第3話

中学3年で、大阪の中学に転校になってしまった。

大阪の中学でも、みんな、ボクのことを女子のように見てくれた。

転校初日に体育館で、学年集会あって、みんなの前で自己紹介をした。

「沖縄から来ました~」

って言って、沖縄の話をちょこっとしてみた。西表島に行った時の、きれいな星空や、海に魚いっぱい泳いでることなどを話した。大阪のみんな、誰かのオリジナルなネタを聞くの、めっちゃ好きなのを、転校初日、一瞬で感じた。

みんな、ボクの沖縄の話を面白そうに聞いてくれていた。ボクもオリジナルなネタの話をするの好きだし、大阪のみんなも、人のオリジナルネタを聞くの、めっちゃ好きそうやから、大阪も自分と合いそうだなあ~って、転校初日の一瞬で感じた。そう一瞬で思わせるような大阪って、やっぱり凄いんだなあ~って思った。大阪って、やっぱり良いところなのかもしれないなあ~って本当に、一瞬で思えた。沖縄もめっちゃ良きところだったけど。ぶっちゃけ沖縄には、もっともっと住んでたかったんだけど。でも大阪も面白くて良いところなのかもなあ~って思った。


体育館での自己紹介を終えて、自分の教室に行ったら、女子のみんなに沖縄のことなんかをめっちゃ聞かれた。大阪でも、女子の友達すぐできた。大阪の女子、みんなフレンドリーで優しくて、ボクにいろいろ話しかけてきてくれた。やっぱ、大阪の雰囲気って、独特なのかなあ~って思った。みんな、本当に大阪らしいなあ~って思えた。

帰りも、新しい大阪の女子の友達と、いっしょに帰った。ずっと、いろいろ話しを聞いてくれてた。


担任の先生も、ボクの女子みたいなのをわかってくれて、学校でも、着替えとか洗面所とかも、女子のほうを使うようにと言ってくれた。体育も女子といっしょにやった。


大阪の家には、ボクの部屋で、霊の存在を感じていた。夜、寝てると、ボクの体を包みこんで優しく愛撫してくれていて、顔にもキスしてくれてるのを感じた。

毎晩なんとなく同じ時間にあらわれるように思えたので、ある時、パッと時間を見てみたら、11:11だった。次の日からも、あらわれたのを感じて、パッと時間を見ると、11:11だった。

なんとなく女の子の霊のような感じだ。あらわれる頃になると、甘い香り漂ってくる。

ボクの体を包みこんで優しく愛撫してキスしてくれてる時も、女の子にされてるように感じる。

もともとボクは女子みたいな体だったけど、霊の女の子に毎晩抱かれてる間に、もっともっと一段と、女の子のような体になってるようだった。柔らかくて曲線的な女子の体になってきている。

女の子は芸術家のような感じもしていて、「芸術に対して、高い意識を持て!」と、その子に言われてるような感じしてる。ボクは、その女の子の芸術的な弟子なのかなあ~って思える。

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