引き込まれるリアリティ

男性という自意識を持ちながら「女性になりたい」と思い悩む姿に引き込まれる。性器の萎縮が起こるということなど、知らなかったことが多くそういう驚きもあった。自分自身をコンテンツとして生きる覚悟を持ちながらも、最後の独白に迷いや未来に待ち受ける暗雲が見えて、苦みが残る読後感が良かった。