いまは、シェアハウスったかえり。

 おれあしはまたあの公園こうえん自然しぜんかっている。

 身体からだいえかえりたくないと、拒否反応きょひはんのうしめしているようだ。

 でも、シェアハウスをするには荷物にもつをまとめてこなければいけない。荷物にもつりに、いえかえらなければいけない。

 わかってる。

 わかってるけど、かえりたくない。

 そうかんがえると、自然しぜんとこの公園こうえんあしいてしまうんだ。

 自分じぶんでもこのままじゃダメなのはわかってる。

 こんなダメダメな自分じぶんいやだ。

 よし、明日あしたはちゃんとかえろう。ちゃんとかえって、荷物にもつまとめて、れてシェアハウス生活せいかつだ。

 頑張がんばるぞ!


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 ついに決行けっこう、ってほどついにでもないけれど、今日きょういえかえだ。

 でもやっぱり自分じぶんはダメだったようで、みんな寝静ねしずまっているであろう真夜中まよなかてしまった。

 こういうおとこをヘタレとうのだろうか。

 まぁ、それはさておき。いえはいらないことにははじまらない。

 さっさと荷物にもつをまとめてていけばいいんだ。

 なにもこわくない。

 じぶんのいえはいるだけだ。ここでたちまってるほうが、あやしいやつにえるだけだぞ。

 ここまで自分じぶんふるたせ、やっとのおもいでいえはいることを決心けっしんした。

「た、ただいま……」

 決心けっしんしたものの、おれはっしたこえ自分じぶんこえるかこえないくらいのこえで、やっぱり自分じぶんはヘタレなのか?という絶望感ぜつぼうかん焦燥感しょうそうかんかんじた。

 そこでふと、ふくって何着なんちゃくっていったらいいのかな?というちいさな疑問ぎもんてきた。

 ありったけだとおおすぎるだろ。2・3ちゃくだとすくないだろ。5・6ちゃくぐらい?

 自問自答じもんじとうかえすも、まりにいくならまだしも、生活せいかつするうえでの最低さいていラインというものがおれにはそなわってなかったのだ。

 こんなんでおれ、シェアハウスなんてやっていけるのか?

 いや、迷惑めいわくかけまくりそう。まったやくたねぇやつだな、おれ



 そんなことをかんがえていたそのときいままでかんじなかった不安ふあんが、いまになっておれおそいかかってきたのだった。





            ⇓⇓⇓つづく⇓⇓⇓

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