第14話 聖奈ちゃんとかなえさんはゲームバトルでテンキを倒すようです

「ゲームに勝ったら! テンキを好きにするとか」


「いいよ!! 乗った!!」


 どうやら話が乗りに乗っているようだ。


 僕は二人のことが気になる。


 ゲーム的に考えてしまうが、それでもいい。


 ダンジョンのことも良い感じに打ち明けたい。


 ダンジョンでのバトルは少しだけゲーム的に考えることができる。


 先日、ダンジョンでのバトルは普通に頑張ってきた。


 天星剣を使えば最強になれる。


 天星剣は総てを凌駕する。


 力を行使する綻びは夢を掴む。


 まだダンジョンは一般的に表れていないが、それでもゲームは楽しい。


 マリカーをしていると二人はプリンが食べたいと言う。


 僕の手作りでいいかいと聞くと、二人はうんと言う。


「もちろんテンキ君の手作りなら何でもいいよ」


「ありがとうセイナちゃん」


「私もプリンぐらい作れる」


「じゃあ一緒に創る?」


「チョコプリンとか旨い」


「じゃあ私も」


 そして三人でプリンを作ることになった。


 プリンづくりは普通に盛況だった。


 そして沢山プリンを食べて、ポテチをつまみ、ゲームをしていたら晩御飯の時間になる。


 晩御飯を食べていってもらい。


 聖奈ちゃんとかなえさんは帰っていった。


 次の日、僕は牛丼屋に行き、かなえさんと一緒に仕事する。


「昨日はセイナという邪魔が入ったが、楽しかった」


「ありがとうございますかなえさん、僕なんかに付き合ってもらって」


「問題ない。もう少し二人きりでいたかったぐらいだ」


 あれっ結構好感度高い? けど口調がいつものおっとり系じゃない。しっかりしている感じに聞こえる。


 そういえばかなえさんの雰囲気が少しだけ大人っぽい。


 クールビューティーな感じで目が凛としている。


 なんかいつもと違うな。


「テンキ君はダンジョンを攻略しているらしいな」


「!?」


 どうしてバレたんだ?? 僕は内心かなり驚いていた。


「なんでそんなに驚く。かなりの身体能力を有しているんだ。バレバレだ」


「なんでダンジョンの存在を知っているんだ」


「それは私が元チャレンジャーもといダンジョンに潜ったことがあるからだ」


「かなえさんが??」


「今はかなえではない。トウカと呼んでくれ第二人格なんだ」


 かなえさんは二重人格者だった。


 現在トウカという人格でいつも通り牛丼は作っているが元軍人らしい。


「トウカさんは何者ですか? かなえさんとどういう……もとは同じ人格かな」


「そういうわけではないぞ少年」


 どうやら別人格なのは確からしい。でも記憶は共有しているらしい。


 だから隠し事はできないらしいただトウカはかなえを認識しているが、かなえはトウカを認識してないらしい。


 そんなこともあり二人で仕事の後に近くにあるダンジョン。


 トウカさんがプライベートにしているプライベートダンジョンに行くことになった。


 どうなっちゃうの僕?

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