第22話 魔戒騎士

勇者の里に呼ばれていたのは遥香たち、コズミックフォース、祭羽たち退魔士、そして柚希たち勇者の一族、さら雪女である雪羽たち妖怪側のメンバーも揃っていた、そしてそのきっかけをつくったのはほかでもないだ、黒歴史の遺産を世間にその力が広まれば悪用しようとする奴らは出てくる、座っていたぬらりひょんは勇者の一族、そして勇者の里の長に「我々、妖怪側としては魔戒騎士の派遣を依頼したい」と言った、祭羽は思わず「魔戒騎士?」と疑問に思った、そしてそれもそのはずで退魔士と魔戒騎士では対処する相手がまず違いすぎるまず退魔士は主に妖魔や下級妖怪を相手にする仕事だ、対して魔戒騎士と呼ばれる存在は魔物を狩ることを生業としている、勇者の一族であっても実力では魔戒騎士のほうが圧倒的に上なのだ、勇者の里の長はぬらりひょんに「もう魔戒騎士の応援要請はだしてある、最高位の騎士が応援に来るらしい」と言った、霊羽は勇者の里の長に「最高位の騎士ってどんな人なんですか?」問いかけた、勇者の里の長は霊羽に「強く優しい人だ」と言った、そして夜中の街、人に襲いかかった下級妖怪の餓鬼に対して金色の柄と緑色の剣先の剣が投げられ火花とともに突き刺さった、そしてビルの影を歩いてくる一人の魔戒騎士の男の姿があった、黒色のシャツに銀色のマント、赤色のズボンと赤紫色の髪に橙色の瞳に、そして腕時計に魂が宿った相棒を引き連れて、彼の名は王道来牙、最高位の魔戒騎士であり金色騎士の称号を持つ、そして来牙は迫りくる下級妖怪の餓鬼たちに対して「こっちは勇者の里から依頼を受けている、その前に下級妖怪は倒す」と宣言した、そして突き刺さった剣を引き抜くと構えた、そして魔界騎士が下級妖怪と戦っているという一報を勇者の里で受けたそれを聞き真っ先に飛びだした勇者の一族である柚希だった、魔戒騎士である来牙は次々と火花を飛び散らせながら下級妖怪である餓鬼を蹴散らしていく、そして背後から襲いかかってきた餓鬼に間一髪で勇者の鎧をその身に纏い変身した柚希だった、柚希は来牙に「あなたが派遣された魔戒騎士ですか?」と尋ねた、すると来牙は柚希に「ああ、そうだ俺は魔戒騎士だ」と返した、そして下級妖怪の餓鬼に柚希と来牙の剣技と剣戟が火花とともに決まる、来牙の剣技は柚希から見てもどこかその剣の技は王道的なものを感じた、そして来牙は下級妖怪の餓鬼の群れに苦戦する柚希に「助けに来てくれたお礼だ、とっておきを見せてやる」と言い放つと剣を構えそのまま必殺技の構えに入った、そしてその構えは来牙が習得した技である閃光鬼神撃の構えであった、金色の光があたりを包むと下級妖怪の餓鬼の群れは拘束され身動きがとれなくなった、そして来牙の閃光鬼神撃の直撃を受け大爆発した、そして生身で変身もせずに閃光鬼神撃を放てる来牙はまさに勇者の一族も退魔士たちも欲しがるほどの確かな逸材だった、柚希は来牙に「今の技は?」と問いかけた、すると笑みを浮かべ来牙は「閃光鬼神撃、因果を断つことができる技だ」と言った、そして来牙と柚希のもとに祭羽が合流した、祭羽は来牙に「あなたが王道来牙ですね、私は退魔士の伊邪那美祭羽です」と名乗った、来牙は「事情は聴いている、夜叉動乱事件以降俺たち魔戒騎士は黒歴史の遺産の暴走を避けるべく動いている」と言った、そしてどうやら魔戒騎士が黒歴史の遺産の暴走を抑えるべく動いていたのは黒歴史の遺産である闇の書の存在が大きい、何より夜叉が黒歴史の遺産である闇の書の力を暴走させたこと、夜叉動乱事件の全貌はそれだ、闇の力に敏感な魔戒騎士たちが即座に動いても何ら無理はない、そして剣を鞘に収め来牙は祭羽に「漆黒の銀翼という部隊が夜叉動乱事件を解決したそうだな鬼の血や八咫烏の血を受け継ぐ者たちで結成されたと聞いている」とそう来牙は黒斗たち漆黒の銀翼に興味を抱いていた、結成してから数日間の間で陰陽師あである安倍晴明と戦い、そして今回の夜叉動乱事件を解決に導いたその実力と強さは魔戒騎士なら最高位である金色騎士の称号があたえられてもおかしくはないからだ、それほどの戦闘を短期間で経験している漆黒の銀翼のメンバーには魔戒騎士として来牙は尊敬の念を抱いていた、祭羽は来牙に「勇者の里の長からあなたを勇者の里に案内するようにと言われています」と言った、そしてこれで来牙の何故、祭羽が来牙のもとにむかったのかは来牙はその祭羽の言葉で理解した、そして閃光鬼神撃を見た柚希は己が断ち切るものは怯えまどう昨日だと心の中で確信した、そしてそうでもしなければ閃光鬼神撃を習得なんて夢のまた夢だ、そして閃光鬼神撃を習得できれば安倍晴明とようやく互角に渡り合えることができる、そして柚希はそれを望んだ、そしてようやく勇者の里に魔戒騎士、王道来牙が足を踏み入れる。

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