◇ そして花が浮いて死んだ。

 その瞬間からの、ファニーシュの行動は素早かった。


 一人で走って茶会の席に戻ったかと思うと、ケーキを取り分ける為に用意されていたナイフを奪取し、ぽかんとする両家の当主らを置いて、全速力でパルフェの部屋に駆け込んだ。


「!? お、お姉様!?」

「うるさい、うるさい! どうしてよ! どうして好きになるの!」


 妹の部屋の鍵はかかっておらず、ファニーシュはズカズカとパルフェに詰め寄ると、彼女の胸元を掴みかかった。背丈はパルフェの方が高いのに、華奢な彼女は碌な抵抗も出来ずに床に押し倒され、狼狽した白緑色の目でこちらを見上げた。


「ど、して──」

「盗らないでよ!」


 先端にクリームがついたナイフを振り上げ、力いっぱい振り下ろす──下ろしきる手前で、ファニーシュは手首を掴まれ、止まった。


「──何してるんだ馬鹿ッ!!」


 耳元で叫んだ声は義弟のリーヴィのもので、ファニーシュは荒い呼吸をしながら視線を隣にやった。


 後ろからファニーシュを羽交い絞めにしたリーヴィは、手首を捻り上げてナイフを取り上げるついでに、ファニーシュを床に投げ捨てた。


「うあっ! 何するのよ!」

「こっちの台詞だ馬鹿!! 客ほったらかしにして、こんな……嗚呼、クソ……!」


 文句をつけようとしたリーヴィだったが、ナイフとパルフェの首元とを見て、荒々しく言葉を吐き捨てたかと思うと、こちらを見下ろし、深くため息を吐いた。


「神よ、何故ですか……」


 リーヴィの嘆きを聞いて、パルフェがはっとしたようにこちらに顔を向けた。廊下に響く足音が近づいてくるのを聞きながら、彼女は顔を覆って泣き出してしまった。


「何よ!」

「咎の、証が……」


 言われて、ファニーシュは急ぎ体を起こし、窓硝子を使って自身の顔を覗き込む。額には、焼き印のような印が浮かんでいた。


「なんでよ! パルフェは生きているじゃない! ちょっと首を引っかいただけでしょう! ねえ!」


 前回もそうだが、ファニーシュが犯す罪だけ判定が厳しくはないだろうか。だって、少し引っかいたり怪我をさせたのが罪だと言うのなら、ファニーシュを突き飛ばしたパルフェや、蹴ったリーヴィにだって咎の証が出なければおかしいではないか!


 理不尽だと怒るファニーシュは、到着した父の指示で再び地下牢に入れられた。かび臭い空間も、二度目ともなると少し慣れが生まれ、ファニーシュは冷たい床に寝転がった。


 どうせ処刑が決まるのだから、身だしなみを整えておく必要もない。まあ、エオルが会いに来る最終日ぐらいは小奇麗にしておきたいけれど。


 カカカ、と聞き覚えのある笑い声がした。


 寝返りを打って声がした方を向けば、一つ目の大きなカラスが影になったところに立っていた。ラァムだ。


「折角悪魔を呼び出したってのに、やることが単身で突撃たぁ、頭が回ってないねアホ令嬢」

「貴方いなかったじゃない!」

「呼べば応えたさ。もっとも、カッとなったお前はそんなことを考えもつかない状態だったみたいだが」


 頬を膨らませて抗議するも、「効かない、効かないねぇ。俺はお前に甘々な家族様と違って、悪魔だからな」とラァムはのらりくらりとした態度で返した。


「それで? 一体どうしたっていうんだ。お前は感情的だが、一旦止まって考える程度の冷静さはあっただろうに」

「どうもこうもないわ! パルフェがまたエオル様を盗ったのよ!」

「目が合って、恋しただけだろ?」

「だからよ!」

「おいおい、お子様だな。人が一人の人間だけを愛し続けられるってなら、不貞も不倫も世の中にはないんだぜ。幸い、お前の婚約者はちゃんと世間体を選んで、パルフェを“婚約者の妹”として扱おうとしたようだったじゃないか」


 何がそこまで気に入らないのか、とラァムは大きな目を細め、ニヤつきながら続けた。


「お前も貴族社会の一員なら、親が決めた政略的な婚姻だって飲み込めよ。他に好きな奴がいようと結ばれはしない、心から愛し合うなんてありえない、お前たちにあるのは義務と責務。だろう?」

「分かってるわよ! 別に、エオル様が他に好きな人がいたっていいわ! 愛妾が欲しいなら連れてくればいいわ! なんだったらたくさんお世話して家族の一員として迎え入れるわよ!」

「その心の広さがあって、なんであんな行動取るかね……」

「パルフェは駄目なの!」

「なんで?」


 勢いよく起き上がって抗議するファニーシュを愉快そうに見つめ、ちょこんと、ラァムは細い首を傾げた。


「何故? 何故って……だって、う、うぅ……」


 上手く言語化できない。視線を泳がせ、良い表現はないかと探るが見つからない。


「だ、駄目なのよ……パルフェは……リーヴィも、お父様もお母様も……だって……うー……」

「……自分でもよく分かっちゃいないようだな」

「うう! とにかく、駄目なものは駄目なのよ!」


 ぐちゃぐちゃの頭の中を整理するのは諦めて、ファニーシュはラァムの脚を掴み、「契約しましょう!」と声を上げた。


「もうわたくしは処刑されるだけでしょう!? どれほど焼かれても構わないわ! あの子を呪って!!」

「先に言ったが、呪えないぜ。パルフェには大天使の加護がある」

「それでもよ! ちょっとは気分が悪くなるんでしょう!? 眩暈とか頭痛がする程度はできるんでしょう!? 何にもお咎め無しなんて許せない! やって!!」

「……愚かな!」


 嗤いを堪え切れない様子で目を歪ませ、ラァムは小刻みに首を震わせた。


「良かろう。誰からも庇われず死を待つお前のような人間が縋るのは、神ではなく悪魔であるべきだ!」


 両翼を広げ、ラァムは黒い羽をまき散らし、「お前の願い、聞きとげたぞ」と残し、闇に消えて行った。


「やったわ! わたくしは待っているだけでいいのね!」


 晴れやかな笑顔を浮かべ、ファニーシュは再び床に寝転がった。時刻は夜。ゴロゴロと雷が鳴る音が、微かに聞こえる。前回と同じなら、今夜は嵐のはずだ。


 目を閉じる。前回見た景色を頼りに、ファニーシュは胸の前で指を折り重ね、虚空に向かって声を上げた。嵐の日は、大雨に打たれ、強風で髪も服ももみくちゃにしながら叫ぶと相場が決まっているのだ。


「嗚呼、神よ! 何故荒ぶっておられるのか、わたくしに教えてくださいませ! あはは!」


 自然と口を吐く言葉がおかしくて笑ってしまう。どうしてこんなセリフが己から出て来るのか分からない。だが、言わなくてはならないのだ。


 室内だというのにファニーシュは雷に打たれた。ラァムがパルフェを呪ったのだろう。何度も、何度も、雷はファニーシュを焼いた。何度も、何度も、何度も。


 雷に焼かれるたびに全身に痛みが走るが、ファニーシュは全く意に介さなかった。むしろ、この痛みに襲われるたびにパルフェが呪われているのだと思うと、笑いが止まらなかった。


「罪人には罰を! しかし罪を認め改めると誓う者には慈悲を! 神よ、神よ! あはは! 彼の者の罪は、全てわたくしが背負います! あはははっ!」


 狂っちゃいないのだ、これでも。


***


 何度となく夜が明けた。衛兵がやって来て、裁判所に連れていかれた。罪が認められ、牢を移された。後は処刑を待つだけだというのに、にこにこしていたファニーシュはさぞ不気味だったのだろう。担当看守が何人も替えられた。


 前回と違い、パルフェはファニーシュの牢を訪れなかった。代わりに様子を見に来たリーヴィいわく、パルフェは何度となく失神を繰り返すようになったそうだ。


「あの日から体調を本格的に崩したみたいなんです。青白い顔でふらふらして、立っていられない様子で……」

「……そう!」

「それなのに、貴女の様子を見に行かなくてはと外に出ようとされるから、お父様に命じられて自室で療養させています」

「でしょうね! わたくしの知っているパルフェなら、そう言うと思ったわ!」

「……元気そうですね、ファニーシュお姉様」


 普段は冷静であまり感情が出ないリーヴィは、不服そうな顔をして話題を変えた。ファニーシュは満面の笑みを浮かべて見せた。パルフェが体調を崩し続けているということは、ラァムの約一か月に渡る呪いの効果だろう。


 その報告を聞いて、嬉しくて仕方がなくて、ファニーシュは碌に水分が与えられない環境下ですっかり掠れた声で笑った。


「わたくしのものを盗った罪人に罰が下ったのよ! 素晴らしいわ! パルフェは反省したかしら? したわよね! だって、とっても素直でいい子だもの! それならいいのよ! それなら! わたくしも許すわ!」

「……」


 何か言いたげに口を開いたリーヴィは、やるせなさを顔に滲ませ、結局閉口して目を伏せた。

 カツカツと足音がして、ただでさえ暗くて見づらいのに霞む視界で余計に何も見えない牢の外に、誰かがやって来た。鉄格子越しにこちらを見下ろす人物としばらく見つめ合い、


「ファニーシュ嬢」


 エオルの声が聞こえて、ようやくそれが婚約者のエオルだと分かり、ファニーシュはぱっと華やぎ、手櫛で髪を整えた。


「エオル様っ。お別れの挨拶に来てくれたのね?」

「え……あ、ああ。なんだか元気だね……?」


 困惑する彼をそのままに、ファニーシュは尋ねた。


「わたくしと婚約解消をした後、エオル様はどなたと婚約されるのかしら! それが聞きたいわ! パルフェじゃないわよね?」


 さすがに、咎の証が浮かんだ者の家族と結ばれはしないだろう。とは思いつつ、万が一があっては困るので念には念を入れてそう聞くと、エオルは「ん……?」と小さく声を洩らした。


「エオル様?」

「ああ、いや……誰とは決まっていないよ。少し間を空けてから、父と相談して決めることになると思うけど……パルフェ嬢はありえないよ」

「……どうして?」


 言い方に引っかかって、質問を投げたというのにファニーシュは続けた。


「だって、パルフェは可愛いわ。とっても賢くて、優しくて、誠実で、いい子なのよ。天使のようだと皆言うけれど、本当に天使様に気に入られているのよ。ちょっと質素なものを好み過ぎるけれど、無駄遣いするよりはいいじゃない? それに、ちゃんと言えば、その場に合った格好をしてくれるし、なんだって似合う、わたくしの自慢の妹だわ」


 ねえ、どうして? 首をかしげる。骨が痛む。瞬きも忘れてぼんやりとした輪郭のエオルを見上げれば、彼はリーヴィの方に顔を向けた。


「……言っていないのか」

「言っても、理解しないでしょう、この人は。駄々をこねて、邪魔をするかもしれないから……パルフェお姉様が出て行かれてから、伝えることにしていて……」

「そう、か……」

「ねえ、なんのお話?」


 目の前にいるのだから、分かるように説明してほしい。じっと彼らを見つめると、エオルが口を開いた。


「パルフェ嬢は、十五歳になったら神様と式を挙げると決まっているんだ」

「……神様と? どうして?」

「それは……分からないよ。リャーナルド家の当主なら、知っているだろうけど……」


 リーヴィの方に顔を向ければ、彼もまた首を振った。


「七年前にはもう決まっていました。パルフェお姉様も、その決定に納得していたので……私からは何も」

「神様と式を挙げたら、どうなるの?」

「リャーナルド家は神々の寵愛を受け、安泰……お姉様は、神様の下にでも、行くんじゃないですか……」


 なにそれ。


 冗談だとしたら笑えないし、本気だとしたら正気を疑う行為だ。七年前? パルフェはまだ七歳で、リーヴィだってこの家に養子として連れて来られたばかりの頃ではないか。そんな子どもに、神は何を約束させているんだ。


「どうして? パルフェはあんなにいい子なのに。優しくて、可愛くて……素敵な人と結婚して、きっと皆が羨むような素晴らしい家庭を築くに違いないわ! ねえ、どうして? ねえ、」

「──知りませんよ!!」


 ファニーシュの問いを遮るように、リーヴィが声を張り上げた。狭い石窟じみた牢に、義弟の声が響く。


「パルフェお姉様の誕生日まで……残り少ない日々は穏やかに過ごしてもらいたかったのに、貴女は……っ、貴女が! それを壊したんです! 自分が何をしたのか、分かっているんですか!」

「リーヴィ、落ち着いて。彼女は何も聞かされていなかったんだ。君も、それを知っていただろう?」

「っ……」


 一度強く拳を握り、リーヴィは熱を吐き出すようにため息を吐くと、小さな声で「すみません、頭を冷やしてきます」と残して立ち去った。


「ファニーシュ嬢も、ごめんなさい。急にこんな話、聞かされて困っただろう?」

「……そうね、ちょっとだけ、まだ理解できていないの」


 鉄格子を掴んでいた手を膝の上に下ろし、ファニーシュはふと尋ねた。


「ねえ、エオル様。わたくし、どうしても想像もつかなくて。こんなこと、聞いても困るでしょうけれど」

「なに?」

「神様の下に行ったら、パルフェは幸せになれるのかしら?」


 間が空いた。やはり困らせる質問だったかと彼を見つめれば、ぼやけた視界の中で彼は微笑んだように見えた。


「……きっと、幸せだよ。皆が願いを乞う相手の下なのだから」

「そう……そうなのね! なら、良かった……のかしら……?」

「……」


 今度の質問には、エオルは答えなかった。


***


 エオルたちが去り、何日も人と会わない日々が過ぎて行く。起き上がる体力はもうなく、ファニーシュは床に転がり、下げ忘れられたスプーンで、空っぽの食器をカツカツと叩いてみたりしながら、暇をつぶしていた。


「神様との式って、何かしら……」


 エオルがパルフェのものにはならないのだと知ってから妙に落ち着いた心は、すっかり妹を心配する姉のものになっていた。


 一度もこちらに顔を出さないまま、パルフェの誕生日が近づいている。もうその式の準備は済んだのだろうか? 場所はどこでやるのだろう? おめかしはさせてもらえるのだろうか? 料理は? 参列者は? ……。


「──そりゃあ勿論、神様との結婚なら盛大も盛大よ。と言っても、人間の想像する盛大さとは違うがね」

「!」


 カカカ、と笑う声に目を見開き声がした方に首を向ければ、一つ目の大きなカラスがそこにいた。


「ラァム……! どうしたの、その怪我!」


 這いつくばってラァムに寄りそう。片翼が千切れ、断面から紫色の粘液が零れている。一つ目は大きな刃物で一突きにでもされたような怪我で潰れ、もはや立ち上がる力も無いようだった。


「まあなんだ。やはり大天使のお気に入りにちょっかいをかければ、あちらさんも多少は本気になるってこった」

「ごめんなさい、わたくしもまさかパルフェが神様のお嫁さんだとは知らなくて!」

「俺は知ってたぜ。見ようと思えば、過去も現在も未来も見透かせる。知っていて、お前と契約してやったんだ、感謝しろよ、まあしてるだろうな、お前は馬鹿素直だからな」


 ニヤつきながらそう言って、ラァムは「ちょっとしくじったな。こりゃ、全快までに三百年ぐらいかかるな」とぼやいた。


「ま、とにかく呪ってやった。全部加護ではじき返されちまったが、呪ってはやった。約束は果たされた。先に言った通り、“穢れた魂”は貰っていくぜ」

「ええ、ええ! さあ、持って行って!」


 腕を広げて見せると、ラァムは「何やってんだ?」と首を傾げた。


「え? だって、穢れた魂でしょう? 咎の証が浮かび、悪魔と契約し妹を呪ったわたくしの魂のことでしょう?」

「あー……まあ、数え役満って感じだし、普通ならそうなんだろうけどな。──お前のは駄目だ、

「……へ?」


 どういうこと? 声には出さずとも顔に出ていたのか、ラァムは血反吐を吐きながら盛大に嗤った。


「カカカ、そうか、そうか! 処刑される自分の魂だから、契約を結ぶのに躊躇いも無かったわけだ! 馬鹿だなぁ! 俺は、“お前の魂”だなんて一言も言ってねえのになぁ!」

「な、何よ、どういうことよ!」

「悪魔は契約を美学とするが、その言葉が全て真実とは限らねえ! ちゃーんと前もって『嘘は吐くな』と念押ししねえと! 次は気を付けるんだな! ああ、次があるならな!」


 嗚呼面白かった! こりゃあいいアトラクションだ! ゲラゲラ笑いながらラァムはその姿を消した。


「待ちなさいよ! じゃあ、誰の魂を持って行くつもりよ!」


 虚空に叫んでも返事はなかった。


 ファニーシュの問いに答えがやって来たのは、翌朝。憔悴しきったリーヴィが、檻の前で項垂れて教えてくれた。


「……お母様が、話さなくなったんだ……食事もしない、眠りもしない……心臓は動いているのに……まるでもう、亡くなってしまったみたいで……」


 ピンときた。ラァムはファニーシュの母の魂を持って行ったのだ。肉体だけが残り、母は動かなくなってしまった。


「なんてこと……」


 敬虔な母の魂が、穢れているはずがない。きっとラァムが悪魔の力で、母の魂を穢して持ち去ったに違いない。


 今にも怒り狂いそうな気持のファニーシュだったが、目の前で珍しく狼狽する義弟の「どうしよう」という言葉で我に返った。


「皆、いなくなってしまう……」

「リーヴィ……」


 リーヴィの立場から見れば、家族が次々と亡くなっていくのだから不安で当たり前だ。ましてや、彼は義弟。リャーナルド家を継ぐ為に、本来の家族から引き離され養子入りしただけでも心細いのに、新しい家の家族まで失うのは恐ろしいはずだ。


「どうしよう、お姉様」

「……だ、大丈夫よ!」


 ファニーシュは手持無沙汰で手にしていたスプーンを強く握り絞め、顔を上げた。


「ちょっとだけ、わたくしに時間を頂戴! 何とかするわ!」


 可愛い義弟の為だ。一度呼べたのなら……もう一度だってできるはずだ。

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