Day3-11 ノアちゃんと……


キルシュは今日も午後から剣術の稽古があるらしい。


毎日ご苦労様です。


長い口付けをした後、去っていった。


名残惜しそうな感じのキスだったな。


ベルデも用事があると言って帰った。




―――――





……あれ?


何か、ノアちゃんが浮かない顔をしている。



「どうしたの?ノアちゃん」


「あの……お兄ちゃん、大事なお話があります」


「え!?あ……はい。何でしょうか」



改まって言われると、ビビってしまう。


僕は椅子に浅く腰掛け、深背筋を伸ばして手を膝に置く。



「……もう私、お兄ちゃんの……ヒロト様の妹をやめたいです」


「……そ、そうですか」



どうしよう?


ノアちゃんに嫌われてしまった!


……思い当たる節がありすぎる。


例えば、目の前でセックスをしたりとか


それに、目の前でセックスをしたりとか


加えて、目の前でセックスをしたりとか



「あ!違うんです……。ヒロト様のことを嫌いになったんじゃないんです」


「あれ?違うの?」



てっきり嫌われたのかと思った。


ハンナを相手にした時とか、かなり雑いセックスをしていたしな……。



「ヒロト様のみんなに優しいじゃないですか……」


「……うん?」



……優しいのか?


教室の床で寝てるハンナとかほっといたりしてたけど。



「いろんな人を……その……抱いてあげようとしていて、すごいと思います」


「……うん」



最初は雰囲気に流されていただけだったけど。


男は僕しかいないと知った今は、できる限り抱いていこうとは思っている。



「でも、私のことは抱こうとしてくれないじゃないですか……。それは、私が妹になりたいって言ったからですよね?」


「まあ、そうだね」



妹になりたいっていうのは、近くにいたいとか、遊んで欲しいとか、かわいがって欲しいとか

そういうことだと思っていた。



「私にも……みなさんみたいなことをして欲しいです!」


「いいの?……実は僕もノアちゃんとしたかったんだ」


「え!……ヒロト様の私とえっちしたかったんですか!?」


「うん……」


「じゃあ、相思相愛……ですね」



僕はノアちゃんにやさしくキスをした。


固くなって、体は震えている。



「お兄ちゃんとキスしちゃった……うれしいです」


「僕もうれしいよ。あと、また『お兄ちゃん』って呼んでくれて」


「あ!あの……これからも『お兄ちゃん』って呼んでもいいですか?」


「大歓迎だよ」



今度はノアちゃんの方からキスをしてくる。

彼女の唇が僕の鼻に当たった。



「あ……ごめんなさい」


「ノアちゃんは、目をつぶるのが早かったのかな」


「つ……次はちゃんとできるようにします」


「そんなに肩肘張らなくても大丈夫だよ」



僕はノアちゃんの鼻にキスをした。



「もう……お兄ちゃん、あんまり私のことバカにしないでよね!……あっ、ごめんなさい。調子に乗ってしまいました」


「ううん、全然。ノアちゃんと、もっと妹プレイがしたいな」


「お兄ちゃんが望むなら、いくらでもします」




僕は




ノアちゃんと




妹プレイを




楽しんだ。















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