start09 . 裏ボス女帝、王宮に忍び込む


私達は、ギルマスが用意してくれた宿に泊まり今日の苦労をお互い労って、お風呂に入っていた。


「それにしても大きな浴槽ですね」


「そうね、私のお城のもこれぐらいだけど、多分だけど、整ってる浴槽はここだけだと思うわ」


そんな他愛も無い話をしてのんびりと今日のことを振り返る。

クラネルの名前もそうだが、この体の記憶では他の偽りではあるが多種多様な名前がある。そ!を活かして今回や今後使っていくのも悪くないと思う。


「ひとまずは、これで落ち着くことは出来るけど... 今思えば私魔王なのに、人類救ってるわね(笑)

でも、争い事とか余り好きではないから、今のこの状況はしっくりくるのよね、まぁ、必要なら躊躇ためらいはしないけど。」


「私は今のようなエル様が大好きですよ。」


「あら嬉しいこと言ってくれるわね♡」


そして、私はイリスに近寄り正面から胸に飛び込むように抱きしめる。

それを受け止めて背中に手を回して、今日の子供たちを思い浮かべて少し悲しい気持ちになる


私が転生する前はこんな事を抱く余裕も感情もなかったが、私が入ってからは人間に対しても少しばかりの罪悪感はあった。

もともと人間だったのと、大好きなキャラ達がいた為尚更だろう。


そんなことをいだきながら、私達はゆっくりと休む



そして、とこにつき万全な状態での、翌朝、ギルマスであるソーナが尋ねてくる。


「改めてですが、クラネル様!協力感謝致します!我々では規模が大きすぎて対処の仕方がなかったとはいえ協力してくれたことは、私からギルドの代表としてそしてこの国の市民としてお礼したい。」


「私はただ、見て見ぬふりをするのが、嫌だったのと、計画の為にやったに過ぎません

なのでそんなに畏まらず、お礼はこれからの働きで返してくれれば、私は構いません」


「ッ!本当に.... ありがとうございます!!

引き続きこの都の市民を守る為頑張って行きたいと思います!!」


そんなやり取りをして私は「よろしくね」とソーナに呟き、闇ギルドの彼らのことを訪ねる、そして、私は欲しい情報が手に入る――



――それは、王族が闇ギルドと、隣がっていたという事、私はその情報が必ずあると思い闇ギルドを叩き潰したのだ。

それを材料に勇者アランを王に据える計画を進められると踏んでいたのと、私の目的、今も変わらず、聖女フェレスちゃんを寝取り堕とす。


割と困難かもしれないが、私は目的の為なら嫌われようと成功させて見せる。




❈❈❈❈❈




そして、私はソーナが去った後、イリスを呼びソーナから渡された王家と闇ギルドの繋がりがある資料を眺める。


「ここまで、外道だったのですね!即刻潰しましょう!」


「まだダメよ、最後の仕上げに取っておかないと計画があるのだから、でもその気持ちは上手に隠して置かないと、ね?」


「すみません... 少し取り乱しました」


「いいのよ、これを見て落ち着いていられるとは思えないからね。」



この書類には、子供たちを集めて奴隷にし、暗殺者として育成し、もしくは美しければ性奴隷として使われることが記されていた。

そして真に恐ろしかったのは、魔王を倒した勇者達の暗殺と勇者パーティーの女性陣達を手篭めにする計画だった。


だが、私はその計画もしかしたら、聖女によってバレているかもと思っている。

あの子は、RPGでもかなり敏感で悪意や嘘も見破っていた節がある。


それにあの時あって見せた表情は、揺るぎなく真っ直ぐとした瞳だった、だがしかし相手が何をして悪事働いているのかは、旅立つ前だと判断できないと私はRPGで分かっていた。


だがそれも私が片付けたから、今となっては意味は無いが、これからのこと次第ではある。



そして、私はイリスに尋ねる。


「闇ギルドの襲撃から、彼処あそこ〘王宮〙はどんな感じなのかしら?」


「王子や王は、夜だったので闇ギルドが壊滅したのを知らないようです。

あとは、冒険者ギルドが少し根回ししているようで王宮の中な者たちも気づいていないようです。」


「そうなのね、なら王宮内に忍び込んでも問題なさそうね。」


「はい、滞りなく進められると思います。」


そう告げるイリスを見る、そして私は王宮内に囚われているであろう、王女を探しに、王宮に忍び込むことだ!


なぜ王女がいるかって?RPGでクリア後で追加コンテンツとして王女と勇者が結婚するのよ。


ストーリーでは、最初の旅に出る前、仲間と会う前に勇者と王女が出会うのだけど、大間かな設定では、王女は婚外子で王によって幽閉されて過ごしていて、

その幽閉されている屋敷で勇者と出会うのだがこの世界では合っているのか、私には分からないが、いるのはまず間違えない。


だから、私はこの計画に王女を切り札として組み込みこの王国を奪還しようと企てるのだった





✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣



お読み下さりありがとございます!!


楽しんでもらえたならいいね👍この作品オススメできると思ったら✨3点の程よろしくお願いしますm(_ _)m


すみませんが、1ヶ月程ぐらい全作品の投稿を休ませてもらいます。

申し訳ないとは思っていますが、少し体調管理の方をしたいので、復帰出来次第、投稿していきたいと思っています。


いつになるかは分かりませんが、待ってもらえると助かります。m(_ _)m


すみませんがこれからも応援の程よろしくお願いしますm(*_ _)m

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