この話を最後まで聞いてくださった皆様に

 戦争なんて何ひとつ良いことはありません。

悲しくて、惨めで、怖くて、つらくて、学校へも行けません。

 実際、私は(終戦の年の)3月から8月までの6ヶ月間、避難生活で家を転々としていたため、学校どころではありませんでした。

 しかし、私は自分の父母はとても偉い人だと思います。なぜなら、過酷な状況の中でも子どもたちを戦禍や食料不足から守り抜いたからです。

 おそらく、当時の日本は、「物資も資源もなく、働き手まで失った小さな島国」で、打ちのめされた国民には、「欲しがりません勝つまでは」のスローガンも通用しなくなっていたのだと思います。

 あの戦争では多くの兵士だけでなく、民間人も多く亡くなりました。そして、両親を亡くした多くの孤児も街に溢れました。

 大人でも生きていくのが大変だった戦中から柊戦直後。多くの孤児が戦火や飢えで死んでいきました。

 子どもだった身の上からしても、「本当に酷い戦争」だったと思います。

 戦争は決して許されることのない、絶対にしてはならないものです。

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