start04 . 裏ボス女帝、神具回収 / 聖女の元へ向かう


ジュリアの大森林にあるダンジョンに向かう支度を終え、

イリスに収納魔法で取り出したローブを渡す。


「エルシラ様?このローブは?」

「それは私が作った魔法のローブなの、これを着ていればもし鑑定スキルを持っている者でも見ることは出来ないようになっているの」

「そんな物を作ってしまうエルシラ様は凄いですね」

「でもそれだけでは無いのよこれを着ていたら魔力探知にも

引っかからない優れものなのでも勇者や聖女みたいな者にはたまに魔力が見えている時があるからそこを改良出来ればいいのだけどね」


「ですがそれでも素晴らしいです。

これがあれば正体も悟られなくて済みますから」


よし!これで行く支度は終えたわね。

イリスに空間を開いてもらって出発しようかしらね


「それじゃあ、イリスダンジョン近くまで空間を開けてもらえるかしら?」

「畏まりました」


そしてダンジョン近くの森へ向かうのだった





❈ ❈ ❈ ❈





イリスに開けてもらった空間から出て周りを見て、誰もいないことを確認し、イリスと頷き合いダンジョンまで駆け抜けていきイリスの案内でダンジョンの入口まで着く


それから私はスキル千里眼で脳内にあるこのダンジョンのマップを頭の中で思い浮かべる。


広いダンジョンだが階層は5階だけというなんとも少ないが配置されている魔物がそこそこ厄介な部類が多いため

攻略しに行く部分がやり込み要素あるゲームだと前世では思っていたがリアルだと入り組みすぎていてなんだか嫌になってくるわね


「イリス空間を開いてくれるかしら?ルートは絞れたから

あとは私が指示してイリスが拡げて言ってくれればいいから」


「分かりました、では開いていきますね」


そして魔物を退けていき5階層まで難なく来ることが出来た。そしてこのダンジョンの奥にあるBOSS部屋である扉までたどり着いた


「私は一応話ができるかは分からないがローブは外して会おうと思う、

イリスは気配を消して伺っていてくれもし戦闘になったらイリスは広場の右奥に部屋があるはずだから

そこに宝箱があるその中に鏡のようなものがあるからそれを取ってきてね」

「分かりました、それでは...」


イリスはそう言いスキルで空間の中に入っていく、そして私は扉を押して中にいるBOSSモンスターの所に歩いていく


「こんばんは、私の言葉が分かるなら返事をして欲しいのだけど....」


というとどこらかともなく姿を現したのはゲームでは何度も見てきたレッドシャドウが近づいてきた


「キサマハナニモノダ、フインキカラシテサキュバスナノハワカルゾ」

「あら、言葉を喋れるのね少し安心したわ、単刀直入に言わせてもらうけどここにある宝箱の中身が欲しいのよ」


と尋ねたら襲いかかってきた為

応戦して行く


「出来れば最後まで話を聞いてくれないかしら?」

「キサマ!!アレヲモチダサレレバココハナクナッテシマウノダ!!

ソレヲワカッテイッテイルノカ!!!」


( そうだったのね、ゲームでは有り続けていたからそこは分からなかったけど )

( これだと交渉しても無駄なのがわかったわならこの者の生命力を私が吸収して今の私に変化があるのか少し試して見ようかしらね )


そう思い手に魔力を纏いレッドシャドウの首を掴む


「グッ!ナ..ニヲ..スル!!」

「ごめんなさいね、そんなこと知らなかったのでもあれは回収しないといけないからごめんね」

「グッワァァァアァァ!!」


そう言い私はエナジードレインを使いレッドシャドウの生命力を吸収して行くすると脳内に『ユニークスキル:影法師獲得』と言われスキルを確認する


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《スキル》

魅力LvEX エナジードレインLv5[MAX] 千里眼 収納 魅惑の瞳 淫魔の邪眼・破 眷属契約 覇気 淫魔従属 淫魔神域 魔王神域 魔道の極意 剣術の極意 性製魔法 強欲 色欲 慈悲 変幻 影法師[New]

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そしてレッドシャドウは消滅していった事を確認しイリスの元へと向かう


部屋につきイリスが居たので話しかける


「イリス箱はあったかしら?」

「はい、此方に」


それを開けてもらい《アイギスの鏡》か見る


「間違いなさそうね、それじゃあここから出ましょうか。」

「畏まりました」

「あとこれを持ち出したらこのダンジョンは消滅するらしいけど大丈夫よね?」

「問題ないと思いますよいずれ勇者達が回収する場所なのですから」


それを聞いてまぁそうよねと呟き2人は転移陣に向かいダンジョンを後にする




❈ ❈ ❈ ❈ ❈




転移陣でダンジョンの入口前に転移し、後ろを振り返ると洞窟の入口が沈んで言っていた

これでこのダンジョンとはお別れだと思うとなんだか寂しくなるけどひとまずは神具の回収は出来たので良しとする


そしてまだ数分しか経ってないので日が高い

これならフェレスに会えると思い早速居場所を聞く


「イリス、聖女ちゃんは今どうしてる?」

「少々お待ちください」


そう言われ待っているとイリスから返事かくる


「今は人の居ない川辺でのんびりしております」

「伝えてくれてありがとうイリスでは、会いに行きましょうか」


と呟きイリスはこくりと頷くそして空間が開きフェレスの元へと向かう

その途中でローブを着て会う準備をしフェレスのいる所にたどり着く、そして誰もいないことを確認して空間から出て声をかける


「こんばんは、フェレス・ヴェルマーレンさん少しお話出来るかしら」


と柔らかく声をかけたが気配も無くいきなり現れたからビックリして震えているようだったそんな所も可愛いと思っていたら聖女ちゃんが呟く


「貴方たちは何者ですか?それと何故、私にお声をかけたのですか?」


聖女ちゃんは私達がどこから現れたのか不思議なようではあったが冷静に物事を把握しようと毅然と振舞おうとしているのを感じ小声で「さすがね」とエルシラ呟いたあとに質問に応じる。


「安心して私達は、貴女に危害を加えようとは思っていないわただ貴方たちが魔王討伐に赴いてるのも

この神具を集めているのも知っているの、だからその事で貴方に逢いに来たのよ」


私はそう言い、収納魔法で神具を取り出して聖女ちゃんに見せる、それを見たフェレスが驚きの表情を浮かべて、

此方を伺うように私と神具を見ている(あの目から察するに神眼でステータスと神具を見ているのだろうけど神具以外は見えないよう出来てるはずだから大丈夫よね)と思い聖女ちゃんに声をかける


「貴女が何をしても、私達は何もしないけど、警告だけはしておくわね、悟られないようにしないと気づかれるわよ?」


諭す様に、聖女ちゃんにいいとりあえずこちらの要件を済ませる


「とりあえず、この神具は返すことは出来ないのよ、でも安心して貴方たちに役立つ情報と貴方たちが苦戦しないように後から魔法で結界張っておくから」


私はそれを聞きどうあっても神具は返してくれそうにないのだろうと思い先程いっていた魔法で何が起きるのかを尋ねる


「この地にどのような魔法が使われるのか教えて貰えると助かるのですが、ほんとに危険は無いのですか?」


私はそう言うとこれから行うことをその者が説明してくれた


「私の魔法でエリア内つまりこのジュリアの大森林全体に魔物だけに効くステータスダウンの結界を貼っておくわ」


「信用しろとまではいわないわでも、このアイテムで信じてくれたら嬉しいのだけど」


などと言われその者から収納魔法から取り出し投げ渡された物を確認して驚愕すぎて言葉を忘れてしまっていた、

なにか言葉を発したかったがその者はたんたんと話を進めていく


「ミレイの攻略法はこの神具を使うのだがこれは渡せないから他の方法を教えるわね、

普通のレイスなら魔法や魔法の武器で対処は可能だけどミレイは魔法と物理攻撃は効かないのよだから、あなた達の1人確かフランドル・アルミラージが気功の使い手だったわよね?

気功は自然の其の物の力だからミレイに効くの物理でも気功は纏う事が出来るはずだからフランドルに伝えなさい」


「伝えることは終えたはそれではまた会えることを楽しみにしているわね」


私はそう言い、話すことを終えたのでイリスに「帰りましょ」といい聖女ちゃんから離れるそして森の中に入りイリスのスキルで移動を始める

移動し始めて数分後にイリスが私に声をかけてる


「エルシラ様、少しだけ無礼を承知で意見を言ってもよろしいでしょうか?」

「えぇ、大丈夫よ何かしら?」

「あの...聖女様に渡されたアイテムなのですが良かったのですか?あのアイテムはかなり貴重なものに見えたのですが....」


「大丈夫よ、私のスキルであの娘のステータスを見たけど、私とイリスほどではなかったから安心して、50程度だからでもあれには驚いたはまさかあの目をもう持っていたなんてね」


イリスはエルシラ様がいうあの目が分からなかったので聞いてみる


「そのあの目とはなんなのですか?私には聖女様の目が一瞬だけ輝いて見えたのですが...」

「あれは、聖女だけが持つユニークスキルで神眼というのあらゆる人や物の情報を見ることが出来るスキルと記憶しているわ

でも私達の情報は見れなかったようねあの目がどう作用しなのかは分からないけどあの驚きようは見えなかったのでしょう」


「そんなスキルがあったのですねだからこのローブを着て出られたことも納得出来ました!

ですがその神眼というスキルも見ることの出来ないようにするこのローブはなんなのですか?」

「それは...知りたい?♡」


不敵な笑みをしながら言われたので深く聞いたら何かありそうなので辞めておくことにした

「はぁ...分かりました」

「次はこの一帯に結界を張るのですか?」

「えぇ、そうよそれが終わったら私達の城に帰りましょ」

「畏まりましたでは私はどのように致しましょうか?」


そう言われ少し考えてイリスに声をかける


「そうね、私が指定する場所の範囲までイリスのスキルで伸ばしてもらえるかしら?

正確じゃなくてもいいからお願いできるかしら?」

「大丈夫ですよ、任せてください!!どれ程伸ばせばよろしいでしょうか?」


それからイリスに大体の場所と範囲をいって「少々お待ちを」と言われたので待つこと数分でイリスが戻ってきたの、私も魔法でどれ程ダウンさせるバフをかけるか指定し魔法を放つ、

少し範囲が広いのでイリスに見張りをしてもらい魔法に集中する、そして魔法をかけ終えたのでイリスに手招きし声をかける


「それじゃあ、帰りましょうか私達の城に、それから今日は色んなところに連れ回したから

イリスにはご褒美を上げないとね楽しみにしててね♡」

「はいっ!有難うございます!♡」


そして私達は、気持ちが昂ったまま私達の城に帰るのであった。



✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣


ご愛読ありがとございます!!


楽しんでもらえたならいいね👍この作品オススメできると思ったら✨3点の程よろしくお願いしますm(_ _)m


次回はご褒美シーンと閑話で聖女ちゃん視点となっていますがあまり期待出来るものではないと思いますが読んでくれたら嬉しいです(*^^*)

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