第20話 終結

暴走し我を忘れて暴れ回る夜叉本体、氷河と俺は暴走する夜叉の望みを受け入れる、次々と木々を飲み込む暗闇を飛行能力でアクロバティックにかわして俺は必殺技の八咫烏業火烈火撃を夜叉本体に火花とともに打ち込み、激しい土煙を巻き上げ崖に叩きつけた、そしてその隙に氷河は月から膨大な霊力を受け取り全身の精霊の鎧を青白く光り輝かせる、そして両手に大気のプラズマを集めて両手をクロスさせ紫色の光とともにそしてL字に組んで青白い光の一閃とともに光線が放たれる、夜叉本体はそれに気づき暗闇をまとわせた斬撃を放ち互いの光線が激しくぶつかりあい火花が飛び散り木々が次々と消し飛ぶ、そして俺も氷河に加勢する形で両手に大気のプラズマを集めて大きな光弾を作り出し全身の精霊の鎧を赤く光り輝かせる、そして眩い閃光とともにその両手の大気のプラズマを集めた光弾を俺は夜叉本体にむけて放つ、そしてその勢いで夜叉本体の放った暗闇の斬撃は弾き返され夜叉本体も俺と氷河の光線に吹き飛ばされ夜叉本体はそして最後に俺と氷河の2人に「ありがとう」と言って跡形もなく吹き飛び爆発の炎が激しく上がる、山が吹き飛び火花がバチバチと飛び散る、そして俺と氷河の2人は上空から地上に降りた、こうして後に夜叉動乱事件は無事に終結をむかえる、そして夜叉本体がいたところから突然、暗闇から黒歴史の遺産である暗闇の書が現れた、俺はその暗闇の書を手に持つとその力に夜叉本体と同じく恐怖を感じ取った、そして夜叉動乱事件から数日が経った、対魔士の里の学園で俺と氷河の2人はゆっくりと風を感じて寝転んでいた、そうしている俺のもとに際羽は歩いてきた「ここにいたんですか、漆黒の銀翼は今回の一件にて世間の注目を集めることになりましたね」と俺は際羽に「ああ、そうだな」と返した、遥香は際羽に「私はあれが夜叉本体が望んでいたことなのよね、それをあなたと氷河の2人が叶えた」と氷河は遥香に「あれが黒歴史の遺産、暗闇の書のもつ圧倒的な力なんだ、あれに飲まれたらもう自分ではどうにもできない」と返した、そして雪女である雪羽は霊羽に「あの力、私も使えるのかな?」と問いかけた、その問いに対して霊羽は「望めば黒歴史の遺産の力は人を守れる力になる、その思いと意思があればあなたでも使いこなせると思うよ」と明るく答えた、そして後に雪女である彼女、雪羽が黒歴史の遺産である月の書を手にすることになるのはまだまだ先の話だ、そしてそんな中、対魔士の里の長に呼ばれたぬらりひょんは暗闇の書の処分について話し合いそして暗闇の書の処分が決まった、対魔士の里にて黒歴史の遺産である暗闇の書は厳重に凍結封印処分されることになった、対魔士の長は妖怪の長であるぬらりひょんに「この処分でいいですね?不服はありませんか?」と問いかけた、その問いに妖怪の長であるぬらりひょんは「我々、妖怪ですら持て余すほどの手に余る力だ、凍結封印でなんら問題はないさ」と言った、そして時同じくして柚希と雷羽の2人は互いの剣術を木刀でぶつけあっていた、互いに剣をかわしながら柚希は雷羽に「あなた!錬金術師なんでしょう!」と雷羽は「そういうあんたは!勇者なうえに鬼の一族の血も受け継いでるんでしょう!」とそして剣術の修行が終わると柚希と雷羽は地面に寝転びどこか嬉しそうに笑った、そして柚希は雷羽に「私は勇者の里に帰るよ、でもすごいね、あなたたち漆黒の銀翼ってあの雪女の子、2つ名は白銀の魔女と共闘できるなんて」と雷羽にどこか楽しげに言った、そして雷羽は錬金術師の勘で柚希にこう告げた「勇者の一族であるあんたの中に眠る鬼の一族の血は霊羽と同じ鬼の一族の童子のものでしょう」と少なからず雷羽の勘はあたっており、そして柚希の中に眠る鬼の一族の血の力は鬼の一族であり童子である酒呑童子の右腕とされる茨城童子の血と力を確かに柚希は受け継いでいるのだ、今の所柚希は勇者の力をうまく使いこなしているものの鬼の一族の血と力はまだどうやら今の彼女はその力をうまく使いこなせてはいないようだ、柚希は立ち上がると雷羽に「あんた達、陰陽師に対抗して私達の勇者の里に来るんでしょう?」と問いかけた、そう図らずもこの夜叉動乱事件が落ち着いた後、俺たち漆黒の銀翼は柚希のいる勇者の里に合同演習で訪れることになっていた、勇者の一族は主な役割としては世界のバランスを保つという重要な役割を持っている、陰陽師は世界の脅威から守るという意味では同じ存在だ、そして研究室にて俺と氷河達の夜叉の戦いの映像を見ながら不敵に笑う科学者がいた、彼の名はドクター・ヴァーサゴ、彼はその映像を見ながら「実に君達は興味深い、漆黒の銀翼、白銀の魔女、そして黒歴史の遺産は一瞬で全てを覆す力か」と言った、安倍晴明は「あの力には俺でも勝てるかどうかわからなかった、でもあいつらは暗闇の書の力に打ち勝った」と言った、そして翌日、俺たち漆黒の銀翼は対魔士の里の学園を後にして勇者の里にむけて旅だった。

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