第2章

2-1

 久美からラインがきて、泳ぎに行く話だった。私と久美、そして孝雄さんともうひとり男の人。私は、悩んでいたけど、十和姉さんに一緒に行ってほしいって連絡をしてみた。十和姉さんは、直ぐに良いよって言ってくれて、5人で行くことになった。


 1台の車だったんだけど、前に孝雄さんと久美が乗って、後ろに私、十和姉さん、そして守という男の人。運転中、孝雄さんは時々、ミニスカートの久美の太腿に手を置いていたりしていたが、久美も平気な顔をして・・。十和姉さんも私も短いスカートだったけど、十和姉さんがバスタオルを私達の膝の上に掛けてくれていたのだ。


 海に着いたのは、お昼近かって、途中でコンビニでサンドイッチとかを買ってきたものを食べて、私達は海に入っていった。久美と孝雄さんは、サッサとふたりで浮き輪を持って、沖のほうに・・残された3人は、私と十和姉さんはマットにつかまりながら、そのまわりを守さんが泳いでいた。しばらくして


「ねぇ 守 さっきから ウチのお尻 撫でてきてない?」


「あぁー お前等 プリンとして おいしそうなケツしてるからなー」


「やっぱりー やめてよねー サダも触られてんのー」


「そーいえば さっきから ときどき でも なんか 言えなかった」


「そうか なんも 言わんで、ギョロとした眼で見てくるだけで・・気持ちいいのか思ってた こっちは、気持ち悪かったけどな でも、サービスだよ 触ってやってんだからさー・・ それに、孝雄と久美なんて 見てみろよ べったり、抱き合っちゃってんだぜ 腰も合わせちゃって」


「バカ 気色悪いんだよー あんた 夏美さんと やったんだろー そっちで 楽しめよ」


「えへっ あいつはな 激しく腰を振ってくるんだ だから、多分、いろんな奴とやってるよ 好きもんだよー」


「そんなこと 知らないよ ウチ等に関係ないよ 同ンなじように見ないで!」


「そんなに 怒るなよー 十和だって もう 誰かにやらせたんだろう?」


「やめろー ウチはなー そんなに、軽い女じゃぁないんだよ サダもな」


「へぇー へぇー 軽くないのねー わかったよ じゃぁ 今度は オッパイ 触らせろよ 一度だけ」


「ダメ! そんなことしたら、お前のあそこ 握りつぶして使えなくするぞー もう あっち行けよー」


「おー こわー そんな怖い顔すんなよー なんにも しないから 傍に居させてくれよー お姉様 俺 一人っきりになってしまうやん せっかく 海に来てるのによ」


「うん おとなしくしてるんだったらな ずーと 良い子チャンだったら 一度きり 胸ぐらいなら 考えとく」と、十和姉さんは思い切ったことを言っていた。一応、手なずけたつもりなんだろう。


 その後も、相変わらず、久美と孝雄さんは海の中でお互いになんかやっている様子だったが、守さんは私達と泳いでいても、変なことはしてこなかった。帰る頃、十和姉さんと守さんがチョットだけふたりで浮き輪を持って、海に向かったんだけど、言っていたように胸を触らせていたのかどうかはわからなかった。


 帰りは、少し道が混んで、家に着いたのは7時頃で、私は、少し、お母さんに叱られたんだけど、私は、今日、十和姉さんが一緒で良かったと思っていた。で、なければ、私、なしくずし的に変なことに誘われていたかも・・。


 

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