第24話 おでん委員会
ヘルシーでおいしい、お客にも大人気の謎の食べ物、おでん。
今日はそのおでんの格付けをするため、指名された人物が会議室にあつまっていた。
なおトップ10は、レジ前のPOPに広告として張り出す予定だ。
まず委員長の店長カナ。そして忍者ピピン。お客代表のジゲルさん。店員代表のロボットA。
ぐつぐつに煮えたおでんがあり、それを取り囲むように座っていた。
カナが椅子から立ち上がり言った。
「えーそれでは早速始めます。とりあえず好物を聞いて言ったほうが早いので…まず私から。やっぱり味の染みたちくわぶでしょ。あの触感がたまらないのよね~」
「あっはっは。練り物じゃないですか」
お客のジゲルさんが水を差す。
「カナさん白滝なんてどうです?とりあえずからしを塗ってすすってみてください」
「白滝?ううん…」
カナは白滝を取り出し、からしを塗ってすすってみた。
「んごお*‘+‘‘@#”!!!」
カナは白滝を吐き出した。
「思いっきり!!むせたじゃないですか!論外です論外」
「えぇ…おいしいのになあ」
「やっぱりベタだけど大根すね自分は」
ピピンはなぜか自慢げに言った。
「モグモグ…うん大根は普通においしいわね。味も染みてて」
「でしょう?」
「あっはっは。マンネリといいますか…はんぺんなんかどうですか?からしをたっぷり…」
「はんぺんはおいしいけどからしは塗りません!ロボットA、あなたは何かないの?」
「ワタシハ、コンニャクガスキデス…」
頬を赤らめながらモジモジと言った。
「なぜ頬を赤らめる?…とにかくからしは別業者に頼んで別袋にいれます!」
それから長い論議の結果、なんとかTOP10が決まった。
1位 大根
2位 ちくわぶ
3位 はんぺん
4位 こんにゃく
5位 ソーセージ巻き
6位 ちくわ
7位 こんぶ
8位 ロールキャベツ
9位 たまご
10位 白滝
白滝は売れてもらわないと困るのであえて店長が入れた。
こうしてPOPとして張り出した所にお客が集まり、皆どれを頼もうかわいわい盛り上がっていた。
それをみたカナも、やってよかったとうなづくのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます