★初のランキング入り
3作目を書きながら初枝先生の動画を見て、私はだんだんと書き方をつかんでいきました。
そこでなんとなくですが、動画の内容が完全に理解できたのです。
動画の内容が論理的に正しく、この仮説にもとずいてやっていけば、絶対にできると確信したのです。
そこで私は、なんども動画を見返し、理論を叩き込みました。
こんどはどうしても失敗したくない、もう悔しい思いはいやだ。
そう思い、一か月間初枝先生の動画(プレイリストにあるテクニック動画)を何度も何度も見返しました。
動画をみるうちに、その理論の妥当性を確信していき、いつしか私はその理論を完璧に信じ込んで、自分のものにしようとしました。
この動画の通りにやっていけば確実に書籍化できると確信したのです。
今まで小説の書き方ややり方を知らずにやっていた自分にとって、その指標は唯一の光でした。
確信できたからには、あとはその通りに実行するだけです。
動画の内容をノートにまとめ、完璧に飲み込みました。
そしてついに、今の自分は完璧に理論を理解したので、確実に面白い作品が書けるという自信を得ました。
なろうでの戦い方がわかったのです。
気になる方は動画をおすすめします。
そしてついに4作目の執筆にとりかかることになります。
4作目を書き始めたのがたしか6月のことでした。
最初の目標をたててからすでに3か月が経過。
可能であれば年内に書籍化できれば一番いいなと思っていましたので、あと半年しかありません。
状況は切羽詰まっていました。
というのも、自分の父はガンで、闘病中でした。
今は回復して元気にしていますが、このときは年内中には危ないという予断を許さない状態でした。
なのでなんとか年内には……と焦っていたのです。
4作目に書いたこの「ブラック医術ギルド」という作品がのちに代表作の1つになるのです。
まず動画で覚えた理論を完璧にすべてこなせるようなプロットをつくりました。
あとは理論にそって完璧な好きのないプロットを何度もねりなおします。
今までプロットを作ってなかったので、すごく勉強になりました。
そして1か月かかり10万字を書き溜めます。
そこでついに、3作目10万字と4作目10万字の、合計で20万字のストックを手に入れます。
それをどう使うかですが、まずは3作目を投稿することにします。
これはいわば捨て駒的役割で、この作品は伸びなくてもいいと考えました。
3作目の完結と同時に4作目を投稿する作戦をたてていたのです。
そうすることで、読者をつぎの作品に誘導できます。
これも動画で師匠に教わった中で最も重要な点のひとつでした。
そうやってあまり期待せずに投稿した3作目「魔力ゼロの剣聖」でしたが……。
なんと、この作品はブクマ200まで伸ばすことができました。
そこそこ思った以上に読者さんがついてくれました。
前作の20ブクマとかにくらべれば、すごい進歩ですよね。
一応ブクマ100は底辺卒業ラインとも呼ばれ、一つの目標でした。
そこを楽に超えられることができて、ここで一気に肩の力が抜けます。
もしかしたら、ちゃんとやればいけるのかもしれないと思えてきます。
最初はブクマ0で絶望をしていたのが、嘘のようです。
その勝因としてはやはり、文字数の増加と、しっかり書き溜めをしたことがあげられます。
この3作目は日間総合ランキングにはギリギリ届かなかったものの、ジャンル別ランキングにはのることができたのです。
このとき実際にのってみるまでは、まさか初心者が実際に正攻法でランキングにのれるとは思ってませんでした――というのが正直なところです。
別に不正を疑うような気はありませんでしたが、ランキングにはすでに有名な人しかのれないと感じていたからです。
それに、3作目はやはり失敗を改善してきたのでクオリティの上昇もありました。
今まではどこか読者にたいして背を向けて書いていましたが、ここで明確に読者意識が芽生えます。
ちゃんと読者にとどけようと書いていったのですね。
そしてしばらく3作目を連載したあと、いよいよ4作目を投稿する決意をするのでした――。
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