第48話 混沌

KP  ふふ、インカム壊しておいて良かったですね?


KP  ついでにアンテナも壊しておいてよかったですね?


遠縁 まさか壊してないと他の戦闘人形に届いていたのか…


KP  さて、あなた達がそんな絶望の淵にいる中、まるでこの時を待っていたかの

   ように何かがはるか上空に現れる


KP  まるでホログラムのように、しかしノイズの混じった不明慮な姿でその混沌

   は現れます


???『あははっ、最後の最後で面白いものが見れるなんてね。やっぱり君たちに任

   せて良かった』


???「…さて、もう君たちの役目は終わりだ。バイバイ、人間ども。期待してた働

   きはしてくれたよ」


???「ああ、そうそう。これも回収しないと」


KP  彼はそう言うとすたっと屋上に降り立つ、そしてそのまま皇さん、あなたに

   近づき貴方の腹部に、手を突っ込みます


皇  「…ぇ」


KP  しかし、肉体が抉られることなどはない。ただ、おぞましく不快な感覚があ

   なたを襲う。皇さんのみ正気度喪失1d3/1d6+1


《皇  CCB<=51 【SAN値チェック】 (1D100<=51) > 54 > 失敗》


《皇  1d6+1 (1D6+1) > 5[5]+1 > 6》


[ 皇  ] SAN : 51 → 45


KP  発狂は固定気絶です


KP  では、貴方の身体をまさぐるように腕は動き周り、そして何かを掴んで引き

   抜かれる。それは小さな歯車だ。今もなお、くるくると回っている


KP  その歯車を手にした彼はそれを手でころころと弄び、そして握りつぶすよう

   に手の中に消す…その瞬間、遠縁さん、貴方の腹部に”切り裂かれる”ような痛

   みが再燃します


KP  ブチブチと体内が抉られる感覚、それがあなたを襲う


遠縁 「ぐぐぐ」


杉谷 嘘でしょ…


KP  本来なら即死ですが、あなたは縫っているという事で…発想の勝利という事

   で、1d14ダメージを喰らってください。耐えたら生きれます。HPは最大HPで

   判定します。つまり11以上出れば死にます


KP  では、どうぞ


杉谷 頑張って…


皇  女神、味方してくれ…


遠縁 いきます!


KP  どうぞ


《遠縁・義和 : 1d14<=10 (1D14<=10) > 12 > 失敗》


遠縁 あーー


KP  では…


遠縁 ちょっと待って!クリチケで振り直しできませんか!


KP  ありましたっけ


遠縁 杉谷さんのお借りして


KP  ああ、さっきのファンブル打ち消しで使用してます。ファンブル打ち消し無

   くすなら杉谷さんの正気度喪失を1d4/1d8+1でやり直しますがどうします?


杉谷 ぶっちゃけあのシーンでSAN3減少で済むのが父親ではないと思ってるので大

   丈夫です


KP  では、どうぞ


遠縁 講師ごめんなさい


杉谷 大丈夫ですよ


KP  まずは杉谷さん。やり直してください


[ 杉谷 ] SAN : 5 → 8


《杉谷 CCB<=8 【SAN値チェック】(1D100<=8) > 10 > 失敗》


《杉谷 1D8+1 (1D8+1) > 6[6]+1 > 7》


遠縁 1!


[ 杉谷 ] SAN : 8 → 1


KP  ギリギリ耐えた。では1です


遠縁 本当に申し訳ないです


杉谷 遠縁さん。生きてください


KP  それでは、遠縁さん。やり直しどうぞ


遠縁 女神様お願いダァ!


《遠縁 1d14<=10 (1D14<=10) > 5 > 成功》


KP  では、あなたは内臓をブチブチと引き裂かれながらもなんとか耐えることが

   出来る


遠縁 「ごはぁ ごほごほ」


???「ふぅん…なんだ、つまんないの」


???「…ま、いっか。それじゃ」


KP  彼の姿が大きく揺らめく。その瞬間空から歯車が消え失せる


KP  そして気づけば、彼の姿は消えていた


遠縁 「ごほ!ごほ…」


それでも重傷で口から血を吐き出してる。


KP  …さて、そんな時だ。あなた達の意識が朦朧としてくる。あなた達は、明け

   ていくアラハバキの空を眺めながら意識を失う事だろう


―――――――


KP  遠縁さん、杉谷さん。あなたたち二人は気づけば町中に立っている。そして

   目の前では、朱里とアカネが楽しそうに遊んでいるのが見えることだろう


KP  そう、彼女たちは確かに死んでいる。数か月、数日前に彼女たちは死んだ。

   あなた達と彼女たちは、本来交わることのない世界なのだ


KP  彼女たちはあなた達に気づく様子もなくこちらへと向かってくる。あなた達

   は彼女たちを受け止めようとする


KP  そして、”あなた達の身体をすり抜け”、そのまま街のどこかへと消えていく


KP  …あなた達は紛れもない生者だ。死者と交わるなど…本来ならば不可能なの

   だ


―――――――

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