Best girls On Board

森本 有樹

Best girls On Board(拒)

地上にある星を誰も覚えていない。人は空ばかり見ている。

                       ――――中島みゆき「地上の星」




 映画の撮影の話が来たのは、ある金曜の夜の事だった。

 海軍ではもはや伝説的な存在となる戦闘機映画、その続編が取られる。それは長い間ジョークの類だったが、本日をもってそれは業務に早変わりした。それから、自分達曲芸飛行隊の機体が、派手な塗装から実戦部隊と同じ灰色に塗りなおされていく時になって、私は心の奥底の傷が痛むことを実感した。彼女に出会ったのは、そう、その傷が化膿し、膿を出し始めた、そんな時だ。

「宜しくお願いします。」

 私が担当になった女優を見た時、その傷は一層痛み出した。工芸品のような綺麗な目、ミルクチョコレートみたいに透き通った肌。白に限りなく近い灰色の髪、私は目をそらした。そして、軽く挨拶した。

 痛みは、引かない。

 歪む顔を隠して私はその日の業務に移った。まず、撮影に使う戦闘機に乗せてみる、そこでの座学。彼女の尖った耳が当たるたびに、役者を複座戦闘機の後席に乗せてカメラを回せば単座機に乗っているように撮れるとか考えた奴は後で見つけ出して一発殴ってやるという思いに駆られ続けていた。それを隠して、ただ淡々と解説をする。それで一日が終わった。

 夜が来る。就寝までの短い間。私は屋上で星を眺めていた。頭の中には何でこんな事に、という思いと明日が来なければいいという叶わぬ願いで一杯になる。そして、決して手の届かない星々に問いを投げかける。

―――翼が折れた鳥も空なんて見上げる機会が無ければ、その鳥は不幸にならないのに、どうして見上げなくてはならない?答えて……

 星は答えてくれなかった。



 翌日は嫌でもやって来た。起床時刻を破る事無く飛び起き、心と肉体を整えて、格納庫に向かう。今日は実際に空中に出て現用ジェット戦闘機の空戦を体験するというものだ。まずはゆっくりと旋回をし、それからハイG機動へと持っていく。これまで小型機や練習機の後ろに乗って訓練してきたとはいえ、簡単なことではない。

『今のが3G、私たちの世界ではGに入りません。次はいよいよ本物のG、5Gをかけます。』

言われた通りに編隊長に並び、操縦桿を引く。追加された無線の向こう側からはうめき声が聞こえてくる。ここからが本番だ。さて、自分の後ろはどうだろう。振り返る。どんなしわくちゃな顔をしている?その予測は外れた。歯を食いしばって、覚えたてのハイG呼吸を、はーはーと大げさに繰り返してはいるが、もう精一杯だとは思えない。旋回を終ええて隊長機と共に水平飛行に戻る。5GからがG,それは自分達だから当たり前の話だ。その境界を踏み越えてくる!心の中の面白くないという言葉を口元を歪めて押さえつけ、心のこもっていない頑張ったと称賛で傷口の膿を覆い隠す、。

『ありがとう。隊長殿。』主人公役の壮年の主演俳優が感謝する。『みんな、いいかい。この感覚よりさらに強いGがかかる。その中で僕らは映画を撮る。誰も挑戦したことがない事だ。』

 歓喜の中でただ一人だけ、私は腹立たしかった。自分の諦めた夢が、その代わり手に入れた世界を、侵害し、侵食している。腹立たしい。そして、決めた。絶対にこのすました顔の女優を吐かせてやる。振り回して酸素マスクの中をゲロまみれにしてやる!

 そしていよいよ、戦闘機動を体験させる番になった。すれ違ってから、空戦開始。わたしはすれ違った後、ロールをかけて90度機体を傾けて、いきなりリミッターを切って操縦桿を引いた。亜音速の機体が跳ね上がり、足元に重力を感じる。目の前が暗くなり、音が消え、視界が狭くなる。死と生の境目まで肉と魂を追い込む。再びすれ違い、それからまた、再び敵機役とすれ違う。相手はそんなに強く旋回をかけていない。実戦ならここから有利に運べる位置関係だ。私は後ろを振り返る。どうだ、苦しいか、参ったか。そう簡単に、私の世界を征服されてたまるか。私は、泥棒を追い詰めるような気分で振り返った。そして、信じられないものを見た。その女優は未だ必死にこらえながらも、失神することも、吐くこともしない。耐えている。

(訓練したとはいえ……嘘でしょ!)

 私は愕然とした。そして、その敗北感のままその日のスケジュールを消費した。その後、編隊長は私が機体から降りるなり、「自由って言っても程があるだろ!」と怒鳴りつけた。私は謝り、そしてうつむいた。完全敗北だった。私は叱られ、彼女は耐えている。


 夜、私は一人機体に身体を滑り込ませると、蒼い月の光の下で静かに傷を癒していた。張り裂けそうな私の感情を少しずつ癒してくれる場所。それはここしかなかった。

 これまでも、部隊が映画の撮影に呼ばれることも、部隊自体がドキュメンタリー映画になったこともあった。でも、自分は隊員の一人として登場するのみ。今回は、それとは少し違う。実際の役者と足並みを合わせて彼らが飛行機を飛ばしているように客に錯覚させる。そういう意味で、自分達は役者の手足についたヒーローのスーツと同じ。ブーツとして綺麗に整えられた脚に踏み潰される屈辱。自分自身の憧れに塗りつぶされる恐怖。ほら、お前はそうなれなかったんだ。これでその話は終わりだ。という聞こえない声。彼、彼女らが近い。痛みが酷い。

 痛みの根源は子供の時だ。そう、自分もあの女優と同じ場所にいる夢を見ていた。

 劇団で皆から天才だ、天才だと言われていたあの日、どこまでも、高く昇っていけると信じていたあの日。その夢の終わりは私の力量の及ばぬ所からやって来た。

 父親の事業が破綻した。夢を追う日々は終わり、明日の糧を求めて生きるしかない。そんな土砂降りのような日々。遠ざかる過ぎ去りしあの日を思い出しながら、ただ食うために海軍士官学校の扉をくぐった日。それでも努力して、このアクロバット飛行隊に辿り着いた日々。

 悪くはない一生だ。山の頂を垣間見たことがなければの話だが。いつの間にかテレビや映画から背を向けるようになった。壇上で喝采を浴びる映画のスター達を見るたびに心が苦しい。それが理由だった。

「どうして……」私はいつの間にか自分の機体の下まで来て、ノーズギアに背中を押し付けながら月に尋ねた。「どうして、夢ってどこまでも追ってくるんだろう。」

 映画の殺人鬼のように。そう付け足したあと、予想だにしない「はい?」という女優の声がして、私は驚いて後ろを振り返った。後部座席の上で白い髪が月明かりを受けて反射していた。そうだ、とこの人が主演のサイコホラー、大人気だったからな。

「何をしに来たの?」尋ねると彼女は明日以降のために、もう一度カメラを見に来たと言った。そう、撮影のために後席には複数台のカメラが新たに載せられていた。彼女は演技しながらこれを同時に操らねばならない。彼女は月明かりの中、そのスイッチ一つ一つを確認しながら触れていく。表情は真剣そのものだ。

 私は、気持ち悪くなって、そう、じゃあ、頑張ってね。と言ってその場を立ち去った。一緒に居たくないというのが正直な気分だ。不本意に捨てた夢に襲われている気分だった。

 一度格納庫の出口から奪い取られた居場所を振り返る。やはり彼女は必死にカメラを制御する方法を理解しようとしていた。それから、もう振り返る事無く、私は自分の枕を涙で濡らす為に歩き始めた。そして、ベッドに辿り着くと一人、カーテンを下ろした私だけの空間で泣き始めた。

 この部隊の赤い尾翼。その列翼の一つに選ばれた時、私は食うために兵士になった中で夢を現実と妥協できる形で叶えたと思い込む事で過去への悔しさを断ち切ろうとした。そうだ、映画女優なんて目指しても、無理に決まっている。場違いだ。翼が空気から剥がれ落ちて失速状態になるだけだ。無茶な高度で戦おうと思うな。そんな飛べない空の事は忘れろ。私はG制限一杯、速度一杯で出来る事をしたんだ。そう言って全てを封印した。それがすぐ後ろで否定してくる。お前はただ、運と実力が足りなかっただけだ。と。最新鋭の第五世代戦闘機を相手にしているような絶望感。自己否定。胃の中の、丸飲みされた虫みたいな感覚。

 違う、そうじゃない。心の中でそれに声を挙げて反対する。飲み込まれてたまるか。今度こそ、明日には千鳥足で大地に降りた女優に、死ぬ前にしたい事リストは消化できたか?と。って聞いて、もうごめんだと言わせてやる!

 心の中では、それが空しいものだとは分かっていた。それでも、嫉妬の痛みは引かない。その、誰一人の心の中に残る事無く消えていった痛みなど。希望の星として輝けなかった痛みなど、彼女には分かるまい……。

 泣いたまま眠る。夢は星のように煌びやかな夢、そして朝、連星の光にかき消される褐色矮星としてまた目覚める。


 次の日から本格的な撮影が始まった。

まずは自分の後ろの女優の演じる「プタブル」を含む若い選抜アビエイター達が戦闘機動の千本ノックで古強者の主人公たる教官に打ちのめされる。それを象徴的なシーンを繋ぎ合わせて印象的に撮る。撮影時間の半数は役者を載せて撮影した。別に正しい機動を求めているわけではない。一カット数秒の間に「若き才能の未熟さと古強者の教官の腕前」を表現できればいい。

(私は、夢に負けない!)

 シチュエーション1、開始と共に「教官」が下から編隊の間を縫って上昇してくる。それをロールで間一髪躱す。3,2,1の合図の元、力いっぱいロールをかける。事前に相談していたとはいえ、頬を叩くような横転。カット!の声と共に後ろを見る。彼女は澄ました顔をしてこちらを見返す。

 シチュエーション2、教官を追い詰めてインメルマン・ターン。しかし、教官は垂直上昇の終わりにコブラ機動で後ろに付く。その最後、無駄な抵抗とばかりに教官のボアサイトから逃れようと機体を左右に振りまわす。降下角度で螺旋を描く。エアブレーキを作動させて激しい軌道。朝食を控えた自分は女優の胃の中をぐちゃぐちゃにひっくり返してやる筈だった。彼女は、動じない。撮影用カメラを修正し、次に備えている。

 シチュエーション3、脚本によると後ろの女優の役「プタブル」は、前作の主人公の僚機の娘で、主人公がその死に関わっていて、それで確執があってどうこう、という物語らしい。それで、今回は教官への複雑な思いが爆発して狂犬のように追い回す。そんな展開。つまりは、ガンファイトを最初から最後まで撮る。

 事前打ち合わせで主人公を演じる主演俳優の機体を操るアビエイターの上官と動きを相談した。私の提案に、昨日のあれこれを思い出した教官は「おい。正気か。」と尋ねる。私は、正気で回答した。これは、絵になる。と。教官と私は少し口論にっなったが、最終的には主演俳優の人が、いくつか危険を指摘した以外それでいくことになった。

 撮影開始だ!

 カット!の合図と同時に私は教官扮する主人公機に馬乗りになるように機体をひねる。注文通り、映画第一作で某国敵機に対してしたように、コックピットを重ね合わせて、そこから抱き合って落ちていくかのような機動。機動で絡み合いながら降下する。

(頭上げ……今!)

地面が視界一杯の高度で操縦桿を思いっきり引く。エアブレーキ!追従の撮影用の練習機はもっと早く追従を諦めている。安全高度は守っている。だが、慣れない人には恐怖そのものだ。地面すれすれを這うように通過、上昇。

 カーット!の声。さあ、どうだ、恐怖したか?まだだ。では、次は?そこからのシャンデル機動、斜め垂直上昇の宙返りだ。横の壁にぶつけられるような衝撃。それから上から、下から、速度を高度に押し付け合う機動で教官機と一進一退の攻防。カット繋ぎのために軌跡を交差させる。

 撮影時間は合計で十数分だった。短い?いいや、その短い時間をずっと虫になってシェイカーにぶち込まれたような衝撃がずっと続くのだ。しかも、制作委員会宛ての燃料の請求書には一秒ごとにどんどんシャレにならない額が積み重なっていく。飛行中に長々と休憩を取っている暇は無い。つまりは、休みなしに徹底的に振り回され続けられるのだ。

 だが、聞こえてきたのは監督の、いい絵が取れたという言葉に対するしっかりとした応答。……あんなに振り回したら候補生でも失神する人が出るというのに、元気にしている。


 ベッドの中で、私は今日を振り返り頭を掻きむしった。ストレスで抜けた羽根がベッドに散乱する。なおも耐えていた彼女の顔を見て、私は敗北を悟った。ああ、私は負け組だよ。そうだ、私は夢から逃げたんだ。あれが足りなかった、これが足りなかった。所詮は出来ないことの言い訳。逃げる自分を甘やかした甘言。

(ああ、そうだよ。そんな中途半端だから、誰の心にも残らない名もない子役として消えていったんだよ。)

 失望と無力さで私は飛び起きた。砂漠の基地のカラカラに乾いた夜。温度はスツーカみたいに急降下した後だ。その中にふらふらと飛び出して。それから、腕を広げて屋上へと飛び出す。そこからは、部隊の格納庫が良く見える。燃える真っ赤なハートの書かれたシャッターが少し開いていて、かすかに明かりがついている。


 憎しみと無力さの隙間に新たな感情が生まれた。それは、興味だ。

 どんな機動をしても耐え抜く。持ってきた紙袋は乾いたまま。気付けばブリーフィングもデブリも仕切って来る。ここではこういう動きの方がいいんじゃないか?と朝話をして、夕方には明日はこう飛びましょうと総括する翳り一つもない顔。果たして、何故か。その謎を解明するべく、私は月明かりの中、格納庫へと飛んだ。そして、そこにいた彼女に話しかけた。

「なんでさ、あんた、そんなに頑張るの?」

 夕暮れ、宿泊施設行きのバスを拒み、一人機体でイメトレをしていた彼女に私は話しかけた。

「普通は戦闘機の撮影なんて屋内にカットモデル作ったりして合成すればいいのに。どうして?こんな虐待みたいな契約……。」

 なんで、吐きもしない、弱音も吐かない。どうしてよ。心の中で本当に言いたいことを何とか隠してそう聞いた。彼女は即答した。答えなど、もうとっくに用意されていた。

「……見たの。」

 ぽつりそう言い始めた彼女の話は遠い昔、彼女がまだ子供の時に戻る。長命種と思って経歴を聞いていなかったが、実は彼女と自分はそう年が離れていない。

「本当に子供の時に、ずっと外で遊べない病気になってね、テレビ以外は、ずっと何もない、白い部屋、そんな所で治療していたの。」

 そしてある日、ローカルテレビのチャンネルで偶然彼女は地方の劇団の公演を見たのだという。演目は魔女と七人の勇者。

「そこで主演を演じていた子がね、台詞を突然忘れてしまって、悪い魔女に立ち向かう言葉を忘れてしまったの。そうね、小学生ぐらいの小さい子。白い魔女のローブを着て……。」

 周りも、悪い魔女の役も、突然の空白に、不安そうな顔をしてその少女を見た。しかし、その子はそれでも大きく深呼吸をして、外野のスケッチブックで台詞を思い出すと、演技に戻っていった。魔女め!覚悟しろ!私は負けたりしない!

「ああ、強いな。って。きっと強いからあんなに輝けるんだって。いつか私もあんな風に光り輝いてみたいって。」だから、どんな困難な時でも負けてはいけない、あの遠く輝く誰かみたいになりたいって。そう彼女は言った。

「だから、頑張ったの。頑張れたの。注射も、とても痛いお薬も、危険な演技も……だから今がある。」

 そう言った。暴力や策略とも違う強い言葉。ずっとその子のようになりたい。どんな辛いときも、その輝く星のような希望を裏切ることだけはしたくない。それが彼女の原動力だ。

 私は無関心なふりをして、いい話ね。と回答した。彼女は返す。うん。ちょっと大げさな話だったかな。と笑って。

「その子、その後には会えたの。」

 女優は笑って答える。

「分からない。名前も知らない子だったし。」

 彼女は日の落ちた空に目をやり。でもきっと、どこかでめげず負けず、必死に輝いていると思う。これだけは言える。と、そう断言した。



 彼女から別れて格納庫の屋根の上に飛び乗る。砂漠の夜の空は満天の星空。私はその宝石箱をひっくり返した様な無数の煌めきを望みながら、初めて泣いている自分に気付いた。

 ああ、そうだ。

 夢をもって、良かった。

 演技をしていて、本当に良かった。

 それは、私だった。演目、時期、恐らく間違いはない。記憶もある。念のために彼女の経歴をネット辞典で調べる。難病専門の総合病院。自分の居る町の外れにあったあの病院。先程の話も辞典に「要出典」で纏められている。そこに劇団の名前が。間違いない。おそらく彼女が気づかなかったのは、袖の長い服を着た演技だったからだ。

 あの時、突然台詞が消え去り、そして、私は一人真っ白で舞台に残された。

 団長や他の役者さんたちの励ましも聞こえず、書かれたボードにも視点が定まらない。ただ、そんなフラットスピンみたいな状況でどうすればいいのか、それは無数の先輩たちが教えてくれた。

 雲の上で溺れたら落ちろ!

 古い有翼種の諺だ。失速対処方法。降下して翼にもう一度空気を張り付けろ。言葉に従い、深呼吸した。ボードが読める。台詞を思い出す。そして劇の中に登場人物として舞い戻る。

 私は一人、満天の星空に向かって笑い始めた。なんだ、勝つも負けるも無いじゃないか。彼女の時間と空間の因果に交わって、十倍の体重と朦朧とする意識をなおも支え続けているのは、何か、それが分かった以上、対立する理由は消え去った。自分は無残に敗れ去った。だけど、無になったわけじゃない。消える前に誰かにとって希望として輝く星になっていたんだ。そして今、再び誇りを抱いて、飛ぶ。

 星を見上げる。星は何も答えない。だが、私は答えを持っている。月のように白い翼。それは決して自ら輝く事は無いが、夜の暗闇を照らし出す。笑うには十分な栄誉だ。

―――いい役者じゃないか。

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