第8話 謎の男

「はぁ、はぁ.....はぁ、」


俺は息を切らしながらやっとのことで人の目がつかない路地に入り、息を整えた。


「おい、サラ!おめぇ俺以外に声聞こえないこと先に言っとけよ!恥かいたじゃねぇか!」


すると、サラは


『まぁ、私が言わなかったことも悪いとは思っています。ですが、どうでしょう?スキルはその人だけのもの他人に干渉できるスキルは魔法などのスキル以外!少し考えれば分かることでしょう?!』


と、怒鳴り返された。

この世界に慣れていない俺には少し理不尽な物言いじゃないか?とも思ったが、それを言うと本気の言い合いになりそうだからやめておこう。


「君?こんなところで何してるんだい?それも大きな声を出して?」


俺は飛び起きて臨戦態勢をとる。

そこに立っていたのは見た目三十代のダンディーという言葉が似合いそうなおっさんがいた。

でも、大体誰かが近づいたらサラが教えてくれるはずだが...このおっさん何者?


「あぁ、いや君に危害を加える気は無いよ。ただ近くを通ったら大きな話し声が聞こえてね。それで来た次第さ。」


まぁ、胡散臭いにも程があるが一応話を聞いてみようか。


「俺は明、そしてこいつはぁ...」


「こいつ?君の隣に何かいるのかい?」


やっべ!しまった!うっかり口に出た!


「あぁ、いやぁ、そう!この剣のことだよ!こいつはラスターってんだよ!ははっ!」


「おぉ!君はその剣を名前をつける程大事にしているんだね!素晴らしい!私の名前はジェイル、気軽にジルって呼んでください!」


何とかなったー!

自分で言うのもなんだけど、ただ森に落ちてたボロボロの剣に名前付けてるって言い訳は苦しすぎるな...


そう思いつつも、未だ黙ったままのサラに同じミスをしたことについて怒られそうなのを感じる明だった。


.....................................


話を聞いてみるとジェイル、もといジルはこの帝国には来たばかりだそうだが、前に一度来たことがあると言ったので、俺は冒険者ギルドがどこにあるか聞いてみたら、すごい丁寧に教えてくれて、防具や武器を揃えるための店まで教えてくれた。

めっちゃいい人やん...

そんな人を俺は疑うなんて、異世界に染まってしまったなぁ


そんなこんなでジルは行く場所があるようだったのでそこで別れ、俺達は冒険者ギルドに向かった。


[ギルドに向かう道中]


『また、やりましたね』


ギクッ!

初めて俺の心がそんな悲鳴にも似た音を出した。


「ん〜?な、なんの事かね?サラさんや?」


『とぼけても無駄です!』


と、俺の体に電撃が走る


「いっでぇー!何すんだよ!てか、どうやってんだよ!」


『静かにしてください。また、やられたいんですか?相当なMですね』


幸い人はいなかったので俺の大きな悲鳴は聞かれてないが、ますます容赦がなくなってるなぁ...。


「す、すまん。でも、どうやってんだ?」


すると、サラが呆れるようにため息をだす。

いや、呆れられても...


『私が明様のアシストをするためにスキルを使えるんですよ。私にスキル使用権限が無いとでも思いましたか?それより、着きましたよ。明様脳足りん


今ナチュラルに馬鹿にされたというか、罵倒された気がする...


「あ、はい…」


もう、やだこんなスキル...

そう思いながらギルドに入っていく明だった。














投稿が遅れてしまって申し訳ないです

もう、ほかの学校が夏休みに入っていたり(知らねぇよ!)、単に良いストーリーが浮かばなかったりと色んなことがあって遅れましたm(*_ _)m

これから夏休みなので頑張って早めに投稿しようと思います!💪

ちなみに、コメントとかしてくれるとやる気に繋がるので沢山コメントしてくれると嬉しいです(*^^*)




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巻き込まれ召喚されに行ったけど初級スキルしかなくて追放されたので自由気ままに生活します 有馬 雫 @macaronipoteto2007

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