第13話

「おはよう、あやめちゃん」

「おはよう、香絵ちゃん」

「あやめちゃん、部活、何部にする?」

「美術にしようかなあ~」

「じゃ、うちも、いっしょに、美術部にする!」

2人で美術部に入った。


「香絵ちゃん、今日はボクの絵のモデルになってくれる?」

「いいよ~」

放課後、美術部で、ボクは香絵ちゃんの絵を描きはじめた。


副担任の安藤先生は、女の体育の先生で、

「あやめちゃん、体育は女子のほうでやる?」

って言ってくれた。

「はいっ、そうしたいですっ」

「じゃあ、更衣室も洗面所も、女子のほうを使用してねっ!」

高校でも、先生方も、まわりのみんなも、ボクのこと、女子のように見てくれてるから嬉しい。この高校に進学して良かった。


家に帰ったら、めっちゃえっちな絵を描きたくなって、いつも、香絵ちゃんと、えっちしてる絵を描いている。

香絵ちゃんに最初は、制服や着物や可愛い服を着せて、その姿を描いて、それから、それをだんだん徐々に脱がしていく絵を描いて、そのあと、ボクとえっちしてる絵を描きまくっている。でもボクは女子みたいな体だから、2人のえっちも、女の子どうしでやってるえっちみたいだ。


今は、夜、寝てて、11:11になっても、霊の女の子はあらわれない。なにか、めっちゃ寂しい気もする。

その頃、ボクの描いてた絵を見ると、なんとなく、香絵ちゃんに似ている。

霊の女の子って、もしかして、香絵ちゃんに似てたのかなあ~って思ったりする。


でも、今は、高校生になって、霊の女の子ではなくて、毎日、高校で香絵ちゃんっていう、可愛い女の子と会えてるから嬉しい。


高校では、いつも香絵ちゃんといっしょにいる。体育もいっしょに着替えて、いっしょに授業に出て、放課後は、美術部で毎日、香絵ちゃんの絵を描いている。高校で初めて油彩をやって、油彩に、はまっているから、香絵ちゃんの絵を油彩画でキャンバスに描いている。文化祭でも絵を展示する。


「まだ先の話だけど、大学でも専門学校でも良いけど、香絵ちゃんと同じところに進学したいねっ!」

「それなっ!うちも、あやめちゃんと同じ学校に進学したいわーっ」

「いいねーっ!ずっと、これから先も、いつも、いっしょだよーっ」

「そうだよーっ!美術で進学しようか」

「うんっ、2人で美術で受験しようか!」

「芸術系の学校にしよう!2人で今から、合格できるように準備していこう!」

「よ~し、これから毎日、香絵ちゃんの絵をしっかり描いていくよ~!家でも香絵ちゃんのこと想いながら絵を毎日いっぱい描いてるんだよ~」

「どうせ、えっちなこと考えてるんでしょ」

「きゃあああ、なんでわかるの?見てるの?」

「ほら、やっぱり。そんなことだろうと、いつも思ってたのっ!」

「うわ~、これから、香絵ちゃんのこと、『香絵っち』って呼ぼうかな?」

「いいよ~、べつに『香絵っち』で!」

「やったあああ、香えっちだよーっ!わ~い」

「きゃあああ、そっちだったのか!エッチを言いたかったのかあ~!...こらーっ!まてーっ!」



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

女子みたいな体のボクだから ヤッキムン @yakkimn

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ