第7話 いざ、悠木パパとのご対面?!

 悠:えっ

 四:どうした?

 悠:来るって

 四:何が?

 悠:パパ

 四:パパ?・・・・えぇっ?!悠木の親父さんっ?!

 悠:うん

 四:えっ、どうしよ、いつ来るんだ?そういや日本語通じないんだよな?何語だ?英語か?いや俺そこまで英語できねぇぞっ?!何しに来るんだ?俺のこと殴りに来るのかっ?!

 悠:しじょー、落ち着け

 四:落ち着けるかっ!可愛い娘をかどわかした、とんでもねー男とか思われてたらどうすんだよっ

 悠:しじょー


 ペチッ


 四:はっ・・・・すまん、取り乱した

 悠:パパは優しいから、大丈夫

 四:そりゃ、可愛い娘には優しいだろうさ・・・・

 悠:それに、日本語も日常会話くらいなら、大丈夫

 四:ほんとかっ?!

 悠:英語だと尚良し

 四:あ~・・・・

 悠:普段は、フィンランド語

 四:はっ?!フィンランド?!

 悠:あれ?言ってなかったか?私のこの瞳の色はパパ譲り・・・・

 四:今俺が驚いているのはそこじゃないぞ?親父さん、フィンランド人なのか?お前が高校卒業後に行こうとしてたのは、フィンランドなのか?

 悠:うん

 四:・・・・マジか・・・・すげー遠い

 悠:眠ってる内に着く

 四:・・・・お前は、な


 四:なぁ、悠木

 悠:なに?

 四:フィンランド語の挨拶って?

 悠:Moiモイ

 四:Moiモイ Moiモイ

 悠:それは、『さようなら』

 四:えぇっ?!

 悠:1回だと、『こんにちは』。2回続けると『さようなら』

 四:あっぶねぇ・・・・初対面でMoi Moiさようなら なんて、喧嘩吹っかけてるようなもんじゃねぇか

 悠:間違いは、誰にでもある

 四:いや、これ、絶対に間違っちゃいけないやつだから

 悠:あとは、Kiitosキートスが、『ありがとう』

 四:挨拶と礼くらいは、覚えておかないと、な

 悠:ふふ・・・・ありがと、しじょー



 悠:ん?

 四:どうした?

 悠:おかしい・・・・

 四:なにがだ?

 悠:パパと話が合わない

 四:?

 悠:・・・・しじょーを、私の彼女だと思ってる

 四:ん?えっ?・・・・今、なんて?

 悠:私が男としてモデルをしていた時に、『夏希』っていう彼女がいるって話に、なってたでしょ。あれをそのまま、信じているのと、ママがしじょーの話をパパにしてたみたいで。『夏希』は私の恋人だって

 四:えーっと・・・・?俺は女で、悠木の彼女・・・・?

 悠:うん

 四:・・・・俺、女装した方がいいのか?

 悠:・・・・ふふっ

 四:結構本気で聞いてるんですけど・・・・

 悠:似合わない

 四:・・・・ですよねー



 四:MoiモイKiitosキートス

 悠:あ

 四:Moiモイが2回で『さようなら』

 悠:しじょー

 四:なんだ?

 悠:パパは来なくなったらしい

 四:へっ?!なんでっ?!

 悠:しじょーは男だって、ママがパパに言ったら、急にやめたって

 四:・・・・それって

 悠:しじょー?

 四:もしかして・・・・

 悠:大丈夫か?顔色が悪くなってきたけど

 四:めっちゃヤバくねっ?!俺、性別まで偽って可愛い娘をかどわかしたとんでもない男って、思われたんじゃねっ?!

 悠:落ち着け、しじょー

 四:どうしよ、なぁ悠木、俺どうしたら・・・・


 ペチッ


 四:はっ・・・・すまん、またも取り乱した

 悠:パパ、彼氏が挨拶に来るのを、楽しみに待ってるって

 四:・・・・何気にすげープレッシャーなんですけど・・・・

 悠:私の受験が終わったら、行ってみる?

 四:えぇっ?!

 悠:・・・・遅い?

 四:逆だよ、逆っ!心の準備がっ!

 悠:大袈裟・・・・

 四:フィンランド語、勉強しなきゃ・・・・あぁぁぁぁ、怖えぇよ~・・・・


 ギュッ


 四:ゆーきっ?!

 悠:大丈夫、しじょーはそのままで

 四:けど・・・・

 悠:私が、通訳するから

 四:・・・・それはそれで、若干不安が・・・・

 悠:失礼だな


 chu☆


 四:あっ・・・・なんだか緊張の糸が切れて力が・・・・

 悠:・・・・寝る?

 四:うん、少し

 悠:じゃ、一緒に寝よ

 四:うん


 スゥスゥ・・・・zzz

 スゥピィ・・・・zzz

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