Day3-15 ラルム先輩の魔法


ラルム先輩はすごい。



何と『男』と『女』を直接繋げてしまう魔法を発動したらしい。


前世で見ていたアニメ『ねこエもん』の秘密道具『中に手を入れたら遠くにあるモノでも取り寄せることができちゃうカバン』みたいなものだろうか。


魔法なので道具さえ必要ない。


その点では『ねこエもん』のカバン以上の価値があるだろう。



「どう?気持ちいいかい?」


「気持ちはいいですけど……」



でも、何ていうか……情緒がない。


自分も相手の服を脱がなくてもいいのは楽なんだけど。


えっちに楽さだけを求めているわけではないし……。



「あまり、気に入ってもらえなかったみたいだね……。魔法は解除するよ」


「すみません。やっぱりラルム先輩を直接感じたいです」



僕のズボンが再びテントを張った。


ちゃんと正しい位置でおっ立っているようだ。



「実はこの魔法、ヒロトのことが恋しくなった時に使いたいと思って開発した魔法なんだ。でも、今は目の前に君がいるのだから……ね」



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イベントの終わりまでスキップ


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最後に、ラルム先輩とキスをして別れた。






―――――






もうすぐ夕刻。



つまりは逢魔が時。



魔物が出てくるかもしれない。



またルリノさんが戦っているところを見たい気持ちもあるけど、僕がうろうろしていると迷惑をかけるかもしれない。




早く寮に帰ろう。




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