うつ病の時どうしてる?



ここ一年間うつ病の症状が強く出ていたので、うつ病のひどい時に対処していた時のことをお話します。




まず、寝れる限り寝ます。


寝逃げという面もありますが、寝ないと一日もたないので、酷い鬱の頃には眠れるだけ寝ています。




鬱は不眠症も一緒に出ることが多いので、睡眠不足になりやすいです。


エネルギーを使い果たして無気力になっているので、チャージしなければ始まりません。


なので私は、急性期の頃は寝れるだけ寝ていました。


昼寝がないと夜寝るまでの時間が長すぎて体が持たなかったので、三度昼寝をして夜も眠るような生活を送っていました。


夜は睡眠薬を飲んでいます。


寝逃げの必要がなくなってきたら、生活リズムを整えるためにも昼寝を減らしたり、時間を短くする必要はあるようです。




本当に酷い時は眠りにつきにくく、早朝覚醒が酷いのですが、睡眠時間をなんとか確保出来るよう工夫して頑張って寝ていました。


蒸気のアイマスクを使ったり、好きな曲を流したり、とにかく目を瞑って30分様子を見るなど。


眠れなければ一度起きて、一時間後に再度挑戦していました。




私は睡眠時間が6時間を切ると、腹痛を起こしてしまう体質なので、特に睡眠を多く取れるようにと注意して生活を送っています。


鬱の間は頭が働かなく、朝から疲れ切っているので、何もできません。


食事すること、咀嚼をすることに疲れ、そもそも食事が面倒くさいと感じてしまうと食べ物も食べられなくなります。


脳が疲れて気力が弱まっていると、食べることに必要なエネルギーすらも足らなくなっていました。




しかし、ぽつりぽつりとそれでも何かしら食べてから夕ご飯を食べると、ちゃんと食べられていたので、栄養失調まではいかなくて済んでいました。


なぜか夕食は食べられていました。


理由は不明です。




鬱で何も考えられない反面、焦燥感が出ることもあります。


反芻思考で脳が忙しく働いている割には、体はダルくて動かせません。


すると、本当はぼーっとしている事が一番大切だけれど、それが出来ない状態になるのです。


なにかしていたい、ソワソワしてしまっていても何も手につかない、この状態が苦しいのです。




だから、寝れるなら寝る、寝れなかったらゲームでも音楽でも出来そうなことをする、外に出られそうなら出る、出られなければ朝、カーテンを開けて陽の光だけでも浴びる。




回復してきたかどうかの境目では、本が読めるか読めないかを基準にしていました。


読めない時は一行も読めません。


そんな時は文字は追っているのに、理解が追いついてこない状態に陥っています。




それから回復していくと、疲れてしまうけど数ページ読めるようになり、それから休み休み漫画も読めるようになり、それから小説などもようやく読めるようになるというイメージです。


半年前は漫画も読めず、アニメを見て時間を過ごしていたのですが、その後漫画を休み休み読めるようになり、今では一冊ちゃんと休みなく読めるようにまで回復しました。




鬱の頃、日によって、あれが出来てこれが出来ないという趣味が変わっていました。


聴覚過敏があると音楽やアニメが楽しめない、目が疲れていると本や漫画、ゲームが楽しめない、計算も出来ないくらいに頭が働いていなかったら動画や音楽しか時間のすご仕方がない、など。


だから、気の向くまま、出来そうなことを緩くやって、「早く夜になれ」と思いながら辛い日々を過ごしていました。


時間の流れが遅い割に、その頃の記憶はあまり残っていません。




鬱の症状は薬を飲んでいてもすぐには良くならず、毎日一歩一歩地道に少しづつ回復していき、その時間の積み重ねで良くなってくるというイメージです。


本当に時間をかけて回復していくことになります。





毎日の過ごし方は人によります。


どんな過ごし方がその瞬間のベストか、当人にしかわかりません。


口出しはしてほしくないと、邪魔はして欲しくないと、ただ私はそう思います。


ゴロゴロ寝ているだけだったり、ゲームや漫画を読んでいるだけに見えていても、そうやって元気に見えていても、疲労感や感情の起伏が凄まじくて日常生活に支障があるものだったりします。


頭の中では忙しなかったり、焦りだったり、罪悪感などでいっぱいになってしまうので、ここで趣味が出来るというのが回復のために重要になってきます。


趣味を楽しめること、人と会うこと話すこと、日常生活を穏やかに送れること、これらみんなリハビリだと思って私は生活しています。


支える側の人にはそういう事情があることを知っていて欲しいと思います。




最近では趣味の小説を書くことや、ゲームがようやくできるようになりました。


それが嬉しすぎて、加減が分からず、潰れてしまう日もまだまだ多いです。


体力や気力がどれだけ残っているかは目に見えません。


回復してきているとしても、容量がどれだけ増えてきたか、どれだけ消耗しやすいかが日によって変わってしまい、ほどよく消耗して夜寝て回復することが難しいです。




ここ3ヶ月程(2023年2月現在)、ゲームをすることで私はで集中力を取り戻してきました。


短時間でギュッと集中する対戦ゲームなどはやりやすくて、集中力を上げる手助けになってくれました。


薬のおかげもあって鬱は良くなって来ているのですが、疲れやすさは生活に影響が出る程度までまだ残っています。




体力ゲージが毎日変化していて、それに対応出来ないような難しさがあります。


どこまで次の日に影響があるか、どこまで回復出来るのか、それとも何日もかけて回復する必要のあるレベルの負担なのか、その線引きが出来なくて困るのです。




うつ病の体力とは、筋肉を鍛えればいいというものではなく、気力のなさから筋肉に力が入らないような体力のなさのイメージがあります。


精神的に疲れてしまった時、脳が疲労を感じている時、力が入らなくなります。


トレーニングをする為の力が足りないのです。


重い鬱ではまさにそれがずっと起きていて、筋トレをする体力すら足りないという問題が起き、悪循環を起こします。


なので先に、薬物治療が必要になりますね。




それと忘れやすいのが、カフェイン断ちです。


完全に断つ必要はありませんが、気をつけるといいことです。




カフェインは不安を強めることがあります。


私はカフェインに弱い体質なので、少量のカフェインでも影響をよく受けます。


やる気が出ること、低血圧症を予防することと引き換えに、メンタルの不安感が増強されてしまうことがあるので、使う時には気を付けています。




頑張れない自分を責めてしまうこともありますね。


そういう時は、どうせ頑張ってしまう自分なので、気力が出て来たらやりたいことを勝手に始める、と自分に言い聞かせています。


無理や無茶をして鬱になった。


でもそれって無意識でも頑張ってしまっている自分だから。




流れに身を任せること、自分を信頼してあげること。


そんな未来の自分を信じて、今はひたすら休む、楽しいことを楽しいと感じてる分だけやる。


疲れたらやめる、回復したらまた再開できるから。


そう、気楽になれるよう、考えています。




それから、できるだけ症状だったり気分だったり、日記のようなものを書いたりするようにしています。


言語化して頭の中を整理することはもちろん、書き続けることによって何ヶ月前よりも回復しているという比較が出来る為だったり、この症状の原因の日はこの日のこれではないだろうか?と原因を探す為にもなります。


うつ病の時には大変だけれど、できるだけ記録をとっていくことで、後々役立つことがあります。


主治医の先生にも説明がしやすくなります。




色々と、うつ病の時にしていることを書いてきましたが、体力がないと難しいこともありますね。


まずそもそも酷いうつ病だと、この文章も読めないかもしれません。


頑張って読んでくださった方もいるかもしれない、うつ病を乗り越えた人かもしれない、うつ病に興味を持って下さり、知ろうとしてくださった方かもしれない。


どんな方が読んでくださっているのか、私にはわかりません。


けれど知ろうと思って読んでくださったこと、それは皆共通だと思うのです。


とても有難いことです、ありがとうございます。




寝れるだけ寝ること

趣味をできる範囲で楽しむこと

日記を書くこと

食べられる日には食べておくこと

カーテンを開けて日光を浴びること

運動はできる範囲で少しづつしていくこと

カフェインに気をつけること


それと大事なのが、自分を責めすぎないこと。




これらを意識しながら、私はうつ病の生活を今も送っています。


参考になれたなら嬉しいです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る