屋上から見える首を吊った死体

（解答編）

　A：同じマンションに住んでいる高校生

　犯人は二人を呼びよせるために、釣り餌として死体を吊るしておきました。物干し台の位置をわざわざ不便な場所にずらし、彼女たちだけに見えるようにしたのです。つまり犯人は、彼女たちだけにその屋上の死体が見えることがわかっていました。彼女たちが屋上にいることがわかっていたのは、別の高校の屋上にいた生徒。周辺には高い建物はそれくらいしかありません。また、死体が遠くから運ばれたものではなく、まだ事件にもなっていないことから、殺されたのは同じマンションの住人で、殺したのは同居者であることがわかります。

　以上のことから、犯人はマンションの住人で、特定の高校の生徒であることがわかります。その生徒は母親を殺し、見せ餌として屋上に死体を吊るしておいたのです。