24.リーシャの決意
眠れないなー。
明日も朝早いのに……。
どうしてだろう。
どうしてこんなに胸がドキドキして、体が熱いんだろう。
……畑仕事をしてても、家で家事をしてても、ライを叱ってても、ナナをあやしてても、ライを怒ってても。
あの人の事ばかり考えちゃう。
私とレナを守ってくれた。
あの人の事を。
エマさんが大丈夫だって言うから帰って来ちゃったけど、本当は残ってあの人の手当てを私もしたかった。
レナはいいなー。
魔法が使えて。
あの人に回復の魔法をかけることが出来て……。
そうだ!
私も魔法が使えるようになればいいんだよ。
レナみたいにあの人を癒せるようになりたい。
あの人の役に立てるようになりたい。
うん。
決めた!
今度レナが家に来た時、魔法を教えてもらおう。
魔法だけじゃ駄目だよね。
たくさん、たくさん色んな事を教えてもらおう。
例えば、勉強だったり、礼儀作法だったり……。
後は……。
恋……だったり……。
もう一個決めた!
可愛くなって、良い女になって、私はあの人に会いに行くんだ‼
「ねーちゃ~ん。うるさいよ~ 眠れないよ~」
「ダー」
「ご、ごめんなさい」
(こ、声に出てたー)
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