第7話

女子の友達といっしょに、晩御飯を食べてたら、

「美味しそう~」

って、かえちゃんの声、聴こえてきた。

「いただきま~す」

って聴こえたと思ったら、ボクの目の前にあった、玉子焼き1つ、フッと消えたから、

「あ~、食べたな~」

「美味しい玉子焼き!ごちそうさまっ」

「なんで食べるんやあ~、玉子焼き、大好きやのに~」

「もどそうか?」

「いらんわっ!」

おそばも、1本、ちゅるちゅるっと、消えたから、

「あ~、おそばも、食べたな~」

「信州蕎麦も、美味しいねっ」

「あかん、かえちゃんに全部食べられる前に、自分で食べよっ」

「もどそうか?」

「いらんわっ!」

「ははは、じゃ、先に部屋に行ってるね~」

かえちゃん、いなくなったみたいだったから、女子の友達としゃべりながら、晩御飯を食べた。


お風呂も、女子のほうに入った。女子みんな、何も気にしないで、自然にしてくれていた。

お湯につかってたら、ボクの横のお湯、ちゃぷちゃぷ音を立てたから、あ~、もしかして...って思ったら、

「あ~、いい、お湯だあ~」

って、かえちゃんの声、聴こえてきた。

「お風呂に入ってるの?」

「あやめちゃんの横で、いっしょに入ってるよ~。気持ちい~ね」

「そうだね~」

って言いながら、目を凝らして横を見てみたけど、やっぱり、かえちゃんの姿は見えなかった。

「あ~、えっち。今、裸、見ようとしてたでしょ」

「見たいけど、姿は見えないんだね~」

「そうなのよね...」


体を洗ってたら、

「背中、洗ってあげるねっ」

って、かえちゃんの声してきて、

勝手に泡立ちはじめて、背中をごしごし洗ってくれてるのを感じた。

「かえちゃんのおっぱいを、ボクの背中に、スリスリしてくれても、いいよっ」

って言ってみた。

「なんでやねんっ...でも、ちょっとだけなら、いいよっ」

背中に、めっちゃ柔らかい感触、伝わってきた気した。

「うわ~、かえちゃんのおっぱい、めっちゃ柔らかい」

「あやめちゃんの体も、めっちゃ柔らかくて、ほんまに、女子みたいな体ねっ」

「ありがとう。前も洗ってくれて、いいよっ」

「遠慮しとくわっ。あやめちゃんの、ちっちゃいから、洗ってるうちに、溶けて、なくなっちゃいそうだからねっ」

「えへへ、そうなの...って、ほっといてくれるー」

「ははは、じゃ、先に部屋に戻ってるね~」

かえちゃん、いなくなったみたいだから、もう1回、ゆっくり、お湯につかって、ボクも部屋に戻った。


それから、大広間で、みんなで合唱大会始まった。事前に中学で、みんなで、今日の修学旅行のために、合唱の練習をしていて、クラス対抗で、好きな曲を歌って、他のクラスの歌を聞いていた。

ボクの横で、かえちゃんの歌声も聴こえてきた。かえちゃんも、いっしょに歌ってた。きれいな可愛い歌声だった。

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