かなり固い。字懐で破壊できるのは一部分だけだ。

 仕方ないから文遊で文章で泥人形を壊すとか泥人形は死ぬとか書くとなかなか効果がある。


 かなえさんが光葬槍を放つ。セツナちゃんが超人的な身体能力魔法でスライムから力を貰いつつ、次元の剣を奮う。


 剣舞使いとしてはかなりセツナちゃんはかなり強い。

 アクロバティックな動きが様になっている。


 そして六階層にまで来た。


 蝙蝠のようだ。

 骸骨剣士もいる。


 セツナちゃんがミラクルを起こす。


 次元を切り裂いて、遠くの敵を倒した。


 敵だけを倒している。

 次元の剣……なんて恐ろしい子なの……!?


「これは私の力による孤高の頂だな……無限の刃で敵を割くぞ!!」


「セツナちゃん……ふぅ~いいね載ってるね」


「セツナさんかなりがんばってますね!! 私も頑張るぞ!!」


 骸骨剣士が剣を振り上げて、襲い掛かってくる。


 次元の飛ぶ剣は広範囲で飛ぶ斬撃が……かなり凄い。


 俺も字を実体化して複数剣を操るとかできるがそれでも5本までしか扱えないなど限界がある今のところ。


 そして7階層まで来た。


 宝箱だ。

 明らかに妖しい……


 そして思った通り……開けたら宝箱から眠りのガスが放たれた。


 一応反射の盾を張っておいたからなんとかなった。


 そして宝箱からしおりが現れた。


 しおり……?


 魂の栞……自身の魂のコピーを栞に封印しておくことができる。魂食いなどに会った時に魂を消去されたときに自動でバックアップされる。


 なんだこれ……よくわからんが何かに役に立ちそうだな。



 八階層だな。よくともう慣れた。


 そろそろ殲滅の字魔法を使っても良いだろ。


 殲滅。周囲を一掃する。

 もはや字魔法は殺伐としていてなんとも魔法だ。


 そしてそのまま魔法の重機関銃乱射を放ち魔物を倒しつつ九階層まで行く。


 そしてどうやらここまでのようだ。


 高野山のダンジョンは九階層までのようだ。

 ボスの邪鬼だ。


 巨大な鬼だ。


 しかも力強いし素早い。


 字游で拘束する。文遊を使い精神攻撃を加える。

 字魔法で破壊の魔法を放つ。


 かなえさんとセツナさんが猛攻撃を仕掛ける。

 限界の限界を振り絞った魔法でセツナさんは次元の剣で切り裂いている。


 セイナちゃんはナイフを使用している。

 ナイフに魔法を添付して放った。

 

 そんな猛攻撃で邪鬼は死んだ。


 そして邪鬼の棍棒を手に入れた。


 なかなか強そうなバットのような棍棒だ。


 そんなに重くないこれは意外と使えそうだ。


 俺のセカンド武器にいいかも。


 そしてダンジョンの外に出た。


 今日は疲れたな……そして明日から仕事だ。


 まあ牛丼屋のバイトだからな仕方ないな。


 セツナちゃんもまかないの牛丼目的に働くみたいだし。

 まあ頑張ってもらうぞ。


 セイナちゃんが不服そうだ。


「セツナちゃんばかりずるい! もっと私も可愛がってテンキ君!」


「はいはい」

 頭を撫でてやると大人しくなる。


 セツナちゃんがジーとこっちを見ていた。

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