ゲーム7:親切丁寧家庭教師対決⑥

 誰が早織を自分のものにできるか競うグループ

 参加者 健吾・勝太・弘人・いおりん♪・かず


 伊織『はい、お待たせしました二日間にわたってのゲームの結果発表! ぱちぱちパチパチパチー』

 かず『よっ』

 健吾『待ってました』

 勝太『はい』

 伊織『まあ、それじゃあまず確認するけど、昨日に健吾君が平良真緒ちゃんと、弘人君が星朱ちゃんとやりましたと。はい』

 健吾『そうです!!』

 伊織『で、今日に勝太君が高杉あずきちゃんと、一樹が鍵山樹莉ちゃんとマッチングしたわけね』

 勝太『いや、マッチングってそんな』

 伊織『ま、いいじゃん。まあ、そう言うことで結果発表だけど、まずはまあ、諸君の指導を受けてくれたみなさんのコメントを色んな伝手で受け取ってるから、それをコピペしてなんかテキストに載せて送るわ』



 ***


『この前は本当にありがとう! 健吾君の教え方は本当に上手で何よりも優しいし、ボール蹴って汗グッショグショになったユニフォーム姿とかチョーカッコいいんだよね。理想の彼氏って感じかも。どこまでホントか冗談かは考えてみてねっ♪ もう明日に体育があって、もうすぐサッカーが始まるんだけど、多分何とかなると思う。躓いても健吾君のこと思い出しながら頑張るねっ♪ それでも無理だったら、将来サッカー選手になっているとかなっていないとかいう理想の体育教師の健吾君にまた頼もうと思いまぁーす! 平良真緒』


『まあ、ひとまず歴史に詳しいんだなーってことだけは確かに分かりました。はい。ただ、説明が長いわ、いちいち知識見せびらかすわ、イキるわ、こっちが長くてつまらない説明で眠たそうになったら、そこ聞いてますか、って言ってくるのホントにウザかった。同じ学校じゃなくって本当に良かったなぁと。神様ありがとう。まあ、弘人君、教えてくれたのはありがとう。ほとんど分かってるとこだったけど。もうちょい教え方改善したら社会科教師でやってけると思うんで、はい、おさらばです。 星朱』


『本当にこの度はありがとうございました。いや、ありがとね。ホントにまあ多分剣道が出来るようになるはずだと思いまぁす。今度は家庭教師はもちろんだけど、私とのデートを考えてくれると嬉しいでーす! 聞いてるかもしれないけど、他の連中に取られたくない王子様なので! これからも人を笑わせてくれたまえっ! ファイト~いっぱ~つ! 勝太様卍神最高大天使王子様完璧男超優超爆笑 勝太様推し・高杉あずき』


『もう二度と、うちに来ないでください。私にも触れないでください。関わらないでください。あなたは人間が生み出したクズで、最低の変態です。人の私生活を探って何が楽しいんだか。もう二度と会うことは無いでしょう。いや、もう二度と会いたくないです。絶対に、絶対に。 鍵山樹莉』


 ***



 伊織『っていうわけ』

 勝太『良かったぁ、俺好評価だぁ』

 健吾『ヨッシャァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!』

 弘人『LINEの世界でこれほど喜びを爆発させてるって』

 かず『もしかして、その真緒キュンと何かあったんすか? 惹かれてるんすか? 早織キュンを手に入れるライバルが減るなら大歓迎っすけど』

 健吾『黙れ、そんな事実は全くない』

 勝太『文字の世界は分からねぇなぁ。やっぱり現実に会わないと本音がなかなか分かんないからなぁ』

 伊織『はーいはーい、まあまあ。そんなことより、これがメッセージだけど、それで付いた点数を公開しまーす』

 伊織『あ、十点満点中何点かね。じゃあ、行きまーす』

 伊織『まず、一番中途半端な第三位から』

 伊織『第三位は~~~~~っ! 大平弘人君!! 三点! との評価でしたっ』

 弘人『三位だから三点ッてか。あーあ』

 健吾『……』

 勝太『……』

 かず『……』

 伊織『……』

 健吾『……』

 弘人『いや、もう止めてください、伊織先輩までやんのはマジでホントに勘弁してください』

 伊織『はい、ごめんなさいでしたということで次!』

 勝太『ごめんなさいでしたとは?』

 伊織『最近のうちらのクラスの流行語』

 伊織『そんなことは良いとして。次、第四位を発表します! 第四位は……はい、ごめんなさいね。けど、これはあくまで個人の評価だから落ち込まないでね。というわけで、あの五十嵐一馬の弟、五十嵐一樹!』

 かず『は? ウソでしょ? そんなわけないそんなわけないそんなわけないまさか樹莉キュンが僕のことありえないじゃないですかマジで伊織先輩絶対になんか仕組んだでしょマジでそんなわけないそんなわけないそんなわけない』

 伊織『うるさーい! 退会させるよ? いーのぉ?』

 かず『いや、でもホントそうじゃないっすか。おかしいでしょ』

 伊織『仕方ない、これも運命。はい、じゃ二位の発表と行きましょ~!』

 伊織『第二位はぁ~っ、勝太君! 十点!」

 勝太『やった! まあ、一位が良かったわ』

 健吾『え? じゃ、俺は?』

 勝太『ん? え、待ってこれ十点満点中だろ? じゃあ健吾はどうなるんだよ』


 伊織『はい、ということで第一位は豊沼健吾君! 真緒ちゃんによると、十点を基準にするとプラス百点とのこと!』


 勝太『は? そんなのあり?』

 伊織『だって、彼女は健吾君が十点じゃ語れないって言うから。それで十点満点中でって言ったら、正の数と負の数を引き合いに出してきたわけ。責めるのは私じゃないでしょっ』

 勝太『はぁっ?!』

 弘人『あんまりだー』

 かず『だから僕がやっぱり一番ってことなんだ全くホントにバカげてる真緒キュンも僕に会ったら印象が一瞬で変わるわけで』

 伊織『ひとまず、点数は今回もらった点の分増えるからね。はい。てわけで、今の点数は以下の通り☟ あ、健吾君のはもう十点満点ってことで』


 伊織『一位・勝太&健吾の七十七点、三位・一樹君二十一点、四位は十九点の弘人君です』

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