第7話~ネタ合わせ~

とある漫才コンビ「プラチナブルー」は、劇場の控室でネタ合わせをしている。


いつも通りの光景であり、今日はより気合が入っている。


何故なら、テレビ局の大物プロデューサーが近々若手コント番組を立ち上げるため、メインキャストに候補に挙がっている芸人を見るため、わざわざ劇場に来るのだ。


自分たちは候補に挙がってないものの、まだそのメインキャスト候補もまだ仮のため、プロデューサーに目に留まるような漫才を披露しようと思い、張り切っていた。


ツッコミ担当「よし、それじゃあ最初に、お前が俺をビンタしろ」


ボケ担当「え?そんなことしていいの?」


ツッコミ担当「いいんだよ。それでビンタした後に「頬の無事を確認しました」と言え、そしたら俺がツッコミから」


ボケ担当「あぁなるほどね」


ツッコミ担当「よし、それじゃあ一回やってみようか」


ボケ担当「分かった」


二人は漫才をやる体制になり


ツッコミ・ボケ担当「どうも~!!」


ツッコミ担当「はい、プラチナブルーです。よろしくお願いいたします」


するとボケ担当が、今まで食らったことのない激しいビンタをしてきた。


ツッコミ担当が戸惑いながらも頬を押さえながら


ツッコミ担当「ちょっと待って、止めてくれる」


ボケ担当「どうしたんだよ、途中で止めるって。お前らしくないな」


ツッコミ担当は、少し真顔で


ツッコミ担当「うん、それはこっちのセリフ」


ボケ担当「え?」


ツッコミ担当「うん、誰が思い切りビンタしろって言った?」


ボケ担当「いや、インパクトあるかなって」


ツッコミ担当「いや、笑えなくなるやん。めっちゃ痛かったし」


ボケ担当「あっそっかぁ、ごめんな」


ツッコミ担当「大事なネタだからね。頼むよ」


二人は、漫才をする体制になり


ツッコミ・ボケ担当「どうも~!!」


ツッコミ担当「プラチナブルーです。よろしくお願いいたします」


するとボケ担当がドロップキックをした。


ツッコミ担当は、奥へと蹴り飛ばされたため、ボケ担当が切れながら


ボケ担当「おい、定位置につけよ!」


ツッコミ担当「誰のせいだよ!!」


ボケが少し笑ってから


ボケ担当「もうええわ」


ツッコミ担当「どうもありがとうってなるか!!」


~終~

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柿崎零華のコント新作集season1 柿崎零華 @kakizakireika

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