アンデッドの魅力を好き勝手にぶちまけてみる（異論は認める）

第2話 アンデッドになるなら何を選ぶ？

　前回はアンデッドそのものについて語りましたので、今回は角度を変えてお送りします。

　ずばり、アンデッドになりたいかどうか！

　私は……なりたい！！

　あ、引かないで。話はまだ途中なんで。

　なりたいと言っても、さすがにカースト最下位の腐ったゾンビは願い下げですよ？

　ここで言うなりたいかは、選べるとしたら何になりたいか、ということにします。

　まあ私の場合言わずもがな、デュラハンがぶっちぎりで第一位なので論ずる余地もないのですが。

　それだと話が終わってしまうので、そうですねえ……

　高ランクのアンデッドの中から順に見て行きましょうか。

　まずはお馴染みヴァンパイア。いわゆる吸血鬼ですね。

　平均的なところで説明すれば、怪力を誇り、霧やコウモリに変身し、魅了の魔力で獲物を捕らえ、吸血することで永遠の命を生きるもの。

　対して、日光に弱く、流れ水を渡れず、聖水、にんにく、十字架にも弱い、といったところでしょうか。

　でたらめに強い分、弱点もてんこ盛りという印象ですね。

　でも引き籠りには定評のある私なら、日中出歩かなくても全然かまへんですよ。

　輸血用パックで食事が済むなら、トマトジュース感覚でいけるはず。

　お風呂もシャワーを使わなければギリいけるのかな……？

　ああ、でも致命的な欠点が！

　私の大好物であるにんにく料理全般がアウトじゃないですか！！

　ホイル焼き、ガーリックトースト、ステーキ、等々……ガーリックペースト＆スライスにも度々お世話になっておりまする。

　これらとお別れするのは……無理！

　という訳で、儚くも散ったヴァンパイア化への願望。惜しい。

　お次はアンデッド界隈の重鎮、リッチでいってみましょうか。

　リッチ。

　膨大な魔力と永遠の命を持つ超越者。

　多くの場合、骨と皮だけという劇的ビフォーアフターな外見である事が特徴でしょうか。骸骨もかっこいいですよね。

　ダイエットの必要もないし、ヴァンパイアほどの弱点も見当たらない優良物件に見えますが、いかがでしょうか。

　私は大いにアリだと思います。

　手元の資料によれば、生理現象がないため、夜になろうが寝ないでいいんですよ！！

　つまり２４時間使い放題！　君は何をしてもいいし、何もしなくてもいい。

　さすが人間を超越していらっしゃる存在です。

　今のところ隙がない。

　せいぜいが、ワンちゃんを飼った場合にかじられる可能性が高い、という点くらいでしょうか？

　という訳で独断と偏見により、リッチのおすすめ度は１０点中９点とさせて頂きます！

　眠らない身体になったら、延々とこうした駄文を書き続けるのだろうなあ……楽しそう。

　はい。

　今回はメジャーどころ二種類をご紹介いたしました。

　次からはあなたの知らないアンデッドの世界、をお送り出来たらいいなーと思います。

　それではまた、次回がありましたらお会いしましょう。