第9話

ボクの家の部屋では、霊の存在を感じている。

夜、寝てると、11:11ちょうどに、甘い香りとともに、あらわれる。

どうも、女の子で、芸術家のような気している。

ボクは、その女の子の、芸術的な弟子みたいな感じだ。

いつも、

「芸術に対して、意識を高く持つようにっ!」

ってことをボクに言ってるみたいだ。

いつも、ボクの体を包みこんで、優しく抱きしめて、愛撫して、顔にいっぱいキスしてくれてるみたい。ちっちゃい頃から、女子みたいな体のボクも、その霊の女の子に愛撫されてるおかげで、ますます、柔らかくて曲線的な女子の体になっていった。


夜、寝てたら、甘い香り漂ってきたから、

「あっ、今晩も、やって来たなっ、ちょうど11:11かな」

って思って時間を見たら、ちょうど11:11だった。

「もうすぐ中学も卒業ですねーっ」

って、いきなり女の子の声、聴こえてきたから、びっくりして飛び起きた。

「えーっ、しゃべれるんですねーっ!」

「そうなのよっ...あなたも、もうすぐ高校生になっちゃうんですねーっ!」

「はいっ、そうなんですーっ!中3の1年間、どうもありがとうございましたっ...て、お礼を言うべきなのか、わかりませんけども...」

「いえいえ、うちは、師匠から、あなたのこと、よろしく頼みますって言われてて、それで毎晩、よろしくしてあげてましたけども...」

「あっ、知ってます。いつもボクの体を愛撫してキスしてくれてたこと」

「わかってくれてて良かったわっ」

「そのおかげで、ボクの体は、ますます女子みたいな体になっていきました~」

「そうでしょーっ。あなたの体を女の子みたいにするために、毎晩、あなたのところに来てたんですから...」

「ボクは本当は女子高に行きたいんですよっ」

「あら、やっぱり、そうなのねっ」

「でも、女子高に行くっていうところまでは、なかなか実現できないもんですよね~」

「そうでしょうね~。それは本当の女子じゃないと無理なのかしらね~。でも、どうなのかな~?もしかしたら行けたりするかも...」

「女子高に行きたいなあ~。行けるといいんやけどなあ」

「でも、府立高に進学は決まってるんでしょ」

「そうなんです...」

「あなたの進学する高校の近くには、伊勢寺ありますからねっ!伊勢さんのっ」

「そうなんですか!」

「そうなのよっ!伊勢さんに言われて、あなたには、芸術に対して、高い意識を持つようにと、つねにメッセージを送っていましたからね~」

「ああ、それは、ボクも、いつも感じてましたっ」

「それは、うちも、いつも師匠から言われてることなんだけどねっ」

「中3のボクに、そんなことを伝えてくれてて、やっぱり、毎晩ありがとうございました、ですねっ」

「あなた、うちのいる部屋に来てくれたし、可愛いらしくて好きだから...高校も、伊勢さんの近くに導いてあげたのよっ!」

「そうだったんですね~、なんとなく、そんな感じしてましたっ」

「あっ、もうすぐ0時になっちゃうから、今日はここまで。またね~」

霊の女の子は、静かになってしまったから、ボクは、ふとんにもぐりこんで、裸になって、可愛い下着を着けて、えっちな格好をして、女の子とのえっちを想像しながら、眠りについた。





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