第23話 金色

勇者の里に魔戒騎士 王道来牙がついてから勇者の一族は彼を讃えた、何故なら彼は魔戒騎士の最高位である金色騎士だからだ、俺、鴉黒斗は来牙と行動をともにしていた、というのも黒歴史の遺産である闇の書を狙って魔物 デビルナイトが勇者の里に侵入したからだ、見回りながらも来牙は勇者の里にあるはずがない甲冑の鎧を見抜き金色の光を纏わせた斬撃で火花とともに斬り裂き吹っ飛ばした、その甲冑の鎧こそが魔物 デビルナイトそのものだったからだ、デビルナイトは来牙に「魔戒騎士か」と問う、来牙はどこか清々しく「ああ、お前を狩りに来た」と返す、俺も精霊2体変身をしてデビルナイトに挑むがまるでその全身を甲冑に覆われているのに獣のように動き俺は火花とともに剣戟をくらい吹っ飛んで家の壁を壊して土煙とともに倒れこんだ、そして立ち上がったそしてその瞬間にデビルナイトが斬りかかってきたが来牙はその一瞬でデビルナイトの太刀筋を見切り金色の光を纏わせたキックで火花とともに吹っ飛ばし土煙とともに米俵に叩きつけた、そして来牙は俺に「大丈夫か、お前は魔物と戦うのは初めてだったな、あまり無理はするな」と言った、そしてその言葉で何故彼が金色騎士の称号を手に入れることができたのか理解できた、剣術や武術だけではない様々な面で彼は卓越している、魔物や下級妖怪を見極める目もだ、そしてそれは八咫烏の能力を移植手術で受け継ぎ銀翼の称号を手にした俺だから理解できたことだった、デビルナイトが猛獣の如く雄叫びをあげる、それを見た来牙は金色の光の剣戟で十字と頭上に光の円を描きそして魔戒騎士の鎧をその身に纏うあたりは眩い金色の光に輝いていた、全身に金色と左右非対称の水色と緑色の紋章、両肩に水色と緑色の狼の精霊の鎧を装着したその姿はまるで雄々しくも孤高の獣の戦士を彷彿とさせる、そしてデビルナイトが上空に飛び上がると同時に来牙も上空に飛び上がり上空で激しく互いの剣戟が火花とともにぶつかりあう、そして来牙の金色の光を纏わせた突きの一撃がデビルナイトに直撃し、そしてデビルナイトは地面に叩きつけられた、そしてすかさず上空で来牙は必殺技である金狼王牙撃の構えをとった、そして金狼王牙撃は相手の力ごと相手を断ち切る技だ、俺の必殺技である八咫烏業火撃にもその威力は引けを取らない程の凄まじい技だ、そして来牙は「闇に生まれしお前の因果、光を受けて闇に帰れ!」と決め台詞を言ったそして空が金色の光に包まれデビルナイトは横に一閃で火花とともに斬り裂かれそして爆発した、そして降り立った来牙は剣を鞘に納めた、閃光鬼神撃、金狼王牙撃その2つの技も習得には並々ならぬ修行が必要だ、彼、来牙はその2つの技を習得している、これだけでも彼が魔戒騎士の最高位である金色騎士の称号を持つことができるには充分すぎるほどだ、そして来牙は俺に「お前の受け継いだ力である八咫烏は妖怪では最高位の銀翼の称号を持っている、いずれは俺と同じ境地に辿り着ける」と言った、このデビルナイトの襲撃を未然に来牙が防いだことで勇者の一族である柚希は彼に興味を持った、それはもちろん閃光鬼神撃を教わっている身であることも含めてだ、柚希も勇者の一族では最高位の称号をこの時から持っていた、そのことを来牙は充分理解していた、そして側で柚希のもとにもう1人逆刃刀を持った退魔士が現れた、そしてそれは祭羽の師匠である御剣 刃だった、柚希と刃は手合わせを始めた柚希は早く閃光鬼神撃を習得する為に、そして刃は柚希の実力を測るために来牙は魔戒騎士の鎧を纏ったまま勇者の一族の長に呼ばれた、そして勇者の一族の長は来牙に「魔物 デビルナイトの襲撃を未然に防いでくれて感謝するその鎧は金狼鋼でできているのか」と問う、そしてその問いに来牙は「ああ、この鎧は魔戒騎士である証だ」と返した、本来、勇者と魔戒騎士は相容れない関係にある、だが勇者の一族も今や最高戦力は来斗と柚希の2人だけでそしてさらに彼らが高みを目指しいるのなら彼らを来牙のもとで鍛え上げることが目的だったのだ、そして理由には充分すぎる、そして来牙は来斗を見てから「柚希なら閃光鬼神撃を教える彼女なら閃光鬼神撃を必ず習得できる彼女の中には鬼の一族の力が眠っているそれは彼女の因果の臭いでわかった」とそう柚希も祭羽同様に鬼の一族であり童子である茨木童子の血とそしてその力を受け継いでいるからだ、来牙は勇者の一族の長に「彼女はいずれそう遠くないうちに鬼神勇者になる、そして金色騎士である俺はそう見込んでいる」と言った、その読みはいずれあたることになるが勇者の里の長は「君は漆黒の銀翼の面々にもどこかで魅力を感じているようだな、それは君の鎧が光と闇の両方を備えているからか」とそう来牙の纏う鎧には光の面と闇の面のその両方を持ち合わせていた、だからか魔戒騎士である来牙は俺たち漆黒の銀翼にどこかで魅力を感じていたのだろう。

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