RIMのうつ病初期(一度目の波)
私が最初に違和感を感じたのは2013年の夏、微熱が出始めた頃でした。
それまで、幼い頃から我慢ばかりをしていた私は、ストレスが蓄積していてもお構いなしで生きてきました。
性格的に気が弱く、虐められていても、涙が止まらなくても、誰にも相談できなかったのです。
話を聞いてくれる友達は高校の頃に出来ましたが、それでも心配をかけたくない気持ちが強くてなかなか話せませんでした。
そうして我慢し続けて20年。
ストレスを言語化出来なかったとも言えます。
自分の気持ちがわからなくなっていたのです。
我慢強かったというか、ストレスに鈍かった。
けれど蓄積してきたストレスは二十歳を超えてから爆発し、当時は満員電車や仕事の環境音などからストレスを受けたのがトドメとなったようで、うつ病の初期症状が出始めたのです。
初期症状でよく覚えているのは、胃酸過多、微熱が3ヶ月続いたこと、それから聴覚過敏といった身体症状。
それから、死にたいとは思わなかったものの、逃避したい、消えたいという気持ちがありました。
半年程1対1でのカウンセリングを受けていましたが、ほぼ話すことなく泣いていました。
その当時には必要だったことなのだと思います。
うまく言語化出来ず、ただ泣いて、罪悪感でいっぱいになり、不安に押しつぶされるような気持ちでした。
精神科に行っていることは最初、上司や友達にしか話していませんでした。
私の家族は私をそれまで見下していて、精神科の話をしたら反対されるのだとわかっていたので、診断結果が出るまでは話さないことを決めていたのです。
診断結果が出て、休職期間に入る頃に話しましたが、返ってきた言葉はやはり私を見下すものでした。
そんな家だったからこの結果とも言えますし、元々の私の性格がストレスに気付けない、鈍いから積み重なるストレスに気付けなくて爆発するという特徴をもっていた結果でもあります。
ハッキリとこれが原因なんだと特定出来るものはありませんが、恐らくこういった事情が絡んでの発病だったのではないかと考えています。
発病当時は、仕事自体は出来ていましたが、対人不安が強く、電話にも恐怖していて、そういったものが積み重なって鬱になったのだと思います。
私は自分のメンタルを弱いとも強いとも、今は思っていません。
当時はとても弱い自分を責めていました。
しかし、強さ弱さというのではなく、環境に合っているか、相談できる相手がいるか、どれだけストレスを受け流しできるのかということの方が重要だと思うのです。
ただひたすら耐えていた私は、ある方面から見れば強く、別の方面から見れば弱くもあります。
人のメンタルは強い弱いといった単純なものでもなければ、比べることのできないものです。
ストレスをどう対処すればいいのか、それはスキルだと思います。
人により対処法も違います。
私は休職を三ヶ月した頃、退職を促されました。
休職前に引越しをしたのも、大きなストレスになっていたのだと思います。
それは、通勤時間が短くなれば良くなるんじゃないかという気持ちで引越しをしたのですが、引越しが大きなストレスになることを当時は解っていなかったのです。
けれど、引っ越した先でいいお医者さんと出会えて、社交不安障害とうつ病の治療をそこで続けていきました。
社交不安障害の症状はその頃が一番強く、玄関を開けて外に出るということが苦行で、コンビニに行くのにも玄関先で一時間そわそわする程でした。
外に出れば人に会うことは確実に起こることです。
人に見られるという恐怖が纏い付き、震えや動悸、足元から崩れ落ちていくような恐怖に、妄想に、しばらく取りつかれていた頃がありました。
自分に起きていることをたくさん調べました。
ただただ恐怖の期間を超えて、薬物療法が効いてきた頃から少しづつ外へ散歩に出掛けるようになりました。
薬物治療を始めて半年、私はそこで焦りに負けてしまうことになります。
仕事を始めなければ、とアルバイトを始めてしまったのです。
しかも社交不安障害のくせにカラオケの接客業を。
今なら思います、おバカと。
苦手を克服しようと頑張ってしまったのです。
自分の好きなところでなら仕事が出来るのではないかと思ってしまったのです。
まず、仕事を再開しようとする時期が早すぎました。
半年ではまだうつ病はよくなりません。
少なくとも一年は療養するべきではなかったかと今なら思います。
それから半年後、私は再び鬱でアルバイトを休むことになります。
この時の再発は軽いものだったので、数ヶ月後にはまた仕事の出来る状態になりましたが。
ですが、私はここから人生を大きく狂わされる経験をしてしまいます。
それは二度目の鬱の波として次回書くことにします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます