一日に書き進められる文字数

 今は短編を、カクヨムでいうところの短編ですね、一万字くらいの、それを書いてるんですけども、年末まで長編を書いてたんです。


 で、長編と言うからには大体10万字くらい、四百字詰め原稿用紙でいうと250枚くらいですね、それを目標に書いていたんですけどね。


 これがまた、なかなか書き進まないw


 なんせ先が長いから、焦っちゃうんですよね。全然進まねーなー、って。


 でも、大体一日に進められる量って決まってて、上限が、そうですねー、原稿用紙でいうと8枚とか、そんなもんかな、それ以上はちょっと難しかったりするんですよね。


 時間の問題、というよりも、なんというか、そこでパワーが切れちゃうというか。


 多分、小説って自分を切り売りして書いていくものだと思うんで、その切り売りする「自分」の容量が、まぁ大体僕の場合だと一日原稿用紙8枚って感じなのかもしれないですね。


 だから、思うに、一日に進める量、これは人ぞれぞれなのかもしれないですね。


 人によっては一枚が限界ですって人もいるだろうし、いやいや、なんなら百枚とか行けますよ、とか言う人もいるかもしれません。


 僕の友達には実際、一晩で一作仕上げちゃった人もいます。ただ、一作って言っても、量はどれくらいだったかなー。ちなみにそれは脚本の話だったんですけどね。長編だったか中編だったか忘れちゃったんですけど。そんな感じで、ちょっと量は忘れちゃったんですけど、一作仕上げるってすごいですよね。その人が言うには「グルーヴ感があるうちに」とかいう理由でした。


 そんなん一晩で仕上げて、伏線とか構成とか大丈夫なんかなー、と思ったものですが、その人の書くものはなかなか面白かったんですよね。その人自身がそもそも実に面白い女子でしたが。僕が出会った、少なくとも女性の中では群を抜いて面白い人ですね。2位に18.5ゲーム差くらいつけてる感じです。


 多分、その人は人としてのパワーがすごいから、一日に身を削れる量が一作分ということなのかもしれません。すごいですね。


 一方、以前大学にいた時、講義で聞いたことのある話ですが、宇野千代さんは一日に原稿用紙2枚くらいだったそうです。確か、2枚って言ってたと思います、その先生。その先生曰く、そんなに進めるもんじゃないんだ、という話の流れだったんですけど。


 大作家がそうなんだから、そういうもんかなー、とも思います。そうなってくると、日によって削れる量はその人が持ってるパワー容量、と単純に言えなくなってしまうようにも思います。


 こういうことかもしれませんね。一日に進める量って、人のパワーもさることながら、その人の書く文の圧というか、密度というか、そういうものにも関係してくるのかもしれません。


 一つ一つの文章が濃いと、それだけ進める量は少なくなる。なんせ濃いですからね、使う出力も半端ないものが求められる。


 逆に文章が薄いと、まぁ圧が少ないわけですから、バンバン進めることができる。積んでる荷物が軽いですからね。いくらでも進めるわけですよ。


 そうなってくると、「俺、一日に進める量、めっちゃ多いゼ」ってマウント取りたがる人は、ちょっと一旦立ち止まって考えた方がいいかもしれませんね。おまえの小説、割と薄っすいかもしれねーぜ。


 逆に一日にそんなに進めない人、濃い文章書いてる可能性もありますが、一旦立ち止まって考えた方がいいかもしれませんね。もっとメシ食った方がいいんじゃね? あと筋トレした方がいいよ。先ずはヒンズースクワット百回な。

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