精神疾患のある人との付き合い方



精神疾患持ちの方は、人の気持ちや行動を過敏にキャッチする傾向があります。


一方で、そういうのに鈍感な方もいて、様々です。




病的に神経質になっている方が多くて、対応に困られたり嫌煙されたり、逆に気を使ってもらい過ぎたりなどが起こりますが、そこで一つだけ頭の片隅に入れて置いて欲しいことがあります。




あなたが普段人と接するのと同じように、変わらず接して欲しいのです。




嫌煙されるのはもちろん嫌だし、かといって過保護になられたり気を使われすぎても、精神疾患を持っていると健常者よりずっと罪悪感に襲われたり、逆に気を使いすぎて疲れてしまったりということが起こります。


脳のホルモンバランスが崩れているのが原因なので、感情のコントロールが難しい状態ですし、健常者の方も一緒に疲れてしまうことが多いです。


なので、適度な距離で、普通にできる限り普通に接して頂けたら、それだけでとても心が助かるのです。




症状が安定してる時は普通に接して、症状が出て来たら必要なことを少しだけ手伝って頂けたら、それだけでもとても救われます。


薬を飲むのが必要なら、薬の用意や水の用意が必要ですし、強い孤独感に襲われていたら寄り添って頭を撫でたり背中を撫でたりすれば落ち着いてきます。


そういうのって、風邪の時の対処法とそう変わらないと思うんです。




特別なことは出来なくても、寄り添って安心させてもらえるだけで、少なくとも私にとっては、涙が出るくらいに嬉しいことです。


拒否されないということはそれだけでも強い安心感をくれます。




事前に、一番酷い症状を経験をした時のことを知っておくと、対処もしやすいです。


それがパニック障害だった場合、静かで落ち着ける場所で、ゆっくりと背中を優しく叩いて安心させてあげたりが有効かと思います。


一定のリズムを刻むというのは、セロトニンという安心させる物質を出すのに有効で、歩いたり、心臓のテンポだったり、一定のリズムで安心が得られます。


そのリズムに合わせて呼吸を整えてあげられると、少しは早く楽になります。


パニック発作は、その症状自体で死ぬということはないので、一緒にいる人が焦らず安心できるように対処もらえるととても助かると思います。




強い不安の発作の時も同じく、一定のリズムと寄り添うことが効果的です。


特別言葉をかける必要もありません、脳の異常で一時的に酷い状態なので、まずはそこから脱出させることが優先だからです。


病院で頓服など貰っていたら、飲ませて数十分置けば落ち着くことでしょう。


特別難しいことは必要ありません。




理不尽な要求をしてくる人もいる時もありますが、それも普段人と接する時と同じように、特別に聞いてあげる必要はありません。


苦しんでいる時、同じ苦しみに引きずり込んでやろうと考えてしまう人が一定数います。


私も一度、引きずり込まれた経験があります。




しかし、自分が安定していないと、人を助けることはできません。


お手伝いという立ち位置でいいのです。


その人の闇はその人自身でしか対処できません。




暖かい居場所で待っているだけでいい、一緒にいる人が引きずり込まれないようにすることが一番大事なことです。


自分の善意を犠牲にしないでください。


依存をさせないように気を付けてください。




多くの精神疾患持ちの方は、苦しんだ分、人の優しさに助けられて、心優しい人が多いです。


私のように自分の体験を発信して、精神病の理解を促そうとする方々も、同じ痛みや失敗を繰り返さないようにという気持ちを少なからず持って発信していることでしょう。




しかし、優しい人ばかりではなく、病気を盾にして自分の落ちているところまで落とそうとしてしまう人も中にはいます。


それを見極めるのは、あなた自身の判断力が必要です。




なんでも話せる人間関係、もしくは病院でもカウンセリングでもSNSでも、日記でも、自分に合わせて本心をアウトプットできるところがとても大事になります。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る