第10話

休日

[このテレビ面白いよね?

私、この芸人さん好きだな~]

[面白いよな!]

なんて、たわいもない会話をする。

そして2人でDVDを借りに行く。

[夢どれにした?]

[私は恋愛物。長瀬さんは?]

[俺はアクション系だよ!夢、

もう、いい加減に光輝でいいよ!

何か、カップルじゃ無いみたいだよ

ボケ!]

そしてDVDを見る2人。

恋愛物を見て泣く夢。

[夢、お前泣くんだな?]

[泣くよ、そりゃ!]

[いや、今迄、泣くの見た事

無かったから。]

そうだ、どんな時でも夢は

光輝の前では泣かなかった。

でも今は泣いている。

(光輝に心を開いてるんだ!)

そう実感した夢。

次はアクション物だ。

夢は、直ぐに感化され易い。

光輝が見ている後ろでアクションの

真似をしている。

[夢、笑わすな!ストーリーが

全然、頭に入って来ないだろう?

ボケ!]

でも続ける夢。

気分は、もうアクションスター

だった。

[夢、お前って本当に面白いよな?]

[私をチビ、ボケ、モタ子と言う

光輝には負けてますけどね!]

[そうですかね?]

[でもさぁ~光輝ね!他の子達には

言わないのに、どうして私だけチビ、

ボケ、モタ子って言うの?]

[それはさ~やっぱり、やめとく!]

[どうして?教えて?教えてくれ

無いと、又アクションするよ!]

[それは許して!じゃあ聞いて

笑うなよ!俺、夢が営業課に来た時

一発で気にいって、ずっと見てたんだ!

一緒に仕事廻ってる時も、その後も

夢って本当に子犬に似てるんだよな?

キキの方が大人だけどな!そしたら

何か、ちょっかい出したくなって

来て俺は素直じゃ無いからチビって

言ったりボケ、モタ子って言ってた!

そしたら夢が俺の事を覚えると

思って!でも一緒に居たいから

酔っぱらって言った夢の言葉を

利用してペットで飼うって言ったんだ

今、思えば失礼だよな!ごめん!]

[そうなんだ~嬉しい~]

照れる光輝。

[ボケ!]

[もう気持ち全部、打ち明けたから

夢が、いいなら結婚する?]

[うん!]

[チビ!お前を一生ペットとして

大切に飼うよ!]

[もう、ちゃんと言ってよ!]

照れながら長瀬は

[松田夢さん、僕のお嫁さんに

なってください。]

[あいあいさ~。]

[ちゃんと答えろ、ボケ!]

夢も照れながら

[はい、よろしくお願いします。]

こうして夢はペットから彼女

彼女からお嫁さんに昇格した。

[そうだ!お祝いにケーキ作ろうか?]

[いい!]

[どうして?]

[夢、その手に持ってる物は何?]

[ハバネロパウダー!]

[買うなって言っただろう?また

買ったのかよ!ボケ!

チビ!ボケ!モタ子~!]

長瀬の声が響き渡る。


結婚式

沢山の人に祝福されて結婚式を

する2人。

みんなが新郎、新婦に、お酌に

来る。

歩美達が

[夢、やったね!幸せにね!]

雄大達は

[会社1番のモテ男も、やっと

落ち着いたか!]

長瀬が、みんなと雑談をしている

時に夢は、こっそり長瀬の料理に

ハバネロパウダーをかけた。

そして

[光輝、少し食べて飲まないと

酔っぱらうよ!]

と言って料理を勧める。

素直に食べる長瀬。

[かれーーー!]

[どうした?]

[どうした?]

みんなが見ている。

[夢、いや、チビ!やったな~

チビ!ボケ!モタ子~!]

[ハハハハ]

と笑う夢。

みんなも、じゃれてる2人を見て

笑ってる。

[こんな婚礼見た事、無いね!]

と歩美達

[本当、あいつららしいよ!]

と雄大達も笑ってる。



この先も、この2人はずっと変わらず

笑いながら共に歩んで行くのだろう!

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私、ペットになるの? aki @nyontyun

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