《大人になっても無気力で他責的》

 大人になってから出来ることが増えた。酒も煙草も車の免許も深夜の散歩もなんでも出来るが同時に責任とストレスが増えた。さて、このストレスを何処へやろうか、勿論、他人に押し付ける。SNSはその点かなり便利であると言える。匿名性があり、反撃すら0リスクではない。誹謗中傷の基準は曖昧で厳罰化といっても他人に対して使ってはならない言葉が一覧化されてない以上、言い方次第で幾らでも逃げ道を作れる。そして何よりストレス発散に都合がいいのは自分より下だと思えれる人間を簡単に見つけられるからだ。

 努力家がたまに下を向くのと、私のような人間が下を見るのではまるで意味が違う。私はおそらくだが典型的な『努力不足で下を見続ける』人間なのだろう。その行為に意味も意義も無く、人としての最低限の道徳を欠いたものだと思う、ただひたすら終わりのない休憩をしている様なものだ。努力をしていないのに休憩とは傲慢な気もするが、それでいいのだ。ただひたすらに様々なグラフの平均値を下げ、それに怒る人を見て笑う、そして私が下がることによって相対的に評価された人間んは喜ぶ、それでいいではないか、それで満足できるのだから。何故なら私の様な人間は感情的になってる人間を下に見る傾向があり、下を見続けることで満足できるのだから。本当は自分の方が社会的立場は下だと気付いてるのに、気付かないフリを続けながら笑って満足するのだ。そう、努力をし社会を、経済を回している人達が正当な理由で怒っているのにすら下卑た笑みを浮かべている。その人達の税金で生かさせてもらっているという恩を忘れて。

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