6話 「言うほどバナナってうまいか?」

 前回の究極豚は?

 ムタルゴ王国に向かったレン達、三匹の大豚は無事にムタルゴに着き、王との謁見に無力化装置をつけ、冷や汗が止まらないレン!!!!!!

 現れた王は、なんと異世界転生者であることが分かった。

 円滑に同盟の交渉に成功したレン。

 次なる試練がレンを襲う。



 レンはムタルゴの新聞を風に乗せるようにして捨てた。


 はぁ、にしてもムタルゴの王様がまさか異世界転生者とはな。

 あれなのかな。

 転生者とかって、みんな頭の上にでっかく表示されるもんなの?

 王様の頭の上、でっかく『異世界転生者』ってでてたな……

 ムーとかモンちゃんには見えてなかったようだけど。

 俺の頭の上にもあれでてんのかな?

 凄い嫌なんだけど。

 でも、見えてたからあんな質問してきたんだよな。


 クソしょうもない質問してきやがってよ。

 ふざけてんのか?

 あの国は確実に潰れるな。

 うん。

 間違いない。


 ふー。

 さて、俺は今から大切な一大プロジェクトに取り掛からなきゃいけない。

 何か聞かせろって?

 おいおい。

 それ言ったら今回の話終わるけどいいの?

 そういうことだから。

 いま、お前が聞いてきたことはそういうことだから。

 いいの?

 言うよ?

 一大プロジェクト。

 言った瞬間、終わりにするから。

 いや、マジで。

 嘘とか冗談じゃないから。



「レン様ーー! 例の物が用意できましたよーー!」


「おう! 今行くよ。」


「レン様、これが例の物です。」


「よく見つけてきたね。さすが、モンちゃん。」


「勿体なきお言葉。」


 俺の前にある物、それはバナナの種だ!

 俺はこの世界では何故か希少なバナナを栽培する一大プロジェクトを立ち上げたのだ。

 なにを隠そう俺はバナナがでえ好きだ!

 三度の飯とまではいかないが食後には食べたいくらいにはでえ好きだ。

 もう一度言おう俺は、BananaがDee LOVEだ。


「よっしゃー! お前らぁ、100億%栽培できるバナナを作るぞぉ!」


「「おおー!!」」


「レン様! 畑の準備できてます!」


「おありがてぇ」


「レン様! 色々な土を用意しました!」


「おありがてぇ」


「レン様! 一応、種類別の種も用意できました!」


「唆るぜぇ、コレは。」


「レン様!」


「はいはい、レンだよ?」


「呼んだだけです!」


「おありがてぇ」


「レン様! こちら作物を育てる魔法道具です!」


「これに関してはマジでありがてぇよ。」


「レン様! これで準備は整いました!」


「よし! バナナの栽培実験開始だぁ。(ニチャア)」





「さて、まずは種を撒いてこいつでどこまで育つか実験だ。」


 俺はバナナの種を撒き、ジョウロ型の魔法道具で魔法をかける。

 だが、苗までは育つがそこからは何故か一瞬で枯れてしまった。

 他の種でもやってみたがどれも結果は同じだった。


 なんで苗までいくと急に枯れるんだ?


「なぁ、モンちゃん。そもそもバナナってこの世界だとどこで実ってんの?」


「そうですね。この前のバナナは大陸の裂け目に実っていたらしいです。」


 大陸の裂け目ってなに。

 響きがもう怖いよ。

 それよりも……


「『らしいです』って村の誰かが採って来たんじゃないの?」


「いえ、違いますよ。何か月かに一度、商人がこの村を訪れてきて物を売ってくれるんですよ。この前のバナナはその方から買ったやつですよ。」


「商人? 人間なの?」


「おそらく………」


「おそらくってどういうことよ」


「はい…… 商人はいつもローブをきていて姿がはっきり分からず、さらには鳥のような黒い仮面を被っているので顔も分かりません。ただ、大きさなどから人間ではないかと思われます。」


「やめなよ~。そんな危なそうな奴から買うの。」


「ですが、彼は恐れられている我々にとても親切にしてくれて………」


 彼……

 男なのか。

 見た目ほど悪い奴じゃないのかな。


「変な奴じゃなきゃいいよ。今度来たら教えてよ。バナナのお礼しなきゃ。」


「そのときはお知らせします。」


 モンちゃんは少し潤んだ瞳で俺をみてきた。

 あーあ。

 コイツが美女ならLove so sweetがいまかかってんだろうな。

 なんで、オークなんだよ。

 しかも、オスだし。


 せっかく俺のチ〇コも異世界転生したのにな。

 出番全然ないよ!

 ていうか、オークのチ〇コ、デカすぎない?

 前の世界での腕くらいあんぞ!

 デカすぎて親近感も馴染みもクソもないよ。

 誰だよ。

 こいつ。

 誰の子だよ。

 俺の息子を返せよ。


 やべっ。

 また脱線したよ。

 最近、すぐ違うこと考えちゃうんだよなぁ。

 うっかりさん♡


「にしても大陸の裂け目って異世界感を感じるなぁ。いっそのこと、その裂け目とやらに行くしかないのか?」


「レン様、お言葉を返すようですが裂け目がどこにあるのかはその商人しか知りません。それに行けたとしても魔力濃度が高すぎて生物など溶けてしまいますよ。」


「最強種のオークでも?」


「最強種のオークでもです。」


「なんでわかるんだよ。聞いてる感じだとお前らは行ったことないんだろ?」


「そういう言い伝えがあります。」


「言い伝えって…… そんじゃあ、その商人って奴はどうやって採って来たんだよ?」


「わかりません……」


 ダメだよ。

 商人て奴危ないよ。

 危険な匂いがプンプンするよ。

 おやすみプ〇プ〇だよ。


 ん?

 そういえば。

 裂け目ってのは魔力濃度が高いって言ったよな……

 もしかして……


 俺はおもむろに魔力を種に注いでみた。

 すると、魔力を注いだバナナの種はみるみると成長し、立派なバナナの木になった。



 どうやって注いだかって?

 なんか、水を出すイメージ?をしたらできた。

 そんな適当でいいのかだって?。

 いいに決まってんだろ。

 あらすじ読んでねえのか?

 冒険活劇ギャグコメディーつってんだろ!

 !!!!!!


 わかった?

 ならいいよ。

 あ?

 冒険と活劇はどこだって?

 ………………


 次回の究極豚は『レン、遂に冒険に出る』です。

 次もぜってえ読んでくれよな!











 6話を読んでくださりありがとうございます。

 話を進めようとしたらゴチャゴチャしちゃいました。

 申し訳ないです。


 少しでも笑って頂けたなら幸いです。

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 これからも究極豚をよろしくお願いします。




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異世界転生することになったから女神に最強にしてくれって言ったけど究極オークにするのは違えだろ!!! 閉ざされた冷蔵庫 @upopoikuma

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