8-3

 高校最後の期末考査が1月の末にあって、最終日、久美が久々にお茶しようよと言うので、ショッピングモールのセンターコートでカプチーノを片手に話込んでいた。


「サダ もう 卒業やね 早いよねー」


「ウン 早いね 久美が話し掛けてくれてから3年だね ありがとうね あの時」


「なんの 茜姉さんに言われたんやから」


「らしかったね でも 久美にも感謝してるんやー これからもね あれから ウチの人生もどんどん変わった」


「だね いい人も出来たしね」


「うふっ いい人ねぇー なんか 古臭いね そーいう言い方」


「そうかー ウチはもう ダンナって言うてるんやけどナ」


「そう そんなとこまでいってるんや 結婚するの?」


「ううん まだ でも、1年ぐらいしたら したいなー 先に同棲カナ」


「ふーん いいね 仲良かって」


「そうねー 以外と もて遊ばれんで良かったわー ねぇ サダはー もう した?」


「まだよー そんなん ウチ等 受験もあるしー まだよ!」


「うっ なんか 隠してるな おかしいー サダ したいんじゃぁないのー?」


「そっ そんなこと あるわけないよー また そんな話するー」


「じゃぁ キスぐらいは?」


「だからー ないってーば! してたら、ちゃんと久美に報告します」


「そうかー まだ純愛物語なんだ あのさー 瑠衣 男と付き合ってるんだって」


「えぇー 誰? 学校の子?」


「ううんー ほらっ 去年 皆で京都に遊びに行ったじゃない? あん時、ゲーセンで知り合った子 続いてたんだよー ラインでやりとりしてて、秋ぐらいから あの子 ベビーフェイスで割と可愛いじゃん 男には興味ないようなこと言ってて 裏ではね あーいうのカマトトって言うんだよ あんなに かばってやったのにね だけど、しつこく迫られてOKしてしまったんですってウチに報告してくるんだよー だから、良かったネって言うしかないじゃん」


「そうなの あの子 優しいから 断れなかったんじゃー」


「どうかねー 表向きはネ クリスマスに二人でカラオケに行って キスしたんだって その後、スカートに手を入れられてー さすがに、それは拒んだって言ってたけどー 今後、どうしたらいいですかねーって相談されたけど ヤルの目的で遊ばれてんじゃぁないと良いけど ちょっと 心配だよね」


「そうだねー 男の子とのことって難しいよね 向こうが身体目当てなんかどうかってー」


「そうなんだよ サダからも 忠告しておいてよ」


「うっ うん わかるけどー ウチ そーゆうこと そんなに詳しくないからー」


「いいんだよ 瑠衣は まだ ゆで卵みたいなもんだから 釘を刺しとくだけでも サダから言われたら、慎重になるよ サダを崇拝してるんだから」   

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